幕間 ~夜更けのフラット、事故現場~
悠馬君何のゲームやってるんだろ
夜中。
部屋は暗く、モニターの光だけが点いている。
カタカタカタカタカタ。
悠馬は、”でかいパーカー”をばふっと被っていた。
ノアのやつだ。
袖は長い。
フードも大きい。
本人は気にしていない。
(……役割)
画面の中では、「ゆう」が今日も安定している。
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その時。
鍵の音。
「……?」
悠馬は振り向かない。
集中している。
ドアが開く。
「兄さん、今日遅くなってさ――」
ノアの声が、途中で止まった。
視界に入ったのは、
・ だぼだぼのパーカー
・椅子に座る兄
・集中しきった横顔
……以上。
一拍。
ノアは、”下を見ないようにした”。
見ないほうがいいと、本能が告げている。
「……兄さん」
「はい」
カタカタ。
「……それ、何?」
「……作業です」
「服の話」
「……楽なので」
ノア、深く息を吸う。
「……いや、うん。そうだよね」
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悠馬は、ようやく気づいた。
「……泊まるのですか」
「泊まるつもりだったけど」
ノアは、視線を逸らしたまま言う。
「……一回、心の準備させて」
「……?」
「兄さんさ」
一拍。
「外では完璧なのに、内側の警戒心ゼロだよね」
悠馬、首を傾げる。
「……問題がありますか」
「問題しかない」
即答。
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ノアは、コートを脱ぎながら呟いた。
「……もうさ、それ“安心してる時の服”でしょ」
「……はい」
「夜会じゃ絶対着ないやつ」
「……はい」
「じゃあいいや」
ノアは、諦めた。
「生きてるってことで」
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カタカタカタカタ。
「ゆう」が今日も誰も落とさない。
悠馬は、いつも通り、
無言で役割を果たす。
ノアは、ソファに座り、天井を見た。
「……兄さん」
「はい」
「次からは、泊まるって連絡する」
「……助かります」
「俺が」
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夜更け。
フラットは静かだった。
悠馬は、
一番無防備な格好で、
一番落ち着いていた。
それを見てしまったノアは、
少し引きつつ、
なぜか安心もしていた。
(……生きてるな)
※パンツは履いてます
AIアシスト作品です。
対人耐性0、恋愛耐性0、人との距離感が終わっている悠馬君のコイバナ?になるんだろうか?な、話です。一応コメディです。たぶん。
前回の「佐伯悠馬は胃が痛い」を読んでいなくてもわかるように頑張ってみました。
一言でもいいので感想をくださるとうれしいです。




