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収穫期

「菊童丸様、実験の結果ですが、やはり一定以上の間隔を開けて植えた稲の実りがよいですね。」

「よかった。今後それを基準に植えるように。」


実験はそれなりに上手くいった、カルガモ農法も成功したよ。ただ、鯉農法は失敗だった。あいつら育った稲食べやがった。まあ、途中までは上手くいっていたから、その時点でで別の場所に移すか、いっそ食べて仕舞えばいいから、来年は上手くいくと思う。


その他としては、陶磁器の技術者を朝鮮から招いたり、伊賀の道についてもとりあえず、人が通れる程度の道が半分ほどまで完成した。学校についても上手く稼働中だ。来年くらいには文官や武官として雇ったり、海外との貿易や商売なんかを任せられるものも出てくると思う。理科については、自分以外教えれるものがいないので保留している。大まかにしか覚えていない機械とかの再現のための研究者を育てたいから、もう少し大きくなったら、教えることも考えてる。


雑賀や九鬼に頼んだことは、まだ上手くいっていない。うーん、鉄砲については東南アジアくらいまで足伸ばしてもらったほうがいいのかな?そうすると羅針盤と船がなー。まあ、長い目でみよう。長篠よりは早く実用化出来るだろう。使うのは決戦だけにしようとは思ってるけど。


船も模型までは形になったんだけど、実際に作るには強度なんかが上手くいっていない。参考にしたいし、中国やヨーロッパの船どうにかして手に入らないかな?


衛生面としては、石鹸の製作と消毒用アルコールの蒸留が上手くいっている。販売用の焼酎は、まだだね。まずは食事優先。


救荒作物やてんさいの栽培は上手くいっている。とは、いってもまだ種芋を用意している段階だけどね。砂糖は少量作ることが出来たが、売るほどはないのが難点だな。土地と人がもっと多ければな。


あとは近畿圏の情報について定期的に得られるように各所に間者を配してもらったし、人材についても全国回って探してもらってる。この時代だと誰だろ。山本勘助とか真田幸隆とかは雇えたりするのかな?うーん知ってるのがもう少しあとの年代なんだよな。


自身については、大分走れるようになったし、とりあえずは柔軟運動だけ意識してやってる。まだ筋肉つけるには早いしね。家畜はまだ駄目だけど狩った猪や鹿なんかを食べさせてもらってるので、同年代の子供よりも発育はいいみたいだ。


大きく動くのは来年かな。上手くいけば、直轄領も得られて、もっと色々手が出せるはず?


「稙綱、式年遷宮の準備はどうなってる?」

「まだですね。資金も人も材料もまだまだです。あと数年は必要でしょう。」

「伊賀から伊勢にかけての地形を調べさせておいてくれる?」

「はっ、百地殿にお頼みしておきます。」

あとは。

「京の方はどうなってる?」

「今のところは落ち着いております。晴元殿と公方様も表面上は良好な関係ですし、菊童丸様の政策により食い詰め者は減っており、治安もよくなってきております。また、献金により、公家の皆様も暮らし向きは改善しておりまする。」

「近江の状況は?」

「浅井、六角での小競り合いが続いております。当面はこのまま続きそうですな。」

「美濃は?」

「今の守護は土岐頼芸ですな。ただ、執務についてはほとんどが長井規秀なるものが担っておりまするな。なにやら、商人からの成り上がり者との噂です。」

おっ、もしかしてそれが斎藤道三かな?

ふむ、当面は六角は動けないし、美濃はそのうち荒れるはずだな。うーん、守護職で道三釣れないかな?いけそうな気がするんだよな。

まあ、京も安定してるから、動いても邪魔されることは少なそうだな。


「菊童丸〜。」

「どうしましたか、母上。」

「どうです、その後収穫は上手くいきましたか?」

「芋はまだ種芋を増やしてる最中ですが、輸入も続けてますので、この家で食べる程度であれば大丈夫ですよ。」

「そうですか。では、食事に出せるのですね。」

「はい、今晩でも出しましょうか。」

「そうですね、この子のためにも沢山食べないといけませんし、お願いしますね。」

「どうですか?順調ですかね。」

「そうですね、暮れまでには生まれる予定ですよ。」

もうすぐだなー。女の子かな?男の子かな?お兄ちゃんは嬉しいぞー。

言うの忘れてたけど、準備は万端です。絵本各種、ぬいぐるみ、赤ん坊の服、食器、おもちゃ。全て、男女両方の用意が出来てますぜ。


「菊童丸、ちょっと顔が気持ち悪いわよ。」

なんですと!?男の子供好きは変質者か、犯罪者か。男性差別め。ふざけやがって。大抵ただの子供好きだし、性犯罪者なんかでもないわ。

「ですよね。」

「えっ自覚あったの?」

おうっ、最後口に出してた。

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