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第四話

もと来た道を帰ってるともうすっかり真っ暗になっていた。


変身をして壁を越えて元の姿に戻った。


『ふぅ、疲れた』

魔法の使い過ぎのせいですごい疲労感である。

イメージするだけでも大変なのに、クリエイトマジック(変身)を多用したため魔力がほとんどすっからかんの状態である。


『でも今日は楽しかったなぁ』

冒険に胸憧れていて、新しい背景、新しい空気、そして出会い。

今日一日を通してやっぱ冒険はいいなぁと思った。


『それにしてあの子可愛いかったなぁ』

あの子とはニアのことである。

初めてあった違う種族の人、しかも向こうからまた会いたいって言って来たのである。


ソラは顔を綻びながら気分よく帰っていく。


だがこのときソラはこのあと起こる悲劇を知るよしもないのである。





来た道を戻り村に帰ってると、茂みから変な唸り声が聞こえてくる。


『うん?なんだ』

ソラが頭にハテナを浮かべながら茂みを凝らすと。


『……!?』

突然のことで反応が少し遅れた。


それは狼のような魔物で、がるるぅぅといま威嚇していて、口には鋭い牙があり、爪は鋭く尖っていた。

先ほど少し遅れたせいで腕に切り傷を受けた腕を押さえながらその魔物を見つめる。


『なぜこんなところに魔物がっ』

この森はいままで魔物は出現したことがなかったのである。


考えてるとまた魔物は飛びかかってきたのである。


先ほどとは違い警戒してたこともあり回避に成功する。


『考えるよりまずは目の前の敵!』

そう言い、腰に掛けてある剣を抜く。


いままで戦闘経験のまったくないソラ、これが初戦となる。

痛みを堪えながら両手で剣を持ち相手をしっかりみる。

戦闘経験はないながらも本や我流で勉強していたこともあり形にはなっているがこうした命のやりとりはまったくなく額に汗が浮かぶ。


((ここで殺られるわけにはいかない))

心でそう言い聞かせいまにも逃げ出したくなる衝動を必死に堪える。


しばしの沈黙が流れた…


先に動いたのは魔物である。

魔物は鋭い牙でこちらを噛み付こうと飛びかかってくる。


『うおおぉぉー』

ソラは雄叫びをあげながら向かい打つ。

そしてお互いすれ違う。


きゃるるんっと魔物が泣き、そして倒れる。

そうソラは初めて魔物を倒したのであった。


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