1541年正月
今年の正月も、京にやって参りました。
昨年の成果は、尾張美濃が落ち着いたのと、味方に引き込めたことですな。
仮想敵としての、細川晴元との戦力差が、少しは縮まるといいのだが。畿内の第三者勢力って、寺社勢力しかないんだよね。奴らは駄目だ。味方に引き込むのも難しいし、コントロールしきれない。
延暦寺は破戒僧だし、南無阿弥陀で天国に行けるとか、それ今の世の中じゃ、山賊の肯定にしかならないし。
やはり、三好の調略を考えないといけないか。ただ、細川晴元が三好に取って代わるだけじゃ、意味ないしなー。そのあたりのさじ加減が分からないんだよな。
「きくにいー、あけましておめでとうございます。」
「小梅ちゃん、あけましておめでとうございます。」
「あけましておめでとうございます。」
「あれ?前久は?」
「おにいは、とと様と一緒。今日はいない。」
「そっか、元服したんだもんな。」
「きくにい、しばらく一緒なので、また遊んで。」
「いいよー。そうだ、小梅ちゃんにプレゼントを用意したんだ。」
「なにー?」
「はい。」
「うわー、可愛い。」
「熊のぬいぐるみだよ。」
ミシンとかないので手縫いです。上糸と下糸が上手く出来れば、足でこげば作れそうなんだけど、構造よくわからないんだよね。
「ありがと、きくにいー。」
うん、可愛いね。ぬいぐるみで喜ぶ幼女とか可愛いよね。・・・・
いや、だから違うよ。なんでもロリに繋げないでね。
そう、今のうちにつばを・・・・違うわー誰が光源氏やねん。あんなんと、一緒にすなや。わしが婚約決めたんちゃうわ。
「どうしたの?きくにいー?」
おっと、変な方向に思考が。
「なんでもないよー。」
んっどうしたんだろ?
「千歳丸どうした?」
「ずるい。」
「えっ?」
「僕には?」
ぬいぐるみいるの?
「あれは、一個しかないんだ。」
「違うの、小梅ちゃんばっかり。」
ああ〜、嫉妬か。なんかあったかな〜?
あっこれとかどうだろ?
「じゃあ これは?船の模型だけど。」
「うん。」
あれ?気に入らない?
「うーん、ほかにはー何があったっけ?」
「ううん、ありがとう。」
「きくにいー、あそーぼ!」
「あっうんそうだね。何しよっか?カルタとかにする?まだ早いか?積み木は?」
一応、双六、花札とかもあるけど、流石にね。隣の部屋で母上が侍女と本気になってやってるけど。
「うん、たかくらつんだらかちねー。」
「うんいいよー。」
さすがに本気でやると大人気ないのでほどほどで。
「やったー。かったー。」
「うわー、負けたー。すごいね、小梅ちゃん。」
「えっへん。」
可愛いねー。
「きくにいー、カルタってなに?」
「文字と絵が描いてあってね。文章読んで頭文字が合うのを取るのを競う遊び。」
「じよめない。」
「うん、絵も描いてるから見てみる。」
「うん。」
「例えばこれは?」
「ありさん。」
「うん、でこの文字がありの『あ』だよ。」
「「あ」」
「こっちは『い』だよ。」・・・・・・
「そろそろご飯にしましょう。」
「ご飯だってー。母上わかりましたー。」
「きくにいー、きょうはありがとうー。くまさんだいじにするね。」
ああー、やばい可愛すぎる〜。
「菊童丸、どうしたの?顔が気持ち悪いわよ。」
なんだと?男の子供好きは変出者とでも言うのか。普通に子供好きの人の方が多いんだぞ。それを男と見たら性犯罪者のように扱いやがって。男女差別だー。みんなもそう思うよね。
「そうだよね。」
「いや、わかってるならやめなさい。」
ノー、また最後だけ口に出してたー。
「きくにい、きもちわるい?」
ぐふぅ。いいんだ、どうせ僕なんて気持ち悪いんだ。
トントン。
おおっ、千歳丸。ありがとう。
「あにうえ、変な顔〜。」
ギャフゥ。シクシク〜〜。




