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医療改革

徳川家康の小学館の伝記で印象に残ってるのが、母親に会いに行くシーンの挿絵。

大きくなってから印象に残ってるのが、脱糞。

父上があれ以来、なかなか体調が戻らないらしい。

うむ、心配だ。と言うことで、今日はお医者に来てもらいました。

今集まってもらってます。

「曲直瀬道三と申します。」

「永田徳本です。後ろのは私の弟子でございます。」


「本日はお集まり頂きありがとうございます。父の病気が一日でも早く治るように御尽力頂ければ幸いです。あっ、あれ持ってきて。」

「はっ。」

はい、取り出したるは・・・・・

寒天!



に父上のつばぶっかけて、高温多湿で放置しました。これ。うつったらまずいんでシャーレ自体もガラス容器に入れとります。

うわー、汚ね。


「こちら、寒天に菌を繁殖させたものになります。この菌に効果のある薬を処方して欲しいのです。ないならば開発も含めて協力してください。」

うん?なんか?変なこと言った?意味わからないみたいな顔してるけど?


「あの、申し訳ございません、菊童丸様。菌とは何のことでしょうか?」

えっ、嘘ーん。医者でしょ?何故知らぬ?えっ、もしや、菌ってまだ認識されてない?あっ、ガラスなかったし、顕微鏡ない?だから、知らない?

「目に見えない極々小さな生物やカビキノコの胞子みたいなのが、体内に入りこみます。本来は自身の免疫でこのように繁殖せずに影響はないのですが、免疫力が落ちていたり、上手く機能しない、菌が強い場合などでは、この寒天のように体内で増殖し、菌の出す毒素などにより、体に不調をきたします。」

「その菌が病の元と言うことでしょうか。」

「まあ、概ねそうらしいですよ。老化や遺伝などによる不調もありますので、他の原因の病気もありますけど。」

「つまり、その菌を殺すような薬が有れば良いのですな。」

「あっ、うん。ただし、人間の体に悪影響を及ぼさないか影響の少ないもので、体内で菌を殺す手助けをするものだよ。この寒天の状態なら酒気の強いお酒かけたら、殺せるし。お酒は飲んでも免疫下げちゃうだけで、菌には効かないし。」

「ふむ、誰かに飲ませて試す必要がありますな。」

「大体は、ネズミなんかで試して、毒にならないことを確認してから、人に対して臨床実験するらしいよ。」

「あの、菊童丸様。菌と言うのは先程からの話からするといくつもあるのですよね。どのように見分けるのですか。」

「さっきみたいに寒天生地に培養して、顕微鏡なんかで見て、見た目で判断したりするんじゃなかったかな。」

「では、どのようにして病を防ぐのですか?」

「基本的には綺麗にすることだよ。手洗いうがい。腐ったものや糞尿はきちっと処理するなんか。」

「ではでは・・・」


・・・・長い。かれこれ小一時間質問攻めだよ。

「・・・ちょっと疲れたから、そろそろいいかな。」

「そうですな。道三殿。」

「そうですな。徳本殿。」

「「菊童丸様、弟子にしてくだされ。」」

「なんでやねん!」

「我らなど足元にも及ばぬ、医療への造詣。我ら感服いたしました。出来ますれば、弟子として学ばせて頂ければと。」

「いやいや、ただの素人。薬とか知らないって。」

「何をおっしゃいます。先程から我らすら知らぬ知識を披露していただいたではございませぬか。」


ええー。何言ってるの、このおっさん連中。

うーん。流石に弟子はいらないんだけど、研究機関は作りたいな。

「ええっとね。流石に弟子は無理だよ。」

「そんな。この通りお願い申します。」

「まあ、弟子は無理なんだけど、薬や治療法の研究はしたいんだ。で、お金は出すから実際の作業を二人にやってもらえないかな。」

「道三殿!」

「徳本殿!」

「「よろしくお願い致します。」」

「じゃあ、やって欲しいことは、さっきも言ったけど、まずは薬の研究ね。」

「はっ。」

「それと、人体を解体して、その様子について本に書いて欲しい。」

「それは・・・・」

「治療には人体の構造を知っていることは重要だし、薬以外に患部を切除したり、傷口を縫ったりすることも場合によっては必要になるから。」

「しかし・・・」

「まあ、出来ないなら、他の人を探すよ。」

「わかり申した。某が。」

お願いします。自分はグロ耐性ありませんので。

「あとは・・・・」

「あとは?」

「お酒を作って欲しい。」

「お酒ですか?百薬の長とでも言うつもりでしょうか?あのようなことは迷信では?」

「ああ、飲んだり薬に使うわけじゃないんだ。殺菌用にすごい強い酒気のお酒があると、治療の際の破傷風や二次感染を防ぐのに役に立つから。まあ、濃いお酒はお酒で売れるからそっちも欲しいけどね。」


さて、とりあえずこんなところかな。

「じゃあ、話が脱線しちゃったけど、父上を見て欲しいんだけど。」

「はっ。」


二人して、ふむふむ言いながら診てくれてるんだけど、何やら険しい顔つき。そんな悪い病気なのかな?

「公方様、菊童丸様。恐らく・・・」

「恐らくなんじゃ?」

「恐らく、労咳かと。思われまする。某どもでは。せいぜい栄養のあるものをとって療養する以外の治療は・・・。」

「左様か。やはりそちらの見立てでもそうか。」

労咳・・・・あれだよね。武田信玄とか、沖田総司とかが死んだ。・・・そう、結核だ。

結核・・・・って、未来じゃ、ほとんどなかったよな。結核の薬・・・・なんだったっけ。薬・・薬。

「抗生物質・・・」

「菊童丸様、もしや薬についてご存知とか。」

「いや、ほんと専門家じゃないから。確か、抗生物質って言う、いろんな菌に効く薬で結核も治せたは・・・ず?」

「作り方はわかりますかな?」

「確か、カビ・・・青カビだったかな?カビが生えてるところには他の菌が繁殖出来なくて、カビ自体が菌を殺す成分を出してるから、それを抽出して分離したものだったかな?抽出?アルコールとか?分離?どうやるんだろう?遠心分離機?」

分からん。なんで前世で医者じゃなかったんだよ。クソ。ああー!

「ふむ、カビなのは確かなのですか。」

「うん、それは間違いないと思う。」

「では、それを中心にみんなで研究致しましょう。なに、なんの情報もないところから薬を作ることに比べれば、簡単ですよ。」

「・・・・ありがとう。」

「いえいえ、それは出来たときにでも。」

「うん、じゃあ。お願いします。」

「では、公方様は薬が出来るまで、栄養をしっかり取り、養生なさってくだされ。」

「ふむ、頼むな。」


よし、まずは建物の用意とシャーレ、寒天。酒と蒸留装置だ〜。うわっ、遠い。

抗生物質が青カビって一般常識か怪しいところだな。

ちなみにJINで分離に使ってるのは紙を吸いあがる速度が化合物ごとに違うことを利用して分離してるのですやで。理系御用達カラークロマトグラフ。

最初は色水の分離してたから、以降ずっと名称がカラークロマトグラフ。未だに薬の分離や分析では御用達の技術でおま。

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