決戦のための評定中
お久しぶりです。
すみません、ある程度話考えてても書く気になれなくて。そもそも読む方主体なんですよね。毎日とか更新出来る人すごいですよね。
結局、一年ほど研究したけど、薬は出来なかった。まあ、衛生面や菌に関する書物が新しく作ったり、医療教育制度をつくったりは出来たけど。
一年ほど療養して、多少は体力が戻った父上を筆頭に今は晴元と戦を行うための評定中。基本的に搦手は将軍家として、使うとその後の統治に影響するから、決戦で勝つしかない。上手く、兵を集まれてたらこちらの兵数が多くなる見通しだね。大和や紀伊からは出せないけど、動きを見せれば、いくらか兵を釘付けにできる見込みもあるし。
と言うことで、まだガキの自分には出来ることもないので、今回は父上に評定は任せて、今は新作鉄砲の試射の準備中。まあ、見てるだけだけどね。
「どうかな?準備は出来た?」
「はっ、まだ的の用意が。少々、お待ち頂けますか。」
ふむ、上手く出来てるかな。
「菊童丸様、九鬼殿が相談に参っております。」
えっ、本当。どうしよ、待ってもらうかな?
「重秀?どう。」
「先にお話しをどうぞ。もう少々かかりますので。」
「通して。」
「はっ。」
ふむ?一体なんだろう。報告じゃなくて、相談って言ってるけど。
「菊童丸様、お久しぶりにございます。」
「久しぶりだね。で、相談って聞いたけど。」
「まずはご報告を。新型船のためのスクリューとピストンの上下運動をスクリューの回転に替える機構は完成いたしました。」
「おおー。すごい。よくやった。」
「はっ、ありがとうございます。現状、足で漕ぐことでスクリューを回すことで進む船について、作製中にございます。」
「よし、まずは第一段階はできたね。あとは鉄製の船だね。あっ、小型の模型はできたよ。万吉君、持ってきてくれる?」
しばらくすると、大きめの桶と鉄製の船の模型が運ばれてきた。
「これがその模型だね。ほら、こんな感じに浮くからね。」
「これは・・・持ってもよろしいですかな。」
首を縦に振る。
「本当に鉄で出来ておりますな。これをこのまま大きくしても浮くのですよね?」
「うん。浮力と重さの比率は変わらないはずだから。」
「わしにも触らせてくれんか?」
えっと?この子誰?火縄銃持ってるし、重秀のところの家来かな?うーん、じゃあ別にいいか。浄隆にOKを出す。
「ほうー。すごいのう。本当に鉄じゃ。鉄が水に浮かぶとは。」
せやろ?
「問題は鉄製だと、重たくて帆じゃ進まないからね。で、肝心のあれはどう?」
「はっ、此度はそれの相談に。形は出来て、駆動は出来ておるのですが・・・・どうしても繋ぎ目から漏れてしまったり、繋ぎ目が外れてしまったりと。一応動くことは動くのですが、危な過ぎて実用化のめどは未だ。」
「うーん、やっぱり繋ぎ目だよね。溶接は難しいし、一枚ものじゃ組み立てられないし、どうにか漏れなく繋げないと。」
うーん、ガス溶接なんて夢のまた夢だもんな。
「うん?金属同士を繋ぐのかのう?これとかどうじゃ。」
そう言うと、おもむろに火縄銃のネジを回し分解を始めた。
「ほれ、このように。」
ネジ?ネジ・・・・・ネジだよ。そうだネジだよ。
ボルトとナットじゃん。
「そうだ、そうだ。わかったぞ、ありがとう。ボルトとナットで繋げばいいんだよ。管の繋ぎ目の部分を耳みたいに出して、ナットとボルトで抑えるか、管そのものにネジ穴作ればいいんだよ。」
「???どう言うことで?」
「あとで図の資料渡すから。ネジだから、重秀のところの鉄砲鍛治にも相談して、教えてもらってくれる?」
「はっ、わかりました。重秀殿にも相談致しまする。」
「君、ありがとう。君のおかげで解決できそうだ。何か欲しいものとかある?褒美用意しないと。」
「なんじゃ、本当にこれでよかったのか?褒美か?ちょっと時間をくれ。考える。」
いやー、これで出来るんじゃないかな。出来たら300年近くは技術進んじゃうね。
「菊童丸様、準備が・・・まだ、九鬼殿とお話し中でしたか?」
「うん、一応話自体は済んだよ。」
「そうでしたか。準備の方できますれば。」
「そっか、じゃあはじめよっか。浄隆も見ていくといいよ。」
「はっ。」
狙撃手が数人並び、火縄銃と新作の銃を構える。同時に弾込めを行い、発射までの時間の差と命中率を比べる予定だ。
「では、はじめ!」
そう言うと、新作銃と火縄銃に弾込めが始まった。新作銃は弾込めが終わると、すぐに構えて、撃鉄を上げ、発射された。まだ、火縄銃は弾込め中だ。
「やはり、新しい弾は発射までの間隔が早いですな。ただ・・・」
火縄銃が一発撃つ間に三発は打ててるんだけどね。掃除とかも含めると二発目以降はさらに。でも、全く的に当たってないんだよね。火縄銃の方が命中率いいくらいで。
「うーん、連射は圧倒的なんだけとね。命中率がね。まあ、集団運用ならいいんだろうけど。」
どうしてだろう?近代とか弾丸しかないから、流線形の弾丸のほうが命中率いいはずなのに?
「形状の問題でしょうな。薬莢の関係上、今の形の方がいいでしょうが、今の形では丸い形に比べて、まっすぐ飛ばないですよ。」
「いや、確かこの形の方がまっすぐ飛ぶんだよ。どうしてだろう?」
「不均一ですから、これがグルグル回れば、空気の抵抗を受けやすいのではないかと。」
いや、確かジャイロ効果で。って、あれ?どうやって螺旋状に飛ばすんだっけ?そりゃ、横回転させなければ、弾丸はうまく飛ばないや。ラグビーボール投げる時みたいに、横回転でないと。
「横方向に回転させて、飛ばすとコマが転ばないように安定して飛ぶんだよ。こうやって。」
弾丸を横回転しながら、説明する。
「ふむ、それであれば確かに回転方向を定めずに飛ばすよりははるかに飛びやすそうですな。で、どのようにすれば、そう発射できますでしょうか?」
それがわからない。銃とか現物見たことなかったしな〜。うーん、さっきの子何かないかな?と先程ネジのヒントをくれた子に目を向けて見る。
すると、一瞬キョトンとした顔をしながら、すぐに顔を横に振った。
やっぱり、わかんないか〜。さっきのネジはこの子のおかげで・・・・・ってネジ!
「そうだ!ネジだよ!ネジ!」
「ネジですか?」
「砲身の内側にネジみたいに螺旋状の溝を掘れば、横回転しながら発射されるはず・・・自信ないけど。」
「いや、確かにそれであれば、横回転するのではないですかな?溝の間隔や螺旋の角度などは色々試したみないとなんとも言えませんが。」
「じゃあ、お願いね。」
「ははー。」
これがうまくいけば、命中率と連射性の高い銃が。いやー、あの子のおかげだね。ホント。
「・・・きっ・・し・どこじゃ・・・」
「げっ、親父殿じゃ。」
うん?父親も来てるの?どっかで聞いた声だけど。
作者が思うにネジは人類の発明の中ではかなり上位のシロモノですよね。とりあえず、火と武器が一番二番で三番目に入れてもいいくらいの。
なお、異論は認める!
IPSとかの研究の方が頭いいことやってる気がするけど、実はなくても困らないどころか少子化社会的には、臓器取り替えるレベルの奴生かす価値ないし。ネジはないと本気で現代社会なり立たないですよ。当たり前に存在してて有り難みがなくて、ショボい発明扱いだけど。




