天下の将軍
さあ、なぜか日刊ランキングのジャンル別でかなり上位にいるぞ。
問題は、作者が飽きっぽいのと、書きだめがないってことだ。
そして、寝違えたのか昨日からぎっくり背中が辛い。
「おぬしは誰じゃ。」
抜き身の刀を向けられたような殺気に背筋が凍る。いや、ごめん。むしろ本物抜いて首筋に突きつけられてます。小便ちびりそ・・・・・・あっさっきちびったわ。ガチガチと震え・・・・あっまだ歯生えてねーや。とりあえず、本気で怖いです。
「あなた。」
間に入ろうとした、母さんは家来に止められてしまってます。
「這うのですら早すぎる。言葉など、以ての外じゃ。ましてやおぬしは、こちらの言うことを完全に理解して受け答えをしおった。赤子にそのようなことができると思うか?」
「今一度、問う。おぬしは何者じゃ。狐が化けてきたか。妖か。妖術か。間者か何かにしては迂闊すぎるの。」
やばい、どうしよう。死にたくない。妖と偽る?なんて?恐怖で頭回らないのに、騙し通せるわけないし、妖だと切るとか、言われも困る。ここはもう本当のことを言うしか・・・・
「あなたー。」
母さんが庇うように覆い被さってきた。
「この子は私の子です。私がお腹を痛めて産んだ愛しい我が子です。例え、妖であろうと、何かが取り付いていようと、大切な我が子です。お切りになられるのでしたら、どうかわたくしを先にお切りください。」
震えてる。それでもこうやって庇って。これ、駄目だ駄目なやつだ。いい歳して駄目なのに無理だ。
「母さん、母さん、かあさーん。」
泣いたら、駄目なのに涙が出てきて止まらない。縋り付くように抱きついて、大声上げて泣いた。
「菊童丸。」
母さんも泣きながら、抱きしめ返してくれる。そうなるともう、涙が止まらない。二人して声を上げて泣いた。
そのまま5分はそうしていただろうか。母さんも自分も落ち着いてきた。少し父のほうを見ると、申し訳なさそうな、居心地が悪そうな顔をしていた。刀はもう持っていない。
「あなた様、なにがあろうとこの子は殺させませぬ。」
「わかっておるわ。そもそもその気など最初からありはせぬわ。」
ただの脅しだったの。本気で殺されるかと思って恐怖したのに。
「ただし、菊童丸よ。事情は話してもらうぞ。」
嘘はもう無理だな。正直に話すしかないか。信じてもらえるかわからないけど。
「では、本当のことを話します。信じてもらえるかわからないけど。」
「よい、まずは話してみよ。」
「あのー、父上は輪廻転生って信じますか。」
「ほう、つまりおぬしは転生する前の記憶があると言うことかの?」
おおっ、理解が早い。
「はい、自分には前世の記憶があります。ただ、知識はあるんですが、どんな人間だったとかは覚えてないです。」
「前世とな。では、西暦とは、鉄砲とはなんであるか。そのようなものは、ここにいる誰も知らぬものぞ。」
「私が転生したのは、過去ではなく、未来からになります。西暦とは、天竺よりさらに西の地域で使われている暦です。鉄砲は未来の武器です、今だともしかすると同じ西の地域では使われているかもしれません。」
「ふむ、何か証明出来るようなものはあるか。」
「証明ですか?難しいですね。」
うん、未来のことを予言?そもそも今何年?それにすぐに証明出来るわけじゃないし。何か作ればいいのか?この時代にないものを。
「そうですね。紙はありますか?」
「紙か、稙綱。用意せい。」
「はっ、こちらでよろしいでしょうか。」
質は良くないけど、大丈夫かな。とりあえず、折ろう。くっ、この手、力も入らないし、全くうまく動かないんだよな。くっ、この。
「稙綱、手伝ってやれ。」
「はっ。」
口で説明しながら折ってもらった。あんまりうまくないけどなんとかなるかな。
「ほう、面妖な形じゃの。これはどうするのじゃ。下の出てる部分を持ってゆっくりとこんな感じに投げます。」
「ほう、こうかの?」
やっぱり、紙悪いし下手だからイマイチだな。
「これは、面白い飛び方をするな。これは、なんというのじゃ。」
「紙飛行機と申します。」
「紙飛行機とな?では紙ではない飛行機もあるのか。」
「はい、確か最初は布なので作った機体が飛んだと記憶しています。自分の時代では鉄で作った大きな飛行機が飛んでおりました。トウキョ、いや江戸からここまででも一時間程度で着きますね。」
「江戸とはどこであったかな。一時間とは何刻じゃ。」
「関東の武蔵だったかな。一時間は大体半刻だったと思います。」
「武蔵からここまでが半刻とな。」
「離陸や着陸に距離が必要なので、専用の場所にしか止まれませんが、距離としては半刻くらいで着きます。」
「ほうほう、それはすごいのう。」
「あの、父上?信じてくださるのですか。」
「ふむ、そうじゃのう。正直信じれる話ではないのう。ただし、少なくともおぬしは嘘は申しておらぬようじゃ。淀みなく答えておるし、思い出そうとはしながら、話してはおるが、作り話を考えながら話してる様子はないの。」
「わかるのですか?」
「これでも将軍じゃ、幾多の魑魅魍魎を相手にするのじゃ、ぬし程度の嘘が見抜けないでは困るのでな。現にこうして飛行機なるものも示してくれたのじゃ。赤子が話しておることの説明としては、おかしくはないの。」
「それにじゃ、おぬしはわしの子じゃ。例え、なんであれ信じるのは当然じゃろ。」
おお、なんかカッコいいこと言ってる。母と違って感動はしないけど。
主人公、前世のことは記憶にございません。
そうです。設定考えるの面倒だったんです。




