第一話
そしてそこからさらに10年が経った日のこと。
ここは人族が住む国のはずれに位置する村、ソープ村
『ふふ、時がきた!』
そうつぶやくのは今年で10才を迎える少年で名前はソラという。
そのソラは顔をニヤニヤさせて机の上に置いてある地図をみる。
『やっぱ男に生まれからには冒険だよな』
そういい片手に持っている金色で出来た剣を掲げる。
ソラにはデッカい夢があった。
それは他の国にいき、他の種族と交流したり、凶悪な魔物と戦ったりとそんな冒険することである。
だが国と国のさかえには門があり許可証がなければ、そう簡単にら行き来できないのである。
それなのになぜソラは意気揚々と満面の笑みでいるかというと。
ソラが使える魔法、クリエイトマジック(創造魔法)があるからである。
その創造魔法は頭でイメージした物を作ったり、変身出来るというレア魔法である。
6才のころにこの魔法に覚醒して、いまでは結構使いこなせるようになった。
使いこなせるっていってもこの魔法には制限がある、まず複雑過ぎる物は作れない、自分と同じ体積までの物しか作れない、生物は作れないといったもので、簡単な剣は作れるけど銃器などは作れない、椅子とは作れるけど家とは作れないといったものである。
また変身も自分と同じ体積までで、それ以上大きいものになろうとすると見た目は変身できて大きさはそのままである。
『まぁその辺はレベルが上がれば出来るようにならかもな』
そして今日は念願の隣国、獣人族が住む国に足を踏み入れようというのだ。
長年計画を立て関所を越えようというのだ。
そうして勢いよく扉を開けると
『あら、おはよう』
と見た目は笑顔だけど含み笑みを浮かべる彼女がいる。
こいつは幼馴染のカレンで歳は同じ、いつもどこかへフラフラと旅に出る自分をよくは思ってなく、会う度に止めようとしてくる。
『あぁ、おはよぅカレン』
っと気のない返事をしその場をいこうとすると。
『ちょっと、待ちなさいよ』
そういいソラの襟首を掴んでいる。
『いやーオレ今忙しいし』
めんどくさい顔をしながらカレンの方へ顔を向ける。
『忙しいって、どうせ今日も冒険とかいって仕事をサボるんでしょ?』
飽きれた顔しながらいってくる。
『いや、今回は違うんだ!今日はいつもと違い大偉業を成し遂げるんだよ』
そう、今日は隣国へと足を踏み入れるのだ、まぁそんなこと言ったら間違いなく止められから言わないけど。
『はぁ、またそんなこと言ってるの?いい加減諦めなさいよね』
そう言ってため息をもらす
『あんたね、母親に働かせて自分は冒険ってそんなことが許されると思ってるの?』
父親は物心つく前に他界し今では女手一つで自分を育ててくれている。
母は自分が冒険冒険と口にしても嫌な顔一つせず、笑顔をで気をつけねっと見送ってくれるのである。
『うぐぅ、だって冒険がぼくを呼んでるだ』
後ろめたい気持ちを隠せずうなだれる。
『だっても、へったりくりもありません。自分を育ててくれてるお母さんに申し訳ないとは思わないの?』
『そうだけど…』
言い返せないのでうなだれてしまう。
『ちゃんと仕事をして、結婚して幸せな家庭を持ってほしいって本当は思ってるはずよ』
厳しい顔をしていってくる。
『そうはいうけど自分まったくモテないし、歳が近くて自分と仲がいいのはカレンくらいだし…』
そういうとカレンの頬が少し赤くなったような気がする。
『まぁ、そういうことだから冒険とか言って困らせちゃだめよ』
そういって顔を俯かせどこかへ走っていった。
『世知辛い世の中だぜ』
カレンを遠出で見つめながらそうつぶやくのだった。
こちらが初めての作品になります。
練習がてらに書いた作品なので面白いかはわかりません。
またプロフに書いてるように文章力の無い素人が書いているので暖かい目でみてもらえると嬉しいです。