表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

回想、そしてーー。


俺は16歳男子高校生。

どこにでもいる普通の男子高校生だ。

朝起きてはラノベと漫画を読み漁り、口を開けば“彼女が欲しい”としか言わない生活。

要は陰キャ学生オタクというわけだ。

そんな生活を送っていたからか、彼女はもちろん大した友達すらもいなかった。


俺がこうなったのは環境のせいだと思っている。

俺だって最初から陰キャだったわけではない。


中学1年のころ、俺はいじめられていた。

正義感ぶって学年でも1、2を争う不良に喧嘩を売ってしまった。


放課後俺は顔の原型がなくなるまでボコボコにされて、それからはいじめの対象にされた。

そこからの俺のカーストは最下級に落ち、俺はそれからしばらくして不登校になった。

そんな俺を見て親や兄弟は頑張れだの、学校に行けだのと無責任な言葉を投げかけてきた。


もう限界だった。

そのまま俺は中学の3年間を引きこもりで過ごした。

そして引っ越しと共に高校に入学し、新しい環境で生活を始めるはずだった。


だが俺は、またいじめられるかもしれないと心の底で思っていたのだろう。

俺はそこから他人との交流が少なくなっていき、友達と呼べる人すらいなくなった。


俺はそんな寂しい時間をすべてラノベや漫画・アニメに割いた。

学校でも読むようになり、俺はいつのまにか陰キャオタクのレッテルを貼られていた。


そして今の状況というわけだ。

本当に残念な人生だったと思う。


というわけで俺は足りなくなってきた夜食を買うためにコンビニに行った。

新発売のコラボグッズもあると聞いて買おうと思ったがそもそも金がない。

あぁそっか…。この前漫画に全部溶かしたんだっけか…。

そんなことを思いながらも金を片手にカップラーメンを買い、コンビニを出た。

雨が降ってきた。

そういえばもうそんな季節か。

傘を持ってきていない。


まずったな。


そう思いながら俺は足を急いだ。

赤信号だった。


まだ雨は降っていたが、俺は律義に信号待ちをしていた。

そんな時だった。

猛スピードのトラックがこっちへ向かってきていたのだ。

パニックで動けなかった。


同時にハンドルに突っ伏している運転手の姿も見えた。


居眠り運転か。

逃げなければ。


逃げようとした俺は雨に足を取られて転んだ。


これは本格的にマズい...


そう思った次の瞬間だった。

俺はトラックにつぶされて死んだ。

あっけないものだった。

読んでくださりありがとうございます。

これからよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ