蛇足の蛇足:「特別な」F-15Jの感想
「「特別な」F-15Jを飛ばしてみてどうだったか?
難しい質問ね。
私はF-2からの機種転換組だったから、操作性自体は差異を感じなかったと思うわ。
まあ私の場合、武装選択は大体後席の相棒任せだったから、その点ではかなり贅沢させてもらったと思うけれど。
最初この機体の仕様を聞いた時は、コンフォーマル・フュエル・タンクの重量増をエンジン出力で押し切る感じなのかなって思ってたんだけど、飛ばしてみたら全然違ったわ。
何て言うかね、絶対仕様書の方が間違ってるのよ。
多分、純正のF-15Jとは構造材に対する材質からして違うと思う。でなきゃコンフォーマル・フュエル・タンクにプラスしてあんなフル爆装して、あんな機動出来るはずがないもの。
絶対的に「軽い」。
どう考えても「軽い」。
そこにF-15J以上の推力のエンジンでしょ?
フライト・コンピュータも、純正って宣ってるけど絶対に違う。でなきゃあんなジャジャ馬を制御出来る筈が無い。
まあ操作系もF-2、レーダーもエンジンもF-2のが載ってる、装備もF-2とF-15Jに載るものは全部使える、だって読み替え装置で対応してるから! ……って時点で、まあある程度はお察しなんだけど。
でも限度ってものがあると思わない?
そうそう、コイツ、リミッター解除ボタンってのがあるのよ。
マックス13Gまでの操作を受け付けるっていうイカレた仕様のが。
実戦で使ったか?
一回使ったわ。マジで死に掛けたけど。
あれで空中分解しないって言えば、どんだけこのF-15Jがヤバいか理解るでしょ?
多分ね、飛び切り危険な任務(編注:ロシア領内奥深くに強襲爆撃を実施したことを指していると思われる)に従事するからってんで、技術の粋を極めた結果だと思うのよ。
原型機の構造に、現在与え得る最良・最軽量の構造材と、実績ある手持ちで最強のエンジンと最新コンポーネントを詰め込んでみました! って感じの。
結果はご覧の有り様。
ま、それも大半はウクライナの空に散って、共喰い整備でアグレッサー用に四機だけが残ったって言うのは、何だか因果を感じるわ。
次期主力戦闘機はSu-57に日本製アビオニクスを載せるつもりでいるらしいけど、私としてはアレは搭載量が少ないからやめて欲しいわね。
やっぱり私には、乗り慣れたこの「特別な」F-15Jが一番って感じよ。
どうにかこうにか、再生産されないかしら……(録音はここで途切れている)」




