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第二部 第四話 ~レセプション後半、そして夜~

だからエド叔父さんいったいどこから見てるの・・・?スパイ?スパイがいるの?

レセプションの後半に入った頃、

悠馬は確信していた。


(……来る)


来た。


「少し、よろしいですか」


声をかけてきたのは、

さきほどまで距離を測っていた取引先の一人だった。


ノアは、

別の輪に巻き込まれている。

笑顔。

相づち。

完全に“場”の一部。


(……分断された)


個別。

一対一。

一番避けたかった形だ。


「先ほどの話ですが」


条件。

数字。

スケジュール。


悠馬は、必要なことだけを、短く返した。


余計な説明はしない。

感情も混ぜない。


相手は、静かに頷き、最後にこう言った。


「……なるほど。あなたが判断する理由が、

 よく分かりました」


その一言で、終わる。


――評価は、静かに積み上がる。

その直後、また別の人物に呼び止められる。


同じ流れ。

同じ誤解。

同じ修正。


(……これ、何回やるんだ)


一方で、周囲の空気は変わっていた。


「話が早い」

「判断が明確だ」

「静かなのに、強い」


そういう言葉が、囁かれる。

そのすぐ横で。


「兄はね」


――ノアの声。


(来た)


「家だと、本当に普通で」


(やめろ)


「むしろ、放っておくと倒れるタイプで」


(やめてくれ)


笑いが起きる。

好意的な笑いだ。


(……評価が、仕事から人柄に移ってる)


胃が、じわっと重くなる。


レセプションが終わる頃には、

悠馬のHPは、仕事で削られ、

ノアで追撃され、ほぼゼロだった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ホテルに戻った。

エレベーターの扉が閉まる。


悠馬は、一拍置いてから言った。


「……ノア」


「なに?」


「……さっきのは」


「どれ?」


(全部だ)


「……余計なことを、言いすぎだ」


ノアは、きょとんとした。


「え?」


「俺は、仕事で来てる」


「うん」


「……家の話とか、人となりとか」


「でも、聞かれたよ?」


(聞かれてない)


「それに」


ノアは、悪気なく続ける。


「兄さん、隠す必要ある?」


(ある)


「だって、事実だし」


(事実なのが問題だ)


部屋に着く。


悠馬は、スーツを脱ぎながら、

最後の力で言った。


「……次からは、俺が聞かれたことだけ答える」


「うん」


即答。


「じゃあ、僕は?」


「……何も言わない」


ノアは、一瞬考えてから言った。


「それ、逆に不自然じゃない?」


(正論で殴るな)


悠馬は、ベッドに腰を下ろした。


(……無理だ)

(締めようとして、締まらない)


ノアは、

屈託なく言う。


「でも、今日の兄さん、すごかったよ」


「……そういうのも、言わなくていい」


「えー」


ノアは、楽しそうに笑った。


「でも、ちゃんと評価されてた」


(それが、一番困る)


悠馬は、枕に顔を埋めた。


(……今回は、本当に逃げ場がない)


その夜。


ハミルトン邸では、

誰かが

静かにチェックを入れていた。


”到着後評価:良好”

”同行者効果:想定以上”


次の予定が、すでに動いていることを、

悠馬はまだ知らない。



AIアシスト作品です。

対人耐性0、恋愛耐性0、人との距離感が終わっている悠馬君のコイバナ?になるんだろうか?な、話です。一応コメディです。たぶん。

前回の「佐伯悠馬は胃が痛い」を読んでいなくてもわかるように頑張ってみました。

一言でもいいので感想をくださるとうれしいです。


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