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3 side Mishima

久しぶりの投稿です

ごめんなさい

「カケル!!」

「おー!」

「今日も振られたな?」


にやにやと嫌な笑みを浮かべたまま俺の友達、間宮が近づいてきた。間宮はまたにやにやととても楽しそうな笑みを浮かべた。


「おはよう、立石さん」

「おはよう、間宮くん」

「立石さんも大変よねぇ」

「あ、わかる?」


俺の目の前で言葉が交わされる。ギリッと奥歯をかみしめた。

何で!! 何で!! 何で、俺はダメで、間宮はいいんだぁ!!


「贔屓だ! 差別だ!」


立石ちゃんに言うと立石ちゃんは深くため息を付いた。



あぁ……その姿、なんて、かわいい。


「区別っていうのよ。こういうのは」

「ま、ま、間宮! 聞いた? 今の聞いた? 久しぶりに立石ちゃんから“イヤ”と“ウザイ”以外の言葉をもらえたよ!!」


すっげぇ嬉しい! と騒ぐ俺に間宮は同情めいた目を向けてきた。


「お前……。うん、もう俺は何も言わない。よかったな……」


間宮がどこか遠い目をしているように思えるのは気のせいだろうか?


「ねぇ、間宮くん」


立石ちゃんの声が聞こえる!


「立石ちゃん!! 間宮なんかじゃなくて俺は? 俺!」

「うん? 何? 立石さん」

「間宮ぁ!!」

「コレ、どうにかして」


立石ちゃんは俺を指さした。


「え? 俺?」

「ごめん、無理」


立石ちゃんが俺の話、してくれるなんて! ウキウキしていると立石ちゃんが俺の制服の裾をつかんだ。


「ねぇ……」


え? 何? 立石ちゃん。そんな可愛い顔で見つめないで!


「襲いたくなる!!」

「はぁ!?」


立石ちゃんはバッと俺から離れた。あぁ、欲求が表に出たんだ。


「ウエルカム! 立石ちゃん! 俺の胸に!!」

「行くわけないでしょ」


はぁ、と盛大にため息を付いた立石ちゃん。


「五月蠅いって言いたかったんだけどなぁ」


ため息を含みながらもらした立石ちゃんの声にピクリと反応する。


「誰!? 誰がうるさいの!? 俺がとっちめるから!!」

「お前だよ」


間宮に頭をはたかれた。痛い。

クスっと笑う声が聞こえて顔を上げると立石ちゃんが笑っていた。


な、なんてかわいい!!

感想ありがとうございます!

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