理科の授業
どうしても今後開発をやっていくとなるとやはり、理科系の知識がないと難しいものが多いので、教える必要がある。ただ、この体だと難しいんだよね。10歳ぐらいまで待つのがいいとは思うんだが、そんなに待てないので、やってみることにしました。
「こちら公方様の嫡男の菊童丸様になります。本日の講師となりますので、皆さんよく聞いてください。」
「菊童丸です。これから、理科の授業を始めます。」
あっみんな呆然としてる。しょうがない、とりあえず進めるか。
「ええー、今日は重さについて教えようと思います。ええー、水1cm角の体積の重さを1グラムと呼び、それを基準に他のものの重さを表します。」
「あの?せんちめーとるとはなんでしょうか?」
あっそこもいるのか。そうか。
「ええと、センチは百分の一と言う意味の外国語になります。つまり、メートルの百分の一の長さと言う意味です。さらに、メートルですが地球の円周の大きさを基準にして、決めた長さになります。何分の一だったかはすみません覚えてないです。」
・・・・うーん、上手く説明出来てるかな?長さきっちりわかってればいいんだけどな。西洋人ならわかってるのかな?光の速さが30万キロってのは覚えてるんだけどな。地球何周だっけ?5だっけ?6?7?
「あのーすみません。地球ってなんですか?」
あっ、そこからか。
「地球ですが、今立っている大地のことを指します。地球と言うように地面は球体をしています。水平線などをみると、湾曲していることは判断できるはずです。遠くのものは近づくにつれ下から上がってくるように見えます。平坦であれば、どれほど離れても奥に小さく見えるはずですが、あまりにも遠いと水平線の向こうにある島は見えないはずです。図で書くと分かると思います。」
平面と円上に島と人を書いて示してあげる。
「あの?球状ですと、反対にいる人は落ちるんじゃないんですか?」
「ええと、地球には重力と呼ばれる力があり、地球に押し付けられる方向に引っ張られるような力が働くので、地球の反対側でも地面に立つことが出来ます。」
・・・んっ、大丈夫かな?付いてきてるかな?
「それは、誰か確かめたんですか。」
「マゼランと言う船長の船がずっと西に向かって進んで元の場所に戻ったそうです。道中で船員はかなりなくなったらしく、船長自身も死んだらしいですが。」
・・・
「あの?具体的にはメートルはどんな長さなんですか?」
「多分、現在では地球の正確な大きさはわかっておりません。ただし、1メートル自体は今の自分の身長程度だったと思います。」
「わかってないんですか?」
「そうですね。あなたがたが将来測って、正しいメートルを決めてもらえますか。」
「あの?今はどうするんですか?」
「菊童丸様の身長ぐらいって言うし、とりあえずそれを1メートルにすればいいんじゃないかな?」
「ええー、そんないい加減でいいの?」
「でも、まだわかってないって言うし、次期将軍様ならいいんじゃないかな?」
「うん、いいと思う。」
えっ、マジで俺の身長にすんの?
「じゃあ、決定だな。」
まあ、いいか。決めないと困るし。
「では話を戻しますね。1cm角の立方体の体積を1立方センチメートルと言い、右上に3を書くことで示します。縦横高さで、cmを三回かけていることを示している単位です。この体積の水の重さを1グラムと言います。また、体積を別の言い方でリットルと言う単位も使います。1㎖が1立方センチメートルです。ここで言うミリは、1000分の一になります。」
よし、みんな付いてきてるな。
「重さや体積の単位はこのようになります。さて、皆さん鉄1グラムと綿1グラムではどちらが重いと思いますか?」
「鉄!」
「ほかに鉄だと思う人は手を挙げてください。・・・半分くらいですね。では、綿だと思う人は?・・・いないですか?」
「いないみたいですね。・・・さて正解ですが。どちらも1グラムですので同じ重さになります。」
「嘘だー。鉄の方が重いに決まってるよ。」
「いえ、重さは同じです。ただし、鉄の方が重いというのも完全に間違いではありません。なぜならば密度が異なるからです。密度とは・・・・・・」
・・・・・・
「わかりましたか?」
「はい。」
「では、今日はこのあたりで終わります。また、明日以降もよろしくお願いしますね。」
「はい、ありがとうございました。」
・・・・・
疲れた。単位の説明ですら、きちっと測れてないから、ものすごく大変だわ。メートルとか俺の身長になっちゃったじゃん。うわ、はずかし。
でも、こんなもんだよな確か。まあ、いいや疲れたし、気にしないようにしよ。
・・・・・・・
400年後、
「おい、見てみろ。戦国時代の資料にメートルが使われてるぞ。どういうわけだ?」
「はっ、そんなわけねえだろ。地球が丸いことすら伝わったのがそれより後のはずだろ。」
「見てみろよ。ほらここ1mって書いてあるし、長さも示されてるぞ?」
「そんな馬鹿な、関係ないだろ。その長さだってずれてるんじゃないのか?」
「いや、測って見ろよ。100.15cmだぞ。誤差としてみても、この時代とは思えないぞ。」
「そんな馬鹿な。どうやってそんなに正確に測ったんだ。まだ、南蛮船が来る前の資料じゃないか。」
【答え】たまたま
実際単位の説明はものすごく難しいです。正確な大きさを過去に戻って説明することはほぼ不可能ですね。
ちなみに、地球の赤道から北極点までの長さが1万キロメートルと決められてます。
また、地球の大きさは、緯度の違う場所で同じ時間の太陽の角度から算出するみたいです。細かい話は図でないと難しいので気になる方はお調べください。




