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佐伯悠馬の恋愛事情  作者: 雪森蓮


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幕間 ~現在地の整理(※たぶん本人が一番混乱している)~

まぁ5歳から周りにいいように使われてたからねぇ・・・

佐伯悠馬は、別に感情がないわけではない。


笑うし、困るし、胃もちゃんと痛くなる。


なのに、周囲からはよく言われる。


――冷静ですね。

――合理的ですね。

――なんか、人間離れしてません?


ひどい時は、”アンドロイド説”まで出た。


(……解せぬ)


悠馬自身としては、普通に生きてきただけだ。

ただ少し、順番が違っただけで。


学生の頃から、気づけば「できる人」扱いだった。

頼られ、任され、

「君なら大丈夫だよね」ですべてが決まっていった。


友達と雑談?

恋愛?

休日に誰かと会う?


(……それ、いつやるんだ?)


そうこうしているうちに、気づいたら大人になっていた。


結果。


・友達、少なそう

・SNS、やってない

・雑談、何話せばいいか不明

・アドレス帳、仕事と家族だけ


(……おかしいな?)


本人は至って真面目だが、冷静に見ると

”人間関係の初期設定が未完了”。


そこへ突如始まったのが、有能嫁計画である。


(……なぜ急に最終ステージから?)


紹介され、比べられ、

選ばれそうになり、

胃が限界を迎えた結果、

悠馬はようやく言った。


「今は無理です」

「疲れています」

「条件があります」


――進歩。


一方で、

ノアの余計なお世話により

始まったのが

”友人つくりから始めよう大作戦”。


雑談の場で、悠馬はやらかした。


・雑談=ヒアリングだと思う

・質問しすぎる

・真顔で詰める

・アンドロイド説、再燃


(……雑談、答え出さなくていいの?)


という”人生初の学習”が発生。


しかも、

コーヒーに砂糖三杯入れたら少し人間っぽくなった。


(……甘党は正義)


最近やっと分かってきたこと。


・雑談は疲れる

・でも嫌ではない

・「また会おう」は重い

・でも即拒否するほどでもない


――矛盾している。


でも、それが人間らしいらしい。


今の悠馬は、アンドロイドが感情を得たわけではない。


”最初から人間だったのに、

 チュートリアルを飛ばして本編に突っ込まれただけ”である。


有能嫁計画は、まだ終わっていない。


でももう、悠馬は分かっている。


「選ばされる」前に、

「自分で選ぶ」必要があることを。


そしてまずは、


――友達。

――雑談。

――砂糖三杯。


そこからだ。


(……道のり、長いな)



AIアシスト作品です。

対人耐性0、恋愛耐性0、人との距離感が終わっている悠馬君のコイバナ?になるんだろうか?な、話です。一応コメディです。たぶん。

前回の「佐伯悠馬は胃が痛い」を読んでいなくてもわかるように頑張ってみました。

一言でもいいので感想をくださるとうれしいです。


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