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佐伯悠馬の恋愛事情  作者: 雪森蓮


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第三部 第十九話 ~ノア、何もかもを台無しにする~

基本ノアは余計なことしかしません

事件は、悠馬が何も知らないところで起きた。


それが一番、質が悪い。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


その日の午後。


ノアは、スマホを眺めながらにやにやしていた。


(……兄さん、今“会うだけフェーズ”だよな)


エドワードからは、こう言われている。


> 次は、会うだけでいい

> 書くな

> 考えるな


ノアは、それを”正しく理解していた。”


(……でもさ)


(“会うだけ”って一番つまらなくない?)


ノアの中で、嫌なひらめきが完成する。


(……じゃあ、俺が“空気”作ればいいのでは?)


完全に、余計なお世話である。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


一方その頃。


悠馬は、自宅でコーヒーを飲んでいた。


砂糖三杯。


(……今日は考えない)


そこへ、スマホが鳴る。


――ノア。


「……何だ」


『兄さん』


やけに明るい声。


『今度の“会うだけ”の件さ』


(……嫌な予感)


「……何だ」


『俺も行くことにした』


沈黙。


「……は?」


『安心でしょ』


「……全く安心じゃない」


『いやいや』


ノアは、楽しそうに続ける。


『俺、場の空気作るの得意だから』


(……それが一番怖い)


「……叔父上は」


『知ってる』


(……知ってる?)


『“壊さない程度に”って言われた』


(……信用できない)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


数日後。


カフェ。


前回より、少しだけ賑やかな場所。


悠馬は、席に着いた瞬間、悟った。


(……これは“会うだけ”ではない)


なぜなら。


ノアが、すでに相手と談笑している。


「それでさ!」


「兄、普段こんな感じなんですよ!」


(……やめろ)


相手は、困惑しつつも笑っている。


「……そうなんですね」


(……そうなんですね、じゃない)


悠馬は、そっと席に着いた。


「……こんにちは」


「こんにちは」


挨拶は、普通だった。


問題は、『その後』


ノアが、即座に言う。


「兄さん、コーヒーは?」


「……三杯」


「砂糖三杯です!」


(……言うな)


相手の眉が、ぴくっと動く。


「……甘党なんですね」


「隠してるだけで」


(……殺すぞ)


ーーーーーーーーーーーーーーーー


会話は、ノア主導で進む。


「兄、普段こう見えてめちゃくちゃ

    面倒見いいんですよ」


(……やめろ)


「でも自分のことになると全部後回し」


(……やめろ)


「仕事だと真顔で詰めるのに」


(……言うな)


相手が、ちらりと悠馬を見る。


「……そうなんですか?」


悠馬は、静かに頷くしかない。


「……事実です」


(……訂正のしようがない)


ノアは、止まらない。


「前に“アンドロイド”って言われたこともあって」


(……完全に台無し)


「でも実は人一倍考えてるんです」


(……それを今言うな)


相手は、完全に“情報過多”の顔をしていた。


ーーーーーーーーーーーーーーー


沈黙。


これは、”ノアのせい”だ。


悠馬は、意を決して口を開いた。


「……すみません」


二人の視線が、こちらに向く。


「ノアは、余計なことを言っていますが」


(……全部)


「今日、お会いした理由はもっと単純で」


一拍。


「……本当に、“会ってみるだけ”でした」


相手は、少し考えてから笑った。


「……安心しました」


(……え)


「情報が多すぎて少し混乱していました」


(……ですよね)


ノアが、ようやく口を閉じる。


(遅い)


「でも」


相手は、悠馬を見て言った。


「あなたが今、困っているのは伝わりました」


(……負けてる)


悠馬は、深く息を吐いた。


(……惨敗)


ーーーーーーーーーーーーーーー


帰り道。


「……ノア」


「なに?」


「……二度と一緒に来るな」


即断。


「えー」


「……余計なことしすぎだ」


ノアは、肩をすくめた。


「でもさ」


「兄さん、

”ちゃんと自分で話した”じゃん」


(……それは)


「俺いなかったらもっと詰んでたかもよ?」


「……否定できない」


悔しい。


でも、事実だ。


「……結果」


「ぶち壊した」


「……半分ね」


ノアは、にやっと笑った。


「半分は、前進」


悠馬は、頭を抱えた。


(……胃が)


だが。


完全に、終わってはいない。


それが、一番厄介だった。



AIアシスト作品です。

対人耐性0、恋愛耐性0、人との距離感が終わっている悠馬君のコイバナ?になるんだろうか?な、話です。一応コメディです。たぶん。

前回の「佐伯悠馬は胃が痛い」を読んでいなくてもわかるように頑張ってみました。

一言でもいいので感想をくださるとうれしいです。


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