表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
佐伯悠馬の恋愛事情  作者: 雪森蓮


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

105/137

第七部 第八話 ~面接ではありません~

悠馬君はアメリカが意外とお好みなようです。

その夜。


カイルの「軽く食事!」は決定事項だった。

軽く、とは何か。

悠馬はまだ理解していない。


ーーーーーーーーーーーーー


店は明るい。

西海岸の空気は軽い。

人の笑い声も軽い。


悠馬だけが重い。


ーーーーーーーーーーーーー


「紹介するね!」


カイルが言った。


現れたのは、笑顔の女性だった。


「はじめまして!」


「サラよ!」


明るい。

強い。

カイルの同僚。


ーーーーーーーーーーーーー


悠馬は立ち上がった。


「佐伯悠馬です」


名刺を出しかけて止まった。


(違う)


今日は業務ではない。


たぶん。


ーーーーーーーーーーーー


サラは笑った。


「あなたが凛の兄?」


「はい」


「すごいわね!」


「何がですか」


「仕事できるって!」


噂は海を越える。


ーーーーーーーーーーーーー


カイルが嬉しそうに言う。


「ね?すごいだろ?」


悠馬は座った。

座り方が会議だった。


サラが身を乗り出す。


「悠馬って普段どんな感じ?」


悠馬は一拍置く。


「通常です」


カイルが吹いた。


「通常!」


サラも笑う。


「通常ってなに!」


沈黙が来る前に、悠馬は質問した。


「サラさんは」


「はい?」


「現在の担当は」


カイルが目を見開いた。


(来た)


「プロジェクトの規模は」


「チーム構成は」


「意思決定のラインは」


サラは瞬きした。


「えっ…仕事の話?」


悠馬は真顔だ。


「会話の糸口として合理的です」


カイルが机に突っ伏した。


「合理的!!」


ーーーーーーーーーーーーーー


サラは笑った。


「面白い人ね!」


悠馬は少し安心した。


面白い。

それは評価だ。

業務ではない。


カイルが囁く。


「悠馬」


「はい」


「それ面接になってる」


悠馬は即答する。


「面接ではありません」


ーーーーーーーーーーーーーーー

そのころ。


ロンドン。


ノアがくしゃみをした。

胃が痛い。

理由は分からない。


だが分かる。

兄さんが何かやっている。


(以下略)


ーーーーーーーーーーーーーーー


サラが言った。


「ねえ悠馬」


「はい」


サラが首を傾げる。


「恋愛ってしたことある?」


悠馬は止まった。

質問が業務に変換できない。


一拍。


脳裏に浮かぶ。

白い制服。

消毒の匂い。


「ごめんなさい」


淡い声。

淡々と終わった結論。


(……したことはある)


正確には、


(振られた)


だが悠馬はそれを

経験としてカウントしていいのか分からない。


カイルが目を輝かせる。


「え?あるの?」


悠馬は水を飲んだ。


「……未遂です」


サラが笑った。


「未遂って何よ!」


カイルが腹を抱える。


「恋愛に未遂あるの!?」


その瞬間。

ロンドンのノアが胃薬を飲みながら叫ぶ未来が見える。


(兄さんやっぱ人間じゃねぇ…)


カイルが笑う。


「ほら!面接じゃない!」


悠馬は静かに水を飲んだ。

西海岸の光は眩しい。

逃げ場がない。



AIアシスト作品です。

対人耐性0、恋愛耐性0、人との距離感が終わっている悠馬君のコイバナ?になるんだろうか?な、話です。一応コメディです。たぶん。

前回の「佐伯悠馬は胃が痛い」を読んでいなくてもわかるように頑張ってみました。

一言でもいいので感想をくださるとうれしいです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ