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佐伯悠馬の恋愛事情  作者: 雪森蓮


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佐伯悠馬の恋愛事情 最終話 ~結婚事情(仮)への扉~

終わりましたああああ!!読んでくれていた数少ない読者の皆様!(いるのか?!)ありがとうございます!!結局悠馬君は恋愛がないまま終わってしまいました!

次は悠馬君の結婚です!もしお暇な時間があればまた続けて覗いてくれると嬉しいです!

生活は、突然終わる。


山は終わる。

だが生活もまた、山を作る。


悠馬は紅茶を置いた。


家政婦が腰を痛めた。


それは単なる報告ではない。


生活の基盤が一つ抜けるということだった。


ーーーーーーーーーーーーーー


ノアが胃薬を握りしめて言った。


「兄さん……終わりました」


「終わっていません」


「そこが怖いんです!」


拓海父さんは腕を組む。


「だから言ったろ。生活は外注じゃ回らねえって」


「外注ではありません」


「外注だよ」


即答である。


菜摘母さんがいれば拓海は黙るが、

菜摘母さんは今、日本にいた。


実家の件で、しばらく戻れない。


今年か、もしかしたら来年も。


冷凍便は届く。


だが人は届かない。


悠馬は静かに言った。


「……困ります」


ノアが呟く。


「困るのそこなんですね」


「生活が困ります」


「結婚も困ってください」


「結婚はまだです」


「タイトルがもう結婚なんですよ!!」


ーーーーーーーーーー


その時だった。


気配が落ちた。


空気が灰色より重くなる。


「悠馬」


低い声。


エドワードだった。

エドワードが立っていた。


いつからいたのか分からない。


仕事より気配が怖い。


ノアが反射で立ち上がる。


「……何も起きてません」


「知っている」


(知っているのか)


(全部か)


ノアの胃が鳴った。


叔父上は悠馬を見る。


「生活が起きた」


悠馬は一拍置く。


「……はい」


「家政婦が辞めるそうだな」


「腰を痛めたと」


「ほう」


短い。


だがその「ほう」は危険だった。

ノアの脳内で警報が鳴る。


(来る)


(有能嫁)


(最終作戦)


叔父上は淡々と続けた。


「菜摘も日本にいる」


「戻れないそうだ」


悠馬の指が止まる。


「はい」


「生活が途切れるな」


「……はい」


叔父上は机に紙を一枚置いた。


十年前と同じ動作。

だが内容は違う。


「条件を出せ」


悠馬は紙を見る。


「条件……ですか」


「生活を回す条件だ」


ノアが呻く。


「叔父上、それ絶対そっちじゃないですよね」


「黙れノア」


「はい……」


悠馬は淡々と考えた。


「落ち着いた人」


「年上」


「必要以上に踏み込まない人」


「家計管理ができる人」


「家事全般ができる人」


「同伴が必要な場合、隣に立てる人」


 ノアが静かに崩れた。


「兄さん、それ結婚です」


「違います」


「違いません」


叔父上の口元がわずかに動く。

笑いではない。


確信だ。


「……ほう」


来た。


完全に来た。


拓海父さんが肩をすくめる。


「エド、やめとけよ。悠馬はそういうの分かんねえぞ」


「分かっている」


叔父上は淡々と言う。


「だからこちらが用意する」


ノアが叫んだ。


「父上!!!!」


悠馬は首を傾げた。


「叔父上、これは生活の話です」


「生活の話だ」


「……結婚ではなく」


「結婚も生活だ」


即答だった。

逃げ道がない。


エドワードは踵を返す。


「探しておく」


振り返らずに言った。


「今回は」


「保留にするな」


去っていく背中。


ノアが机に突っ伏した。


「終わりました……」


悠馬は一拍遅れて答える。


「終わっていません」


「終わってください!!!!」


悠馬は机の上の紙を見る。

業務ではない。


生活の条件。


人生の条件。


そして――


結婚事情(仮)の入口。


ーーーーーーーーーーーーー


こうして佐伯悠馬は、


恋愛を経由せずに、

結婚へ向かうことになった。


通常運転のまま。


*********************


【 次回予告】


**佐伯悠馬の結婚事情(仮)**

――秘書、エレノア・ローズ着任。

エドワード、満面のニヤリ。

悠馬、膝をつく準備はできていない。




AIアシスト作品です。

対人耐性0、恋愛耐性0、人との距離感が終わっている悠馬君のコイバナ?になるんだろうか?な、話です。一応コメディです。たぶん。

前回の「佐伯悠馬は胃が痛い」を読んでいなくてもわかるように頑張ってみました。

一言でもいいので感想をくださるとうれしいです。


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