桜子お咲の過去
私は、桜子お咲。21歳。でも、本名は違う。本名は、葉紀見。昔、私は身分の低い家に生まれた。だから、周りの人から馬鹿にされてきた。だから、そんなばかみたいな奴らに負けたくないと思い、いろんな事を頑張った。でも、周りからは、頑張っても意味はない、身分の低いものは、何を頑張っても低いまま。そう言われてきた。私は、毎日泣いていた。だから、負けることは、人一倍嫌だった。でも、ある日学校で、一番身分の高い男の子が私に言った。
「お前の父ちゃん、うちの家に借金しているそうだな。俺の父ちゃんとも相談したんだがな、お前、俺達の家族に一生体を売れ。そうしたら、借金なしにしてやる。お前の家族も承知した。」
「え?私嫌だ!!」
「お前の拒否権はないんだよ!!アハハハっ!」
私は、何人もの男に抑えられ、抵抗することが、できず、そのまま、無理やり連れて行かれた。そこから、地獄の日々が2年もの間続いた。そして、私が15歳の頃、私は、我慢できず、逃げ出したところで新一に出会ったのだ。そのとき、新一は、21歳。私は、今までの事全部話した。そして、隠れ人の存在を知った。
「お嬢さん。あなたは、この現状から逃げたいとお思いですか?」
「はい!逃げたいです!!」
「おい!!いたぞ!!」
「はっ!!お嬢さん!!行きましょう。」
「はい。」
新一は、とてもすばしっこく足が早かった。そして、忍が現れたのだ。
「新一さん」
「くノ一の者か。この娘を隠れ人の城に。」
「承知。行きましょう。」
そして、私は、くの一につれられて、隠れ人のむらにやってきた。
「ここまで来ては、もう安全です!」
私は、やっとこの地獄から開放されたかと思うと、涙が溢れてきた。
「ぐすっ。ぐすっ。」
「大変だったね。実の娘として、大切に育ててやる。今までの傷をできる限り癒やしていこう。そうだ!!名は、べっぴんだし、お咲にしよう!」
「本当にありがとうございます!!新一様もありがとうございます。」
「当然のことをしたまでです。」
私は、この隠れ人のむらで大切に育てられた。ここでは、身分など関係なく接してくれる。こんなにも笑顔で幸せな気持ちだったのは、初めてだった。だから、私は、この村に恩返しをしたくて、この村のためなら、何でもしてきた。いざというときに誰かを守れるよう、剣術も学んだ。そうして、3年が経った頃、私は、先代に呼び出された。
「お咲。わしは、もう長くなはい。歳をとりすぎた。だから、お咲。これから、隠れ人のむらをよろしく頼む。」
「はい!!お任せください!!何があってもこの村を守り続けてみせます!!」
そうして、その4日後先代はなくなり、私は、姫となった。
「皆のもの!!これからこの桜子お咲が、先代のご意思により、この隠れ人の姫となり、この村を治める事になった。よろしく頼む。」
そうして、今に至る。人数も増えた。私は、毎日が幸せだった。でも、信長に負けてから、、久しぶりにあの暗い過去を思い出した。私は、大号泣。久しぶりに泣いたな。
「失礼する。」
「なっなんのようじゃ。」
「やはり泣いていたのか。すまぬ」
「ベッ別に泣いてなどおらぬ!!」
「どこまでもお強い!!これを」
そうして、いちご大福と信長手作りの着物を差し出してきた。
「着物を作るのは、初めてなもんで、、」
左右非対称で、とにかくすごくヘタで、私は、大爆笑してしまった。
「すごく下手ねえ!!アハハハッ!!!」
「笑わなくてもいいであろう!!しかし、笑顔になってくれて良かった良かった!!」
「手まで、怪我して、本当にありがとう!!」
その爽やかな笑顔に信長は、顔を赤くした。そして、それを外で眺める新一。泣いているお咲を心配してずっとみていたのだ。慰めに入ろうと考えていたが信長に見せたあの笑顔を見て、新一は、なにか熱きものが込み上げてくるのを感じた。
「信長、貴様にお咲をとらせたりはしない!!!」