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0話 螺旋階段の、その先で

佐伯悠馬君のその後の話。前作未読でも大丈夫です。悠馬君の受難は終わらない。

頭のいい少年がいた。


周りにいいように使われて、

気づけば消耗しきっていて、

のようなものを押し付けられ、

胃薬を片手に、こめかみを押さえながら、

長い螺旋階段をゆっくりと降りていく――

そんな人生を歩んできた少年だ。


もっとも、これは悲劇の真っ只中の話ではない。

この物語が始まる頃、

少年はすでに大人になっている。


彼の名は、佐伯悠馬。

現在二十八歳。


英国に拠点を置く一族企業、

ハミルトングループの中枢で働く人間だ。

政治や貴族社会、海外資本とも無縁ではない、

なかなか面倒な立ち位置にいる。


本人としては、

仕事を淡々とこなし、

余計な波風を立てず、

静かに一日を終えたいだけなのだが――

残念ながら、周囲はそれを許してくれない。


悠馬には、

弟(の、ようなもの)がいる。

もちろん血はつながっていない。

ノアという名の、将来を嘱望された青年だ。

兄と慕われてはいるが、

その存在は無自覚に悠馬の胃を削り続けている。


さらに、

仕事ができすぎる双子。

→こちらは実の妹

次世代を担うはずの大人たち。

そして、暇になるとろくなことを考えない人物が一人。


エドワード・ハミルトン。

通称、エドおじ。


表向きは引退しているが、

貴族関係や親族付き合いを一手に引き受け、

今もなお一族の裏側を支えている男だ。

そして最近、少し――手が空いてしまった。


誰もが忙しく、

誰もが自分の役割を果たしている。

そんな中で、

ふとした思いつきが生まれる。


――そろそろ、”佐伯悠馬の将来”も考えるべきでは?


これは、

長い螺旋階段を降りきった男が、

今度は別の意味で追い詰められていく話だ。


仕事はできる。

判断も早い。

責任感もある。


しかし、

恋愛耐性だけが、致命的に低い。


重たい過去は確かにある。

胃も、相変わらず弱い。


けれどこの物語は、

誰かが破滅する話ではない。


これは、

成長した佐伯悠馬が、

周囲の善意と暴走に振り回されながら、

思いもよらない方向へ進んでいく――

”少し気の毒で、わりと騒がしい恋愛事情”の始まりである。



対人耐性0、恋愛耐性0、

人との距離感が終わっている

悠馬君のコイバナ?になるんだろうか?

……な話です。


一応コメディです。たぶん。


前回の「佐伯悠馬は胃が痛い」を

読んでいなくても分かるように

頑張ってみました。


一言でもいいので、感想をいただけるとうれしいです。

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