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重なる視線

昼休みが終わり、午後の授業は理科室での合同授業だった。

廊下を渡り、三人が三階の移動教室へ向かっている最中、窓の外を眺めていたモンタが突如として足を止めた。


「……あ、愛先輩だ」


モンタが指さす先、校庭のグラウンドでは6年生の二クラスが体育の授業を受けていた。

そこには、先ほどまでの清楚なブラウス姿とは一変し、白い半袖の体操服に身を包んだ愛の姿があった。


「うわぁ……///」


モンタが思わず感嘆の声を漏らし、窓に張り付く。

体操服というシンプルな装いだからこそ、彼女の豊満なプロポーションはより一層強調されていた。走るたびにピンク色の長い髪がポニーテールとなって揺れ、同時に彼女の豊かな胸元が、激しく、かつ柔らかに弾んでいる。


「おいおい、モンタ。また鼻の下が伸びてるぞ。戦い前の景気づけか?」


タケルがニヤニヤしながら、モンタの脇腹を肘でつついた。


「なっ、何言ってるんだよ///タケル君! 僕はただ、愛先輩って体育も全力なんだなぁって……///!」

「何バカなことやってないで行くよ、二人とも。遅れると先生に叱られるから」


ケンが冷めた声で言い放ち、一歩先に理科室へと歩き出す。続けてタケルも「おーい、置いてくぞ!」と後を追うように歩き出した。

最後に残されたモンタは、未だに窓の外、グラウンドで白熱するドッジボールの光景を呆然と見つめていた。

愛がボールを投げようと大きく振りかぶった、その瞬間――ふわり、と。

彼女のピンク色の髪が風になびき、彼女の顔がふと校舎の三階――モンタのいる窓の方へと向けられた。


「――えっ」


モンタはボソッと呟き、息を呑んだ。

距離はある。普通なら、目が合ったなんて、自意識過剰だろう。


彼女の瞳と、自分の視線が、確かに一直線に重なった。

モンタが固まっている間に、愛は再び試合の中へと戻っていった。


「おーい!何してんだよ、モンタ! 早くしろよ!」


理科室の入り口からタケルの呼ぶ声が聞こえる。


「……い、今行くよ!」


モンタは慌てて走り出した。

だが、胸の鼓動は先ほどまでとは違う、言いようのない高揚感で激しく波打っていた。

あの視線はただの偶然か、それとも――。


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