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ダンジョンが出来た世界で幼馴染が勇者(自爆魔法特化型)になったので、遊び人の俺は寄生しようと思う  作者: 秋月静流


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第35話 迷宮トレーニング


 クラスチェンジをしたからといって特に何かが変わる訳ではない。

 探索し、鍛錬し、休養を図る。

 探索者としてこの行動指針に大きな変容はない。

 しいて言うなら――

 個々に掛ける時間が丁寧になったくらいだろうか。

 コノハの自爆呪文によってレベル自体は簡単に上昇する。

 そしてレベルに付随してステータスも向上していく。

 傍から見れば良い事ずくめに思えるだろう。

 だが――急激なステータスアップは様々な弊害をもたらす。

 運転初心者がF1クラスのハイスペックマシーンに乗ったとしても、公道を満足に乗りこなせないのと同様である。

 常人の数倍ある力を上手く制御できないのだ。 

 よくある異世界チートものみたいに、俺がコノハを促進成長させなかったのもここにある。

 レベルアップが高いだけの木偶の坊では実戦で役に立たない。

 大きな力の習熟には時間――

 もしくは血を吐く様な厳しい鍛錬が必要なのだ。

 タガジョウダンジョンにトライしている二人の勇者があまり成果を上げていないのも、おそらくこれに由来する。

 高レベルパーティにペアリングしてもらえばレベルは上がる。

 現在の俺達の様に。

 しかしそれではおのずと限界がくる。

 自分の意志で動く力のない者に対し、残念ながら手加減をしてくれるほどダンジョンという環境は甘くない。

 考える事無く、ただステータスと特技のみに頼る。

 それもまた一つの生き方だろう。

 否定する気はない。

 されどその行きつく道の先は逃れようのない死――消失だ。

 だからこそ俺はそれを恐れた。

 仲間を――二度と喪わない為に。

 よって、鍛える……徹底的に。

 具体的には――

 モンスターハウスへの特攻⇒自爆⇒レベルアップ。

 上がったステータスでのダンジョン内業魔のソロ討伐を行う。

 本来パーティプレイで戦う業魔達を一人で戦っていくのは凄まじいプレッシャーが掛かる。

 特に集団戦ともなれば予期せぬ不覚を取ることもある。

 まあそれを踏まえて実戦の勘を養う事に繋がるのだ。

 血と汗で磨かれた技術は身体に刻み込まれ決して裏切らない。

 無意識の内に生存へ向け最適な動きをする様になる。

 これがただ得るだけのステータスや特技との違いだ。

 己に出来る事と出来ない事を明確化していく作業とも言える。

 そうして精魂尽き果てて帰還した後は、お楽しみの肉体鍛錬だ。

 筋肉と精神は追い詰めて限界を迎えてからが本番である。

 とことん苛め抜き超回復を図る。

 基本能力が向上している俺達なら尚更そのハードルは高い。

 コノハには「鬼!悪魔!ショウちゃんの人でなしぃ~~~!」と、親愛に満ちたお褒めの言葉を賜るが……気にしない。

 俺はお前を生存させる為なら何でもする。

 死なない勇者でも見捨てないし、望むなら外道にもなろう。

 幸い涙も鼻水も出なくなった頃には静かになるしな。

 物言わぬ屍のようだ……返事がない、状態になった次の日は休養である。

 稼いだ金を使いまくって豪勢に遊び、食べる。

 飴と鞭というなかれ。

 これが心身ともに有効なのだ。

 効果は絶大で、最初は遠慮していたコノハも「今日はA5ランクのステーキ祭りにしてやるんだからぁ!」と積極的になってきた。

 うんうん。

 いい傾向だ……多分。

 日に日に財布に与えるダメージがクリティカルになってきているが。

 そんな心温まるハートフルで穏やかな(?)日々が過ぎていき、いつの間にか半月が過ぎようとしていた頃――

 事件は起こった。







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