第七部 第十八話 ~消える~
読んでくださっている方、悠馬君とノア君、どっちがお好みですか?どっちも普通じゃないですけども。
凛の結婚式は、眩しかった。
アメリカの空。
光。
笑い声。
祝福。
凛は笑っていた。
「仕事も続ける。子育てもするわ。」
迷いがない。
悠馬はその横顔を見ていた。
(彼のいる場所が私の場所)
凛の言葉が残っている。
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式は終わった。
写真も終わった。
祝杯も終わった。
ノアは胃薬を飲みながら耐えた。
拓海は泣いたふりをして笑った。
エドワードは「ほう」と言った。
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そして。
ロンドンに戻った。
通常運転。
業務。
噂。
机。
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翌朝。
悠馬の席が空だった。
ノアは最初、気にしなかった。
兄さんはたまに早い。
兄さんはたまに遅い。
兄さんはたまに存在が薄い。
通常運転。
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しかし。
昼になっても来ない。
連絡がない。
会議にいない。
返信がない。
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ノアの顔色が変わった。
「……兄さん?」
スマホ。
未読。
一件。
二件。
五件。
十件。
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胃がキリキリする。
胃薬が効かない。
拓海が呑気に言った。
「寝坊じゃね?」
ノアが叫んだ。
「兄さんが寝坊するわけないでしょう!!」
拓海「そうだな」
即答で認めるな。
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父上が静かに言った。
「悠馬は?」
ノアは震える声で答える。
「……いません」
父上の目が細くなる。
「ほう」
やめてほしい。
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ノアは必死で連絡を入れる。
『兄さん?』
『どこですか』
『会議があります』
『戻ってください』
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返事はない。
夕方。
ようやく一通だけ来た。
短い。
業務連絡より短い。
『少し、行ってきます』
ノアは固まった。
少し?
どこへ?
何をしに?
拓海が覗き込む。
「行ってきます?」
ノアが叫ぶ。
「行ってきますじゃない!!」
父上が淡々と言う。
「自分探しか」
拓海が笑った。
「今更?」
ノアが泣きそうになる。
「笑わないでください!!」
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ノアは机に手をついた。
「仕事は……?」
「兄さんがいないと……」
声が震える。
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拓海が肩を叩いた。
「ノア」
「はい」
「お前がやれ」
ノアが叫んだ。
「無理です!!!」
拓海「やるんだよ」
父上が静かに言った。
「悠馬は戻る」
ノアは縋るように見る。
「父上……」
父上は淡々と続ける。
「戻るまでに山を作るな」
ノアが崩れた。
「山は兄さんが作るんです!!!」
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その夜。
ノアの未読は増える。
悠馬の居場所は分からない。
ただ一つ分かる。
兄さんは今、
どこにも戻っていない。
ノアは胃薬を飲みながら呟いた。
「……兄さん」
「帰るって何ですか」
皆で友達いないとか結婚できないとかいうから・・・
AIアシスト作品です。
対人耐性0、恋愛耐性0、人との距離感が終わっている悠馬君のコイバナ?になるんだろうか?な、話です。一応コメディです。たぶん。
前回の「佐伯悠馬は胃が痛い」を読んでいなくてもわかるように頑張ってみました。
一言でもいいので感想をくださるとうれしいです。




