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惑星ヴァルの事

 そんなこんなで、久能氏春は魔王ヴァリアッテの住む惑星ヴァルで暮らす事となりました。


 久能にとっては、惑星ヴァルは異世界のようなものでしたが、暮らせない事はありませんでした。


 惑星ヴァルの気候は、偶然にも地球に近いものでした。


 そのため、久能が普通に生活するのには何ら問題のない環境だったのです。


 太陽や月はないのですが、昼と夜はあります。


 夜にしか活動できない住人がいるため、魔術によって昼と夜とを作り出していたりするのです。


 地球と惑星ヴァルの違いを挙げるとするのならば、それは住んでいる人たちの違いです。


 ヴァルには、地球人からは『魔族』『モンスター』と呼ばれるような人たちがたくさん住んでいます。


 ゴブリンやオーク、それに、ドラゴンなど普通に生活しており、彼らが住む街まであったりしますし、貨幣なども存在し、地球の人々と同じような営みをしています。


 元々は魔王と畏怖された一族が惑星ヴァルを統治していました。


 封建主義ではなく、魔王と十二使徒による議会制のような政治をおこなっていました。


 ですが、ヴァリアッテ・スノーホワイトが魔王を継ぐなり、十二使徒と言われる十二の貴族が策謀を巡らし、ヴァリアッテ・スノーホワイトを封印してしまったのです。


 十二使徒はヴァリアッテを亡き者にするだけの力がなく、ヴァリアッテの強大さ故に、時を止めた状態で封印をする事しかできませんでした。


 そして、ヴァリアッテを封印した場所にさらに封印を施し、誰も近づけないようにしていたのです。


 その封印を久能氏春が解いてしまったために、この物語は動き出してしまった、とも言えます。


 十二使徒が統治することになったヴァルは十数年以上も混乱していました。


 そんな混乱時期に地球の調査団が来て、聖地を荒らしただけではなく、聖職者を傷つけてしまったため、十二使徒はこれ幸いにと地球を外敵だと見なし、一致団結して攻撃しようと言いだし、戦争を開始させたのです。


 その結果、魔王ヴァリアッテ・スノーホワイトが目を覚まし、魔王が統治する世界へと回帰したのです。



 ヴァリアッテは政治を行いながらも、久能との時間を大切にしています。


 それがヴァリアッテにとって、生きがいに近いものとなったからです。


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