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ネズミとダンジョンマスター  作者: ヨコチ=チウム
第一章
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#十三匹目 緊ちゅー会議


「えー皆さん落ち着いてください」


手をパンパンと叩き皆にそう促す。


何故なら先程のモンスターの襲撃の興奮が冷めやらぬのか皆荒ぶっているからだ。

エレノア達スケルトンは自分達の主に危害を加えようとするなんて許せないと言った感じにツルハシを振りかざして闘志を燃やしているし、ニアは『お社様のたたりじゃー』と訳の分からない事を言っている。

他のネズミ達もパンに頭から突っ込んだり、ぐるぐると同じ場所を回ったりと荒ぶっている。

オルガは腕を組み目を瞑り、落ち着いている様に見えるが尻尾は六拍子を刻んでいた。

アダムとイヴは特に動じておらずいつも通りだ。

強メンタルである。


暫くしたら皆も落ち着いた様で緊急会議が開始された。


「えーまず今回急遽、緊急会議が始まった訳だが原因は先程の化け物です。誰か何でも良いのでアレについて知っている事があれば発言をお願いします」


その言葉にすぐ反応したのは一匹のネズミ。

ちゅーちゅーと必死に説明してくれている。

自動翻訳機能の搭載されたこんにゃくを食べていない俺には難しい言語だったのでオルガに翻訳を頼む。


『あれは森のモンスター!森の恵みを!仲間を食べたチューったれのチューー野郎!チューー!チューー!と言っております』


あっはい。どうやら相当過激な言葉が使われていたみたいでピー音ならぬ、ちゅー音により修正が掛けられて翻訳されている。


ネズミ達からの証言は同じ様な物が多く、どうやら先程のモンスターが以前言っていたモンスターで間違いない様だ。

ネズミ達の証言が聞き終わると次はアダムとイヴがぽよんぽよんと何か言いたそうにアピールして来る。


「どうした?何か知ってる事があるのか?」


『おなか』『すいた』


……なんと言えば良いのか。

メンタルスライム略してメタルスライム。なんつって。


くっそくだらない事を脳内で考えてしまい、誤魔化す様にアダムとイヴに菓子パンを与えておく。


アダムとイヴの事は今は関係ないので置いておいて議題を戻す。スケルトンの一人が何か言いたそうにそわそわしていたので指名する。


スケルトンは自分が指名されたことに驚き、手に持っていたツルハシを取り落としそうになっていた。

そして、言い難い事なのか少し間を置いてから話し始める。


『その、自分はあのモンスターを知ってるであります』


彼は生前の記憶を薄らとだが覚えているらしく、先のモンスターに見覚えがあるそうだ。


『あれはオークと言って人間を上回る巨躯に膂力で人間の兵士が数十人でようやく倒せる化け物であります…』


それを聞いて他のスケルトン達は口元に手を持ってきてオーマイゴットと言った感じの仕草を取っている。

ネズミ達も真似をして同じポーズを取っている。


「えぇ…強そうとは思ってたけどそこまで強いのか。なんか弱点とか倒し方みたいなのって無いの?」


『えっと、その……弱点という弱点は無く、強いて言えば知能が人間の子供くらいというくらいであります』


「なるほど。貴重な意見ありがとう」


ここまで聞けば俺達に勝ち目が無いこと位容易に分かる。

ネズミ達もそれは同じ様で皆一様に暗い表情だ。

しかし、安心して欲しい。俺にはNPという強い味方があるのだ。ぶっちゃけNPさえあれば強いモンスターだって呼べるし強い武器も買える。

つまりノープロブレム。


その事を早速皆に伝えると表情が明るくなる。

そして、分かってはいたが現状俺達ではあのオークをどうする事も出来ないのでNPを使って対処するという事に決まり緊急会議が終了する。


その後、ニア達は夕飯の時間という事でパンを食べに行きエレノア達は休憩。アダムとイヴは自由行動。


各々がいつも通り自由にし始めたので、俺も日課になりつつあるノートを開き今日の成果やオークの事を記す。

あと、さっきは別の事が優先だったのでスルーしたがスライムが喋ったことも忘れてはいけない。

線を引き二重丸をしておく。


日課を終わらせると次はスマホを開いてオークの対策について考える。

現状対策として、強いモンスターを呼ぶか強い武器を出すかの二択。

取る選択としてはNPの少ない方にしようと考えている。

理由としては未だにNP収益が無いからだ。


まずは早速モンスターをチェックしていく。

ふと考えればオークもモンスターであるならこのリストにある筈で、調べて見ればすぐに見つかった。

名前の横に付いている星は二つと半分。NPなんと189800NP。はい無理ゲー。なんでスタート地点のすぐ近くにこんな化け物が居るんだよ。せめてワンコインで買えるゴブリン位にしとけよ。


ていうか、約二十万の戦闘力を持つオークに勝とうと思ったらそれよりも高いモンスターが必要な訳で。

安心出来るのは約二倍の値段の四十万のモンスターが必要だ。

モンスターストアで四十万のモンスターを調べると結構な数出てくる。


『ユキフット』氷雪地域の山の高い位置に生息するモンスター。圧倒的な膂力とうんたらかんたら。お値段415630NP!お星様は二つ半!

こいつをオークと闘わせたら怪獣大決戦になりそうだ。

しかし、購入条件としてダンジョンに氷雪地帯のある階層が必要なのだとか。持ってないね。


『バビエンタビル』禁断の実験より生まれし悲しきモンスター。パナペスタ博士により造られしうんたらかんたら。お値段450060NP!星三つ!

見た目がきもい!以上!


他にも四十万付近のモンスターは沢山いるのだが、購入条件が厳しかったり、見た目に難ありだったりといまいちピンと来ない。


一旦モンスター選びは諦め、気分転換にNショップで武器を探す。

あれと近接戦闘とかミンチな未来しか見えないから遠距離武器っと。

弓とかクロスボウとかあるけどあのモンスターに矢とか無理でしょ。やっぱ銃です。


「おぉ!」


銃器一覧を見て俺は歓声をあげる。モンスターを探すのも中々楽しい。しかし、銃器もやはり良い。男の浪漫である。


まずは幾つもある銃器をスクロールしながら眺めていく。

値段は安いもので数千NP、高い物では五十万NP百万NPを超える物もある。

中にはゲームの中でしか見なかった様な架空の銃器も販売されていたりもする。見ていて飽きない。


ふむふむ。やはりモンスターはどれくらい強いか分からないのに対して銃は分かり易くて良い。

使用される弾薬で大体の威力が分かるからだ。


おっ?弾薬にも変わった物があるな。


そんな感じでニア達が就寝した後も悩むに悩んで気が付けば銃を購入してしまっていた。

最初はモンスターと比較してより安くて確実な方を購入するという予定であったのに夢中になってすっかり忘れていた。


まぁ、良い買い物が出来たので問題ないという事にしておこう。


因みに購入したのは『TTR-XA』という銃でお値段145600NP。正式名称タクティカル ターゲット ライフルという物で使用する弾薬は5.56x45mm NATO弾で分類的にはアサルトライフルだ。


弾薬は取り敢えず通常の5.56mm弾を五百発購入し、一応特殊弾としてダムダム弾という殺傷力に秀でた弾薬も1マガジン分購入している。

他にも予備の弾倉を六つと弾倉をしまっておく為のマガジンベルトポーチ等、取り敢えず必要と思われる物を購入しておいた。


合計195630NPとオークよりは多少高い程度の出費で済んだので結果としても満足である。

そして、購入した商品が届くや否やダンボールを開封して中身を取り出す。

包装を適当に引っペがしお目当てのTTR-XAを手に取る。


初めて触る実銃の触り心地や重量感を一通り楽しみ、試しに構えてみた所ではたと気が付く。


あれ?よくよく考えなくても俺って銃の使い方知らないわ。


TTR-XAを構えたまま暫く呆然としていた。

うっかりさんな数十分前の俺を今すぐ射殺して差し上げたかったが肝心の使い方が分からないのだから笑い草である。


あー。まぁ良いか。スマホの機能にある『search』で調べれば分かると思うし。それに分からないとは言っても多少の知識はゲーム等から仕入れているので全くの無知という訳でもない。

なので大丈夫大丈夫。


深く考えても無駄だろうと軽く考え直すと大きく欠伸をする。

少し銃選びに時間を掛けすぎた。

今日の所は一先ず寝ることにする

イナズマイレブンって冷静に考えて見るとヤバいですね。なんでシュートで地面とゴールが融解するのだろうか?サッカーという競技の奥深さと狂気さを目の当たりにしました


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