第23話 ★特別編:《異次元の迷宮》一~五階層のランダム生成内容・構造の傾向
<一階層>
初心者向けの非常に簡単な階層で、ランダム生成される魔物の強さも大したことはない(あくまでハークやクロエの基準)。とはいえ群れで襲ってくる魔物もいるし、時々強い魔物もランダムに生成される。
ダンジョン内の構造は普通の洞窟のようになりやすい。たまに安っぽい建物にも。その辺りはランダム生成の運次第。
十年前、八歳児のハークでも探索は可能だったとのことで、一年が過ぎる頃には余裕で攻略できるようになっていた。つまりハークは九歳時点で、熟練冒険者(パーティー単位)を優に超える実力を持っていたことになる……。
落ちている装備や消耗品、食料なども初級でシンプルな造りが基本。とはいえ二つ名によっては、ただのナイフですら外の世界では最高クラスの武器になり得る。
※簡単なランク分け(あくまでハークの基準から)
魔物の攻撃性=B
魔物の強さ=C~B
マップ難度=C
アイテム品質=C~B(運が良ければ)
※生成アイテム傾向
初心者向けの装備やアイテム、シンプルな食料。料理が出たらラッキー。
<二階層>
二階層は一気に難度が上がるとはハークの談。三階層の方が攻略難度は易しいとハークは続ける。
二階層と四階層はとにかく攻撃的で、地形や環境も厳しいとのこと。魔物も一気に攻撃性が高くなり、かつ強力な魔物が生成される。基本、話は通じない。
ただ基本的に物理で殴ってくる魔物ばかりで、魔法や状態異常などの搦め手は少なく、ランダム生成ダンジョン住まい熟練(十年)のハークにしてみれば、もはや稼ぎ場所らしい。熱波や吹雪など、環境への適応だけは装備を工夫したいところ。
※簡単なランク分け
魔物の攻撃性=A
魔物の強さ=B~A
マップ難度=B~A
アイテム品質=C~A
※生成アイテム傾向
装備品なら、単純に攻撃力や防御力の高い装備が生成されがち。シンプルな強さを手軽(ハーク基準)に求めるなら二階層、とのこと。
あと食料は肉やスパイス料理などガッツリ系が生成されがち。なんか欲求に率直な階層なのかもしれない。
<三階層>
二階層と打って変わり、三階層はいわば〝極端に防御的〟な傾向になる。魔物もこちらから手を出さない限り、襲い掛かってこないのがほとんど(ノンアクティブ)
魔物の性質も防御性能や回復性能が高い〝守護者〟的な存在が多い。とはいえ能力自体は深層に比するほど高く、何となくダンジョンの主の過保護が伝わってくる。ハークの部屋に住人以外が近づくと、魔物の凶暴性が増すとはダンジョンの主の談(試したことはないので何とも)
環境は良好で、一階層以上に過ごしやすいほど。でも《異世界の魔女》引っ越し直後だけは勘弁な。
※簡単なランク分け
魔物の攻撃性=C(※ほぼノンアクティブ)
魔物の強さ=B~EX
マップ難度=C
アイテム品質=C~A
※生成アイテム傾向
魔物の傾向同様、装備品も防御的に優秀なものが生成されやすい。武器でさえ防御的なことがある。防具を整えるなら三階層、とはハークの談。
ただし三階層には〝99%即死級トラップ〟もあるので探索はほどほどに。ダンジョンの主・クロエいわく〝防衛機構の中の外敵排除機関〟とのこと……だが冒険者が到達したことは無いので、長男ハークだけが被害をこうむるという本末転倒。
あと食料がな、なんかシンプルっていうか、粗食っていうかな……いや健康的ではあるんだろうけど、もっとこう、ガッツリ肉とか魚とか食いたいよな……デザートとかさ……いや健康的ではあるんだろうけど、でもね?(愚痴)
<四階層>
とにかく高難度。正直、五階層の方が易しいとはハークの談。実家(超高難度ランダム生成ダンジョン)の攻撃性の全てが詰まっている、とも。
ハークですら地獄級とも難易度エクストリームとものたまうほどで、超効率重視・性能重視の本気装備でかからないと危ないのだとか。
全体的に二階層の完全上位互換で、魔物は物理に加えて魔法やブレスも使ってくるし、どいつもこいつも顔を見るなり襲ってくる。群れもなす。ヤバイ。
マップに吹雪が吹き荒れる、マグマが流れているなどもこの階層が主。マップの八割以上がマグマに覆われている時などは、探索を諦めた方が良い。
ちなみにそういう時は決まって「クロエの機嫌が悪い時」なので、やっぱりダンジョンの主の精神状態が多少は反映されるのかも。
※簡単なランク分け
魔物の攻撃性=A~EX
魔物の強さ=B~EX
マップ難度=A~EX
アイテム品質=B~EX
※生成アイテム傾向
単純な攻撃力・防御力の数値だけなら五階層以上。二つ名で属性効果・状態異常付与・種族特攻などが付けば大いに儲けものだが、ハークにはあんまり縁がない(無慈悲)
回復薬など消耗品や食料はあまり落ちておらず、とことん攻撃的な階層。最強装備を揃えたいなら、この階層かもしれない。
ただ攻撃的なのか脳筋なのか、時々〝死のデスブレイド〟や〝黄金のゴールドシールド〟など「頭痛が痛い」みたいなアイテムも出がち。
〝獄炎のアイスブランド〟などは拾った瞬間に溶けて切ない。
<五階層>
二階層や四階層に比べれば穏やかな環境。魔物もダンジョン最高性能だが、個性的というか尖っている存在がほとんど。性能の高さが知恵などに反映されているのか、異次元の影響か……まあでも攻撃的なヤツはしっかり攻撃的。
ダンジョンの主である《異次元の魔女》も、この階層の最奥に待ち受けていた(過去形)
※簡単なランク分け
魔物の攻撃性=C~A
魔物の強さ=A~EX
マップ難度=B~A
アイテム品質=A~EX
※生成アイテム傾向
攻撃力や防御力など単純な数値では四階層が上かもしれないが、五階層では多くの特殊効果を持つ装備が生成されやすい。総合的な性能は五階層が最高。アクセサリ系はレアだが比較的、拾えやすく、また総じて高性能。
食料も高級だが……何となくスイーツが多い気もする。あとお肉系。お野菜をとんと見たことがない。ダンジョンの主の好みだろうか……。




