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10 side Tateishi

三島カケルの様子が挙動不審だ。

と、いうのはいつものことなはずなのに、何となくいつも以上に挙動がおかしい。そ

してどうしてか間宮くんがそんな三島カケルのフォローに回らない。

両者とも拗ねているような表情を浮かべている。



「カナコー?」

教室の後ろのドアからアヤが顔を出す。


「アヤさん参上だよー。嬉しいでしょー?」

「うん嬉しい嬉しい。それで?」


「ふっふっふー! カナコにプレゼントだよーう? 何と! 先月買った『人体模型写真集・改』見終わったから貸したげようと思ってー」


イラナイ、と言えばアヤが怒るのは目に見えてわかっているのだ。

花の女子高生が骸骨が好きすぎるってどうなんだろうか、と思うものの、それがアヤだから仕方ないという気持ちが多い。


「あ、ありがとう……?」

「あのねあのね。この写真集の頭蓋骨がね!?」

「あ、アヤさーん?」


暴走しそうになるアヤがハッとした顔をした。


「あ、そう言えばミッシィって呼び名、ミッシィ公認になったんだよ!?」

「……ん?」

「今朝ねー。ミッシィに会って。公認にしてもらったー」

「あー、そうなんだ」

「んで、カナコの好きなタイプにことも言っちゃった」


えへと笑ったアヤの言葉に一瞬頭が真っ白になった。


「え」

「カナコのタイプはまなかくん?」

「間宮くんね」

「そうその人だよーって教えたげたー。アヤ結構ミッシィ気に入ってるもん」


アヤの言葉に私が固まるのを見てアヤは続ける。





「でも、いいでしょ? カナコはミッシィ好きじゃないもんね?」


にこではなくニヤと笑ったアヤは確信犯だと思う。


暗躍しているアヤさんについて。

アヤ

骸骨が好き。骨が好き。ホラーが好き。将来は整骨院に努める! 骨見放題!! と言っている。登場はしていないものの彼氏がいる。

『アヤと同じくらい人体模型愛せる?』

と告白をしてきた人物に聞くくせの持ち主。

彼氏:ケイくん

怖いもの、ホラー、スプラッタなどは大嫌いな男子。ちなみに一つ下。文化祭でお化け屋敷に誘われて逃げた先で骸骨に抱き着いている(正確にはもっと怖くしようと骸骨くんをもって行こうとしている)アヤに遭遇。気絶、という経歴を持つ。カナコの従弟。面倒見のいいアヤに惚れるも、そこには骨が立ちはだかる!(笑)怖いけど、アヤが好きなことは否定しないという器の大きさを見せて彼氏のポジションに。


細かく決めすぎている気がする……。この物語でこの2人ほど設定ができている人もいないと思う。

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