坊さんが屁をこいたは関西ローカル
ついに、サブタイがてけとうに。
みんなすごいな。どうやったら早く書けるんだろう。
結局、去年は父上の体調も戻らず、こちらから攻勢に打って出ることは出来なかった。
去年一年で大きな動きと言うと、伊達晴宗が伊達稙宗と完全に袂を分かち、家が二分したらしい。晴宗さんすごいよね。嫁入り行列襲って、嫁奪い取ったらしいし。(史実では、普通に仲良くて6男5女だそうで。)
下手にデカい家残したくないから、これは有難い。
あとは、大内家が尼子の月山富田城攻めで負けたのと、織田家が今川と小豆坂で戦って勝ったらしいのと、越後で長尾為景が死んで、晴景が継いだらしい。あれ?上杉謙信は?と言うか、上杉朝定とか上杉定実とか上杉憲政っていくつあるの。どれが関係あるの。
当面やることはないので、毎日稽古ばっかり。
わたし、まだ幼児なのに。虐待ですか?ぎゃーくたーい!
くっ、自分が前線に出る時点で負け戦なのに。あれ?何かどこかで聞いたことがあるような。
まあ、それは置いておいて。
明からぼったくりと穀物の買い占めで傭兵雇ったり、治水工事に人足雇ったりは出来るんだけど、攻めるところがね。大義名分プリーズ。
対細川家は大義名分あるけど、京は父上自ら出陣しないといけないし、戦場にするわけにはいかないし。うーん、信濃あたりで武田が暴れてくれたら、適当に小笠原あたりに味方して・・・なんだけど、まだ信濃に進出してないんだよね。
加賀?は手を出したら痛い目に合うし。荒れてるところ・・・三河かな?織田より主体になって攻める理由ねー・・・・うーん、三河守護って誰?吉良?松平は?
聞くか。誰が詳しい?稙綱はある程度知ってるか?あとは駿府にいた勘助かな。
で聞いてみたけど、よくわからん。一応、西条吉良家と東条吉良家があって、三河守護は吉良家になるけど、三河は松平にほぼ乗っ取られて、本拠地の引馬城は駿府守護の今川に攻め落とされてるんだって。
「えっと、とりあえず、吉良家を味方につければ、三河や遠江のあたりを抑える大義名分としては十分だったりする?」
「おそらく、大丈夫かと。」
「ふーん。じゃあ、父上と相談して使者出したらいいかな?」
「はっ、それが公方様は来客中でして。」
なぬっ?
「えっ、誰?」
「はっ、今川家の太原雪斎殿です。」
なぬっ?えっ、今話してた相手だよね?
とりあえず、様子を見に行こう。と部屋の前までやってきたが、どうやって入ろう。
「・・どうかお力添え頂きますれば。」
「ふむ、しかしこのような場所におる将軍の権限などしれておろう?」
「いえ、そのようなことはございませぬ。特に地方では公方様の権威にいささかの衰えもございませぬゆえ。」
何話してるんだ?
「うん?何をしておるのじゃ、菊童丸?」
なぜバレた!
「いや、そんななぜわかったと言う格好されてものう。障子の向こうに見えておるし。」
うかつ。
「まあ、良い。用があるなら入ってまいれ。」
「はい、失礼します。」
これがあの今川家の全盛期を築いた原動力と言われてる太原雪斎か。普通の坊主だね。
「これはお初にお目にかかります。今川家の太原雪斎と申します。菊童丸様、どうぞよろしくお願いします。」
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
とりあえず、父上の横に座ろう。
「では、話を戻そうかのう。北条との口利きだったかのう。」
「はっ、不幸な行き違いにより、当家と北条家で戦が起こっておりまする。当方は出来れば、この様なことが起こらない様に、北条とは仲良くやって参りたいと思っており、公方様にどうにか取り持ってもらえないかと。」
ああ、織田に負けたから、二正面状態は避けたいと。
「ふむ、こちらとしても出来れば太平な世を望むところじゃ。文を用意するのも吝かではないがのう・・・」
「はっ、心ばかりですがこちらを。」
そう言って、幾ばくかの金子と目録を差し出す。
「よいよい。其方らの心遣い誠に痛みいる。では、文を用意するゆえ、部屋を用意するゆえ、泊まられるとよろしい。」
「はっ、ありがとうございまする。」
黒い、大人の黒さが。子供に見せるものじゃないよ。
うーん、正直贈り物とかそんなにいらないんだけどな。それより・・・
「うん?どうした菊童丸?何か言いたいことでもあるのか?」
「うーん。どうせなら今川にやって欲しいことが。」
「なんじゃ、言うてみい。」
「いや、交易路に参加して欲しいなと。」
「交易路でございますか?」
「うん、伊賀から伊勢に道を通して、交通の便を良くしたんだけど、今はそこに尾張や美濃、若狭、紀伊も入っていて、かなり流通がよくなってるんだよね。関所もなくしたし。(京だけ今はいけないけど。)」
「こちらとしては、むしろありがたい申出でございますが、関所もですか?尾張とは敵対しておりますから、義元様にもご相談致しますが。」
「なら、海路だけでもいいよ。それなら紀伊や伊勢から直接輸送できるし。」
「それでしたら、問題はないかと。」
「・・・・そうだ。北条と和睦するんだよね?」
「はい、そのために公方様に。」
「じゃあ、北条にも同じように参加しないか。と聞いてもらえない?」
「・・・」
「北条にも利点があるし、和睦の交渉も進みやすくなるんじゃない?」
「・・・・」
うん?どうしたの?一言も喋らずにそんな上から下まで舐めるように見て?はっ、もしや。
「菊童丸?尻を抑えてどうしたんじゃ?厠なら我慢せずにいってまいれ。」
いや、だって坊主って、衆道・・・
ほら、キリスト教でもよく。この時代の武士や坊主だと常識だし。
「いや、大丈夫だよ。それより雪斎さん。どうかな。」
「あっ、すみませぬ。少々、驚いてしまいまして。ありがとうございまする。この話、この太原雪斎めが一命を賭しても成し遂げて見せまする。」
「そんなに深く考えなくても出来たらでいいから。」
まあ、貿易相手が増えたらお金が増えるけど、必須じゃないし。ああ、でも結局三河に手を出せないな、これは。晴元との争いに関係しないし、いっか。
「まことにありがとうございました。殿によき知らせが出来まする。」
「左様か。それはよかったのう。」
「・・・此度の件とは別件なのですが、知人に確認して欲しいことがあると頼まれておりまして・・。不躾ではございますが一つお聞きしてもよろしいですかな?」
「なんじゃ、聞くだけなら構わんぞ。むしろ、そう言われて聞かないと後で気になるしのう。」
「はっ、三河の松平殿からこちらで御子が生まれて、お預かり頂いているらしいので、本当かどうか確認をと。」
松平?えっ、そんなのいた?
常に先手を打たれる主人公。
そりゃ、海道一の弓取や天下人からすれば、現代知識あるだけの覚悟のかけらもない凡人など手のひらでコロコロよ。




