つよがり【200文字】
明け方、光霞む部屋。
僕らはそこで背中合わせでいた。お互い、気持ちを気づかせないように。
何かを呟いても、さり気無く絡めた指を揺らすだけ。
ねぇ、僕らは好きあってるんだっけ?
それすらも分からなくなる。触れ合った指は冷たく感じるから。
それなのに同じ部屋に帰ってくる。
どんなことがあっても、同じ部屋にいる。
そんな僕らは傍から見れば可笑しいんだろうけど、自分の気持ちに正直ってことでいいんだよね?
だってまだ僕ら。
ちょっと補足。
要は、お互い好きなのにすれ違っている。
それが辛くて別れようかと考えるけど、やっぱり好きだから別れられない。
みたいな・・・・・・