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ネズミとダンジョンマスター  作者: ヨコチ=チウム
第一章
8/39

#七匹目 スライムちゅー意

この後多分もう一話更新しますです


『Nショップ』にて購入した商品が瞬間移動式配達で届くという予想外の出来事が起きてから一時間後、ようやく段ボールの開封及び商品の開封作業が終わった。


久々に力仕事をした事で大した運動量でも無いのに疲れ気味だ。


その後、更に小一時間休憩を挟んだ後作業の続きを始める。

と言っても梱包に使用されていた段ボールを地面に敷き、その上に購入した布団類を設置し部屋の中心にランタンを置いて終了だ。


その他に購入した食糧や雑貨は部屋の隅に纏めて置いている。


そして現在は硬っ苦しいスーツを脱ぎ捨てTシャツに短パン一枚というラフな格好になり、布団に入りダラダラとスマホを眺めていた。


現在見ているのは『モンスターストア』

その他のアプリに関しては粗方見終わり残ったコレを見ている訳だ。


画面には様々な種類のモンスターが表示されており、ゴブリンやコボルト等といったゲーム等でよく見る定番の物からヴァイルやブルクム等という全く聞いた事も無い様なモンスターまで販売されていた。


見ているだけでも十分に楽しめるのだが、見れば見る程実際に購入して実物を見てみたいという欲求も湧いてくる。

が、実際にモンスターを購入したとして、もし言う事を聞かずに襲われたらと考えてしまい、なかなか踏ん切りが付かずに居た。


『モンスターストア』にて販売されているモンスターにはレアリティがあるらしく、レアリティが高ければ高い程値段が跳ね上がってくる様だ。

レアリティの見方は表記されている名前のすぐ横にある星マークの数だと思われる。

因みにゴブリンは星が一つでドラゴンが星五つといった具合だ。


ゴブリンなんてワンコインで購入出来るのに対しドラゴンは諭吉王国が必要である。

中にはドラゴンよりも高価なモンスターもおり相当な化け物なのだろう。

暫くして同じ星の数でも値段に差がある事に気が付く。


これはつまり値段が低い=弱いと言う事なのでは?

相性などが有るだろうが概ねそれであっていると思われる。

なので早速安い順に並べ替えてみた。


おぉー安っ!


最も安いモンスターが一番上に来て下へ下へ行く程値段が上がっている。


一番上来た一番安いモンスターの値段はなんと、1NP!

モンスターの名前は『足掛かり草』

知らないモンスターだと思い説明を見れば、生物がこの草のすぐ近くを通る際に根っこで足を引っ掛ける草だそうで何とも地味なモンスターである。


てかこれモンスターなのか。一応画像も載っているがただの草だ。モンスターとは奥が深いな…


他にも見ていき俺はソレを見つけてしまった。

値段は7NPと、うんめー棒よりも安い。

見た目は防水性のある布なんかの上に落ちて弾かれている水のそれで、淡い緑色をしている。


そうそのモンスターの名前はド定番中の定番『スライム』だ。

なんとこのスライム、説明によれば身体は粘着性のある溶解液によって生成されており、その溶解液を使用して捕食した生物を溶かして己の栄養とするらしい。

基本的には動きが遅いので、水分を求めて近寄ってきた昆虫や小動物が主な餌だそうだ。


説明を見た感じ食虫植物みたいだなとも思う。


そして俺はこのスライムを購入してみようと思っている。

説明には子供が蹴っただけで死ぬと書かれているし、万が一襲われても大丈夫との判断からだ。


決まれば即実行な訳で、早速スマホを操作してスライムを購入する。

購入方法は先程の『Nショップ』の時と殆ど差異は無かったので問題は無い。


購入数は一匹にしていざ購入。

今回も何処からとも無く鈴の音が聞こえ、目の前には一匹のスライムが居た。

流石にモンスターは段ボールに入って来る事は無いみたいだ。


デデン!スライムが現れた!


脳内でそんな事を考えてしまう。

そんな俺を他所にスライムはその場で微動だにせずに居た。


初めてスライムなんて見たもので、俺は少し嬉しくなり布団から出て少し近寄る。

それでも少し距離を取っているのは、もしかすると襲って来るかも知れないのでその保険だ。


スライムの周りをグルグルと回りながら観察し満足が行くと今度はニアの食べ残しのパンを手に取り、半分にちぎってスライムの前にそっと置く。


「食っていいぞ」


目の前にパンを置いても全く反応が無かったのでそう言うと、今まで微動だにしなかったスライムが動き始めた。


「おぉ…」


速度はゆっくりだが、パンにゆっくりと近付くと身体の形を変えパンを包み込む様にして取り込む。


取り込まれたパンはスライムの体内に浮かんでおり、半透明な身体の為、その様子がハッキリと見える。

そして、すぐに消化は始まった様で泡を発生させ一分もしない内にパンは溶けて無くなった。


すげぇ…


その様子を見守っていた俺は普通に感動していた。

スライムなんて物理法則ガン無視謎生物を見れただけでも感動に値するのに、その食事シーンまで見れたのだ。それもその筈である。


それにしても、このスライム…さっき俺がパンを食べる許可を出してから食べたよな?


この事実を元に導き出される答えは一つしかない。


恐らく、このスライムは俺の言う事を聞いている?


もしかすると偶然の可能性もあるので、もう一度命令を与えてみる。


「よし、スライム。このパンを体内に取り込むんだ」


そう言ってもう一度パンをスライムの前に置く。

すると今度は待つ事無くパンを取り込む。


「よし取り込んだな。なら今度はそのパンを消化してはいけない」


俺は犬に躾をする様に掌を前に突き出し"待て"の命令をスライムにしてみる。

すると先程は一分もしない内に消化されたパンが何時まで経っても消化されずに残っていた。

五分程経過したが消化される気配は全く無い。

このスライムは犬よりも賢いかも知れない。


その事実に驚愕しつつも新たな命令をする。


「食べていいぞ」


そう言った途端にパンの消化が始まり溶けて消えた。


うーむこれは完全に俺の言葉を理解してますわ。

その事実に喜びつつ安心する。

これでスライムとバトル展開にならずに済む。


モンスターストアで購入したモンスターは買い主に従う事も分かったし、モンスターも『Nショップ』同様に直ぐ届く事も分かった。

良い検証の結果が出て御の字だ。


他にもモンスターを買いたかったが、この部屋は狭くモンスターを増やせば人口密度?が高まって大変なので諦める。

でも諦めきれずに淡い紫色をしたスライムを購入してしまったがこれは必要経費だ。

まぁ、この紫スライムは緑スライムよりも5NP高いだけだし大きさも緑スライム同様にサッカーボール位なのでNP的にも大きさ的にも問題ない。

因みに緑スライムは『スライム(物)』で紫スライムは『スライム(魔)』となっていた。


「これからよろしくな~」


二匹に増えたスライムにそう挨拶すれば、返事のつもりなのか身体の表面がプルンと波打つ。


挨拶してから気が付いたのだが、まだ名前をつけていなかった。

丁度二匹いる訳だし、二匹で対になる名前を考えたい所だ。


布団の上に胡座をかき腕を組んで考える。

スラとイム…?これは安直過ぎて糞。

ピオーネとマスカット…うーん良いには良いけど…なんか微妙。


それから暫し考えた後決める。


「よし、今日からお前がアダムでお前はイヴな」


アダムが緑スライムでイヴが紫スライムだ。

考えた結果この名前がしっくりときた。

結構安直だとは思うが俺が気に入ったので気にしない。

アダムとイヴもプルンプルンしているので気に入っている筈だ。


「さてと、俺は少し疲れたから一眠りするわ。アダムとイヴはこの部屋の中で好きに遊んでて良いぞ。あ、でも鼠は食べたらダメだからなあと俺もな」


最後の部分は特に念を押して、それだけ伝えるとランタンの電源を切り布団に潜り込む。


さてとやる事はやったし、後は寝ながらネズミーランド建国シュミレーションでもしまスヤァ…



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