表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/10

4 side Tateishi


彼のだらしなくヘラッとした笑顔から顔をそむけた。


正直な話、イケメンは目にも心臓にも毒だと思う。

彼は、いったい何を考えているのだろう。本気で取扱い説明書がほしいと思う。





「カケルぅ!!」



教室の入り口から学内でも美人だと評判の谷口さんが彼を呼んだ。

スタイルも素晴らしい、彼女は本当に綺麗、だと思う。ちょっとだけ、ケバイなぁなんて思っているってことは秘密だけれども。




「気になる?」


彼の友達の中でも唯一マトモだと思っている間宮ゴロウくんがニヤリと楽しそうに笑って言った。




「何が?」


「ほんと、立石さんってからかい辛い!」


「あら、褒め言葉として受けとっておくわ。ありがと」



ケラケラ笑う間宮くんは心底楽しんでいるようにしか見えない。つかみどころがない人物で今現在、一番に浮かぶのが彼だと思う。ちなみに、変態、うるさい人、では三島カケルが堂々の一位だ。




「何か面白いことでもあった?」


「いや。見てみろよ、カケルのやつ」



間宮くんの指さす方向を見ると三島カケルは目をギンギンとしてこっちを見ていた。いや、何かもう、こわいし。



「カケル……一著前に嫉妬してやがんの!」


ケラケラと笑って机をバンバン叩く。その横には私がさっきまで読んでいた本。あぁ、よかった机で。コレ、人のだし。




「もう付き合っちゃいなよ」


死刑宣告に近い発言に私は固まる。へらへらと笑う彼の顔面を殴り飛ばしたくなったのは公然の秘密だ。



「嫌よ」


「なんでー?」



心底楽しそうにいう彼、もう間宮でいいや、間宮を殴っても誰の害にもならないと思います! いいですか!?




「私は目立たないで地味にかつ平凡な高校生ライフを送りたいんです!」


「それ、もはや無理じゃない?」




言わないで。なんとなく自覚しているから。

がっくりとへこみながら話を変えようと三島カケルを指さした。



「っていうか、アレはいつまで続くの?」


「え? もしかして冗談だと思ってる?」


「冗談でしょう?」



間宮くんが遠い目をしてドンマイ、と呟いていたのはスルーしようと思う。




カナコちゃんとカケルくんが絡んでいないと書きづらくて書きづらくて!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ