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燕人短編集

恋愛小説を書いてから疎遠になった幼馴染の様子がおかしい話

作者: 燕人

お読みいただきありがとうございます!

「ずっと好きだった!俺と付き合ってくれ!」


 俺は目の前にいる長い黒髪が似合う清楚な彼女にそう告げた。

 

「私も!子供の頃からあなたのことが好き!」


 互いに目を見つめあい、次の瞬間には抱き合っていた。


 今まで離れ離れになっていた時を埋めるかのように、俺たちは長い時間その場で抱き合っていた。

 

                          ────第37話"告白"


─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

 

「よかったなぁ、晴子、光男...」


 俺はカタカタとキーボードを打つ手を止め、暗い部屋の中パソコンの光の前でめそめそと泣いていた。


 先ほどまで、俺は小説投稿サイトに載せるための小説を書いていた。


 今回の話は物語の山場となる話で、一度は離れ離れになった男女が様々な困難を乗り越えて再会し、想いを伝えあうという自分で読んでいても感動してしまう話であった。


 俺は投稿前にミスが無いかもう一度自分で読み、そしてもう一度泣きそうになると慣れた手つきで投稿ボタンを押した。


 

 俺─如月 冬馬(きさらぎ とうま)は趣味で小説を書いている。


 高校二年生になって少し経つが、特に他には熱中しているモノはない。


 高校に入学してすぐ文学部に入部したのだが、周りの人間とうまく馴染めずに、入って一カ月で退部してしまった。


 そして一年ほど前から、こうしてひっそりと小説を書いて、サイトに投稿する生活を個人的に送っていた。


 俺の作品は、知名度こそそこまで高いわけではない。


 が、しかしリピーターは一定数いるようで、ささやかな感想や反応を貰えるためモチベーションを高く維持することはできていた。



 俺が投稿後の達成感に浸っていると1分も経たないうちに感想が書き込まれる。


「おっ、今日も"永遠の幼馴染"さんは反応は早いな~」


 特に反応が早い人が2人いて、この"永遠の幼馴染"というユーザー名の人はその内の一人であった。


「『今回の話を見て完全に理解しました。』ってもう全部読んだのか!?」


 "理解した"ってなんだ?そこまで難しい話にした覚えはないが。


 違和感を覚えながら続きを読む。


「え~と、『勇気が出ました、明日からはもっと頑張ります。』...」


 全部読み終わった後、俺は無意識にこぶしを握りしめて天高く腕を突き上げていた。


 どんな感想でも貰えれば嬉しいものだが、特にこういう誰かの役に立ったとわかる感想は格別だ。


 俺はしばらくニヤニヤしたのち、もう日付が変わってしまっていることに気づくと、明日の学校に備えてベッドに横になった。



 消し忘れたパソコンの画面に、新しく書き込まれた感想が表示されたことにも気づかずに。


 

 

「冬馬~!起きなさ~い!美都(みやこ)ちゃん来てるわよ~!」


 母親のいつにもまして騒々しい声で目が覚める。


 寝ぼけた頭が母の言葉を反芻するが、肝心の内容は俺の理解が追い付かないものだった。


 考えるよりも先に体を動かし、すぐに家の二階にある自分の部屋を飛び出して階段を下りる。


 階段を下りた先にある玄関を見ると、母と話している制服を着た女子が目に映った。


 彼女は俺に気づくと、その気の強そうな顔をこちらに向けて


「遅いじゃない!いつまで寝てるの!」


 と呆然としていた俺に言い放った。



 城ケ崎 美都(じょうがさき みやこ)、それが彼女の名前である。


 彼女は日本人とアメリカ人のハーフであり、それは美しい金色の髪と端正な顔立ちにも表れている。


 彼女とは家が近かったこともあり小さい頃によく遊んでいた。


 いわゆる幼馴染であり、両親同士も仲が良く、どこに行くにしてもいつも一緒だった。


 しかし中学校に入ってからは彼女のそのルックスに多くの人間が群がり、平凡な俺と人気者の彼女は徐々に疎遠になっていった。


 近頃はモデルもやっているらしく、風の噂で同じ高校に進学すると聞いた時は、なぜ芸能科がある学校に行かなかったのか疑問だった。


 結局同じ高校になったが、当然同じ高校だからといって関わりが増えたわけではなく、俺には人ごみの中心にある綺麗な金髪を見て生存確認をすることがギリギリであった。



 そんな彼女が。


 4年間も疎遠になっていた彼女が。


 学校でも1,2の人気を誇る彼女が。


 なぜか朝俺の家にやってきて、なぜか今隣を歩き、なぜか一緒に学校に向かっている。


「寝坊助さんは変わってないわね」


「あ、はい」


 先ほどからずっとこんな調子である。早く歩く彼女の後ろを数歩離れて俺がついていく。


 そんな俺に流石に彼女もしびれを切らしたのか

 

「今度からはもっと早く起きなさい」


「はい、そうします」


「ちょっと!なんでそんなに余所余所しいのよ!」


 と振り向きながら言ってきた。


 そんなこと言われても、4年間話さなかったら少し位余所余所しくもなるだろ...


「逆に何で城ケ崎さんはそんな馴れ馴れしいんですか」


「え?だって私たち文通してたでしょ?」


 文通?そんなもの生まれてこの方したことないが。一体何と勘違いしてるんだ?


「そんなことより」


 そんな俺の思考はすぐに消え去った。


 彼女が俺を睨んできたからだ。


「なんでさっきから敬語なの?それに城ケ崎()()って...」


「だって随分久しぶりだったし、あんまり美人に話しかけられるの慣れてないんですよ」


 俺がそういうと彼女は顔を真っ赤にした。


「ちょ、ちょっと!朝からそういうこと言うのやめてくれる!?セクハラよ!」


 傍から見ると怒ってるように見えるが、彼女は照れているのだと俺には分かった。


 彼女は昔から照れると耳たぶを触るのだ。実際に今も触っている。


 俺はふと懐かしい気持ちになった。


 こころなしか彼女に対する緊張感も薄れたような気がする。


「わかったよ美都、これでいいか?」


 それを聞くと彼女は満足したようで


「そうね、私は昔みたいに"みーちゃん"でもいいわよ、"とーくん"?」


 とニヤリと笑いながら言った。


 今度は誰が見てもわかる。からかっている顔だ。


「それは流石にこの年じゃキツイな」


「私も言われたら気持ち悪くて泣いちゃうわ」


 俺たちは軽口を叩きながら学校へ向かった。


 数年前とは体格も関係も変わった俺たちだが、不思議と歩調は一緒だった。


 

 学校についてすぐ、一緒に登校した俺たちは集団に囲まれていた。


 正確には囲まれていたのは美都だけであり、俺はすぐに集団からはじき出されていた。


「今日もお美しいです、城ケ崎様!」

「お鞄お持ちいたします!」

「今日の放課後一緒にカラオケ行きませんか!?」


 老若男女、とまでは学校なのでいかないが、男女問わず彼女の周りには人が集まっていた。


 いつもは眺めているだけだったが、近くで見るとすごい熱量だ。


 そんな彼らの熱量は美都の発した一言で急速に失われていった。


「ごめんね、今日は彼氏と一緒に来てるの。だからお話はまたあとでね」


 彼女が指さした方向、つまり俺の方向に群衆はいっせいに振り向いた。


 当の俺も驚いて後ろを振り向いたが、そこには花壇の世話をする用務員のおじさんがいただけだった。


 あれが彼氏か、美都の趣味はずいぶんと渋いな...


 と現実逃避をしていると、急に胸倉を掴まれた。


「おい、てめぇが城ケ崎様の彼氏か?」


 体育会系っぽいその男は俺を睨みながらそう聞いてきた。


 だが全く身に覚えがない。


「いや、俺も初耳で...」


 俺が言い切る前に、彼と俺の間に割って入ってきた人間がいた。


「すぐにその手を離して」


 美都だった。


 彼女が分かりやすいほどに怒気をはらんだ声でそういうと、体育会系の男はすぐに俺から手を離した。


「でっ、でも城ケ崎様!そんな冴えない奴が彼氏だなんて嘘ですよね!」


 彼の焦りながら言った言葉でピンときた。


 これは偽装彼氏というやつだ。

 

 ラノベや漫画でよくある、美人が周りの人間がうっとおしくて平凡な主人公に頼むやつだ。


 俺は彼女が突然家に来た理由、彼氏だなんて言ってきた理由、全てにおいて納得できる答えを導き出すことができた。


「本当よ。彼が私の彼氏。昔からの付き合いで、ずっと愛し合っていたの」


 ほら、これも嘘には少しだけ真実を混ぜると効果的だってやつだろ。


 昔からの付き合いってのはホントだが、ずっと愛し合っていたというのは身に覚えがない。



 彼女の衝撃的な宣言に周りがざわざわとしだす。


 当然だ、学校のアイドルに彼氏がいたなんて話、朝にしては刺激的すぎる。


「おい!これは何の騒ぎだ!」


 そんな騒然としていた周囲の音をかき消して、大きな声でこちらに向ってくる人がいた。


「朝からこんなに人を集めて迷惑だろう!城ケ崎さん...と如月君?」


 そう声をかけてきたのは、この学校の生徒会長であり、俺が数カ月でやめた文芸部の元部長─霜月 礼香(しもつき れいか)先輩であった。


 

 周囲の人間を注意して退散させた後、彼女は俺たちに対して取り調べを開始した。


 取り調べといっても、美都がこうやって人を集めることは珍しいことではないため、彼女への尋問はすぐに終わった。


「それで、何で君が騒動に巻き込まれていたのかな?」

  

 霜月先輩は透き通る黒髪を持っていたペンで耳にかけ、俺の目をみてそう聞いた。


 先輩の容姿はまさにクール系といった感じで、派手な見た目な美都と清楚な見た目の霜月先輩は学校の男性人気を二分していた。


「実は...今日美都と一緒に登校してたんですけど、それを見た人たちが何か勘違いしちゃったみたいで」


「ちょっと待って欲しい、()()?君たちそんなに親しかったかな?」


「実は俺たち幼馴染なんですよ。それで今日また昔みたいに登校していたら...」


「なるほど幼馴染、か。まぁ、さしたる問題は無い。それで、勘違いというのは?」


 俺は聞かれたことを淡々と説明する。


「なんか俺が美都の彼氏とか言われて...」


 俺はそこまで言うと、ものすごい殺気を全身に感じた。


「ちょっと!勘違いじゃなくて事実でしょ!私と冬馬は付き合ってるじゃない!」


 先ほどまで黙っていた美都が怒って口を開く。殺気はなにかの勘違いのようだ。


 (ああ、まだ彼氏役になる必要があるのか。)


「そ、そうでした!実は今朝から付き合うことになって、それを聞いて周りはショックで混乱したみたいです!」


 俺は慌てて取り繕う。


「ふっ、全て理解したよ」


 霜月先輩はそういって笑った。


 聡明な彼女のことだから、もしかしたら気づかれてしまっているかもしれない。


 先輩は俺と美都の顔を交互に見ると、ただ一言


()()()()()な」


 と言い残してその場を去っていった。


 もしかして今、罵倒された?


「私あの人嫌いだわ。冬馬を変な目で見るんだもの。冬馬、気をつけなさいよ」


「俺も正直苦手なんだよな~、なんか値踏みされてるみたいで」


「いや、あの目は...ってもうこんな時間!?HRに遅れちゃうじゃない!冬馬、急ぐわよ!」


 そういって俺たちはお互いの教室へ駆けだした。


 俺たちのクラスは別々で、俺は今日一日『城ケ崎美都の彼氏』を見るための野次馬から逃げていたため、学校内で話すことはなかった。



 そして放課後、一般的な生徒が部活動に精を出している頃、帰宅部所属の俺は下駄箱で立ち往生していた。


「これってどう見てもラブレターだよな...」


 俺の手に握られているのは真っ黒の封筒とそれに入っていた手紙であった。


 見た目はまるで魔女会への招待状といった感じだが、手紙には直球な告白文が綴られている。


「まじか、遂に俺にもモテ期が来たのか」


「なーにがモテ期よ」


 俺が人生初のラブレターに興奮していると、いきなり背後から冷えた声を浴びせられる。


「っと、美都か。ちょっと見てくれよ!俺にラブレターが届いたんだ!」


 興奮が冷めやらぬ俺とは対照的に美都の表情は冷めたものだった。


 それどころか怒ってさえいる。


 彼女は俺の言葉を聞くや否や、汚物でも触るかのように俺の手から手紙を奪いとり、


 ()()()()()()()()()()


 「なっ、何すんだよ!家宝にして神棚に飾るつもりだったのに!」

 

「ご両親が泣くわよ。ってそんなことはどうでもいいの」


 彼女は言葉を続ける。


「あんたまさか本当にこれがラブレターだと思ったの?」


 ...どういうことだろう。確かに見た目は少し怖いが内容は立派なラブレターだろう。


「これのどこがラブレターなのよ!文字のフォントが完全に新聞のやつじゃない!これじゃラブレターどころか犯罪予告よ!」


 ...確かに冷静になってみればおかしいな。


 さっきまでは独特な筆跡の女性なんだなぁ、とあまり気にしてはいなかったが。


 よく見ると文字に新聞から切り抜いた形跡が残っていた。怪盗の予告状みたいだ。


「ふっ、俺の心は盗めなかったようだな」


「...冬馬、昔よりちょっと頭おかしくなった?」


 そういうことにしておいてくれ。


 決して初めてのラブレターがいたずらで悲しいとかではない!


 俺が心の中で変な言い訳をしていると、


「そっ、それに冬馬は私の彼氏でしょ。他の女のラブレターなんて気にする必要ないんだから」


 と顔を赤らめて言った。



 いつの間にかギャラリーができていたらしい。周囲から歓声が上がった。


 あぁ、また偽装カップルの演技ね。


 俺は耳たぶをいじっていた彼女の手を取ると、ギャラリーから逃げるように校門へ向かった。



 

 帰り道、俺たちは人気のない道を二人で歩いていた。


 勿論もう手はつないでいない。


 もう誰もいないと言っているのに美都はなかなか手を離そうとはしなかった。


 彼女はずいぶんと用心深いらしい。


 彼女が俺に偽装彼氏を要求しているのは今日一日で十分分かったが、まだ一つ疑問があった。


「なんで今日なんだ?」


「なにがよ」


「いや、なんで今日になって急に家に来たんだ?」


 もっと他のタイミングがあっただろう、なにも朝早くから急に来なくても。


「何言ってんの?()()()()()()()()()()()()()()()()()()。」


 意味が分からない。俺が会いたいって?


 会いたいどころか、今日の朝に話したのも4年間ぶりだったんだぞ。


 どんなに考えても心当たりはない。


 はずなのだが、俺の心の奥底には何かが引っかかっていた。


「とりあえず明日からもよろしくね、"とーくん"!」


 そう言って彼女は無邪気な笑顔を見せた。


 彼女の笑顔は、小さい時に見た記憶の中のものと変わらなかった。


「よろしく、"みーちゃん"」


 まあいいか、こうやってまた彼女と笑いあえただけで十分だ。




 美都と別れて家につくと、俺はすぐに自分の部屋に戻っていった。


「おっと、パソコンつけっぱで出てきちゃったのか」


 俺はスリープモードになっていたパソコンを開いた。


『理解ってる。理解ってる。理解ってる。理解ってる。理解ってる。理解ってる。理解ってる。理解ってる。理解ってる。理解ってる。理解ってる。理解ってる。理解ってる。理解ってる。理解ってる。理解ってる。理解ってる。......』


「うわあああああああああああ!」


 心臓が飛び出そうだった。俺はその場にへたり込んだ。


 パソコンを開いてすぐ目に入ってきたのは、"理解ってる。"という文字の羅列だった。


 何だこれは!ウイルスにでも侵されたか!?


 もう一度恐る恐るパソコンを覗き込むと、感想欄という文字が端に見えた。


 どうやら俺の小説への感想だったらしい。


 しかし感想にしては意味が分からない。


 俺は延々と続く文字の羅列を震えた手でスクロールすると、投稿者の名前にたどり着いた。


 『Mrs. Cool』


 その名前を見た時、俺はある種の納得感を得た。


 この人は"永遠の幼馴染"さんと同じく、俺の小説の熱心なファンのうちの一人である。


 "Mrs. Cool"さんは反応速度はそこまでではないが、いつもかなり長文で感想を寄こしてくれるのだ。


 その中にはこれで小説が書けるんじゃないか、ってぐらい長い感想もあった。


 そんなわけで、今回の感想もその類だろうと納得した。


 内容は意味不明だが評価点は満点なので悪い意味じゃないだろう。


 そう安心したことでなのか、はたまた今日一日中忙しかったからなのか、一気に眠気が襲ってきた。


 今日はもう寝てしまおう。明日も美都が来るらしいし、早く起きないとな。


 そう考えて、俺はベッドに身を放り投げた。


─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─


《同刻/薄暗い部屋にて》


 その部屋は一言で表すと異質であった。


 壁一面には男の姿が映ったポスターが貼ってあり、ベットには手作りと思われる人形が几帳面に並べられている。


「ふふふふふふ。これで彼に気持ちは届いただろうか」


 暗い部屋で不気味に笑う女はノートパソコンを閉じて呟いた。


「それにしても、彼の小説のヒロイン...。あれは間違いなく私がモデルだろう」


「彼の周りに黒髪の清楚な女性というのは私しかいない。それに告白するという話を書いたということはつまり...」


 彼女の独り言は止まらない。

 

 そしてその美しい顔をだらしない恍惚とした表情に変えると


「...つまり私たちは両想いだということだね、冬馬くぅん!」


 そう言って壁に貼り付けていた男─如月冬馬の写真を舐めまわした。


 しかしすぐに何かを思い出して、だらしない顔を殺気の溢れた顔に変える。


「しかしあの女、冬馬君と幼馴染だって?有象無象を誑かすなら放っておいたが、冬馬君を狙うなら別だ」


「恋人のフリだなんて姑息な手を使っているが、私たちの真実の愛の前では無力だ!」


 そういって彼女はベットの上のお手製冬馬くん人形を手に取ると思い切りキスをした。


「そうだ!両想いになった記念に明日は家にお邪魔しようか!」


 彼女は机の上のノートを手に取る。


「万が一のために生徒会長になっていて良かったよ」


 そこには冬馬の住所、好きな食べ物からほくろの数まで緻密に記載されていた。


「ああ!明日が楽しみだね冬馬君!」


 "Mrs. Cool"こと霜月 礼香(しもつき れいか)の笑い声は、夜中まで止むことはなかった。



 

 次の日、結局寝坊した冬馬は玄関前で喧嘩している二人の女性を見て学校を休むことにしたらしい。


思い込みが強い人たちの話です。



完読ありがとうございます!

連載化も考えておりますので少しでも続きが読みたいとおもったら気軽に評価や感想をお願いします!


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― 新着の感想 ―
[気になる点] 京都アニメーションを放火した犯人に通ずるものがありますね
[良い点] なんかめんどくさそうなのが感想にいるなあ。 しかし勘違い女二人と自分の書いた小説に涙するナルシスト主人公、ある意味ぴったりではなかろうか。 頑張って二人とも手懐けてしまうがいいさw
[良い点] ストーカーの闇を見た…(*゜∀゜)
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