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9 side Mishima

実は俺の席はナイスな席だ。立石ちゃんの横。立石ちゃんを見放題。本当かわいいと思う。

ただ真後ろだったら立石ちゃんの背中しか見えなくてあれだけど、横は違う!


「教科書を真剣にみている姿とか自然に見放題なんだ!!」

「それ限りなく不自然だからな」

間宮の言葉にムッとする。

今の俺に“間宮”という男は地雷以外のなんでもない。




実は今朝。昇降口で小さなフワフワした女の子と会った。


「あー。ミッシィだー」

間延びした声。ミッシィが誰を指すのかわからず教室に行こうとすると制服の裾をつかまれた。


「ミッシィ、無視ぃ? ひどくない?」

「……ミッシィっておれ?」

「うん。三島カケルだからミッシィ! よくない? 命名アヤなのー。さすがアヤでしょー。広めていいよー? 使っていいよー?」

「あ、お、おう」


間延びしたゆっくりした声なのになんでか逆らってはいけない気がした。

こんな子よりも俺ははやく教室に行って立石ちゃんを見放題したいのに!


「そうだー。ミッシィ、君面白いし、アヤ気に入ってるからいいこと教えたげるー」


すごく偉そうなその子、多分アヤって名前なんだろうなぁ。


「感謝していいよー。あがめていいよー。敬っていいよー。あんねー。カナコのドストライクゾーンの男の子は誰だっけ? まなか? まやま?」

「間宮!!」

「あー。それそれー。カナコのど真ん中の男の子ってあんな感じだよー? ね? いいことでしょー? 敬いたまえー」


ということがあったのだ。

思い出しただけで腹が立ってきた。



「間宮!! 滅亡しろ!!」

「なんでだよ!!」


アヤちゃん暗躍(笑)

カナコはちょっと何考えてるかわかんないようなミステリアスなくせに他人をほっとけない人がタイプです。ただ、間宮君の場合胡散臭いとアヤさんに一刀両断。

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