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第7話 弟子は師匠に誓う 【砕かれた光輪 5】

あッ、師匠のみなさん、今日もログインありがとうございます!


モブ子さんとの旅は楽しめていますか?


この先は更に未知のエリアが待っていますよ!


ぜひ今回も楽しんでください!


この作品はヒト脳で作っています。イラストはAIですがプロンプトスキルはめちゃがんばってます!

挿絵(By みてみん)


 オレがいまこの弟子の力になれるというならなんでもしよう。

 それは絶対的に【師匠】としての本懐だ!


 うさこ「大丈夫そうですね師匠くん。そしてモブ子さん。おふたりのために暗転したこの領域、そして聖なるご奉仕が信条のウチが見守る。上位世界のレッドカードを防ぎ続ければこの専用イベがモブ子さんに新しい力を、師匠くんにもムニ世界でのレベルが付与されるっ。ウチがセーフと言う限りそれは問題ある描写ではないのですっ!」


 モブ子さんはうさこさんの言葉に促され、そしてオレといっしょに神性開放のためのデータ移行に励んでいる……

 

 あッ、それは師匠としてすごく試練なポジションです…モブ子さんッ…


 うさこ「それは…セーフ!…たぶんセーフ!…セッ…」(上の方を見て祈る)


 そこでッ生唾飲み込まないでくれないかな…メイドうさぎさん…ッ


 ガタッガタタン…!


 しかしそのとき、嫌な振動が列車に加わった。



 ガタタン…ゴッ、ゴゴゴゴゴッ!!!


 同時にメイドうさぎの耳がピンッと立ち上がり、彼女の髪の毛が総毛立つ。


 うさこ「また追っ手が後部車両に来た!」


 そういうと彼女はデッキブラシを取り列車後方に駆け出す。


 うさこ「もう一息なのに。今度は数が多い、きゅきゅっ!?」


 メイドうさぎが後部の昇降デッキにたどり着くその寸前、


 シュバババッ


 猛烈な光が後方ドアの向こうから溢れてオレたちのいる車両を貫くように照らした。

 光が加圧し、彼女を一気に押し返し、3体の敵キャラが現れた。


挿絵(By みてみん)


 一見コボルトのような黒犬顔で小柄だが、天使の姿でふわふわ浮いている。


 うさこ「きゅきゅッ!ついにここまで。暗転の加護は続いてますが、

 奴らは車中にいるので近寄られたら丸見えですッ」


 モブ子「…別によいです。この凶信徒たちにわからせるその時が来たのです。

 チャクラの回転がそれを告げています」


 モブ子さんはオレをギュッとして、その甘やかで切ないひとときの終了を伝えてきた。


 上位世界に向けた暗転が消える。


 彼女に収束していた光の粒子が、

 こんどは反転して周囲へと拡散していく。


 それはとても美しく、第1チャクラの回転をあげ、少女が戦う状態に入ったのだと気づかせる。


 ワオッワォッ!ワォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!


 侵入してきた黒犬のヴィランたちは歓喜の遠吠えを上げる。

 目的の少女を確認し、はしゃいでいるようだ。


 そしてモブ子さんを手招きし、

 さも自分たちが救助に来た善意の行動だと、ジェスチャーを交え偽善ぶりはじめた。


 モブ子「私は見ていた…私の世界で活躍するはずの、美しい少女たちが光輪を砕かれ消えゆく様を…

 世界と世界へ住まう者たちへの無理解と慢心を、ずっと見せつけられていた」


 オレは毅然としたひとりの少女の言葉に打たれる。


 モブ子「聞け。私の体も、心も、すでにすべてこの方とともにあります」


 彼女は黒犬たちにその意志を気高く鼓舞した。


 黒犬たちは唖然とし、ギャンギャン慌てふためく。

『ひぃッ、客車の中でななな、なんて淫らなことを!我らの所有物であるキャラがNTRれたっ!』

 などと上位世界でチャットしているのだ。


 そしていつものようにキャラクターの意志は無視して、敵意を剥き出しにしてきた。


 ギャオッ!ギャギャオンッ!


 うさこ「うわぁ、下品な罵倒語でクラクラしますっ。

 師匠くん一応字幕で確認できますよ…」


 そうか、眼の前に字幕も浮かび出るんだ。


 なになに…『非処女のモブ…連れ帰って…感度3000倍…』


 モブ子さんが反応する前にオレの怒りが怒髪天だった。


「モブ子さんは…とても高潔で清いヒトだッ!

 なんで、なんで、こんながんばるヒトにこういう茶化しができるんだよっ!!!!!!」


 モブ子「神性を書き換えていただきました」(挑発スキル)


 うさこ「こいつら自己中すぎてもう喋らせたくないです!」


 モブ子さんは頷いて、スイと腰を持ち上げた。

 ふわりと彼女の気配が通路に移動する。

 すでに彼女は自分の愛刀を右手に持ち、意外なことに後ろ手に構える。


挿絵(By みてみん)


 うさこさんが慌てて空いてるシートに避け通路を空けると、モブ子さんはその構えのまま黒犬へと前進する。


「古武術か」


 と、その型は一瞬で切り替わり、彼女の足技が先頭の黒犬の顔にめり込んだ。


 くぁwせdrftgyふじこlp!!!


 その勢いはすぐ後ろの2匹にも届き、狭い客車通路で3匹の犬が折り重なりくるくると回転しながら後方ドアにぶち当たった。


 くぁwせdrftgyふじこlp!!! くぁwせdrftgyふじこlp!!!


 モブ子さんは視線を通路奥の黒犬たちに向けたまま凛とした声を放つ。


 モブ子「お師匠さま。本来光輪を失い消えゆくこの身が、今一度闘う機会を得ました。新たな修行の地へ、必ず貴方さまをお届け致します」


 そして再び後手の構えに戻る。とてもクールだ。そして凛々しい。


挿絵(By みてみん)


 これがモブ子さんの本来の所作なのだ。

 彼女は揺れる車内を独特の歩法で緩和し、再び黒犬たちとの距離を詰めていく。


 黒犬たちはあわてて浮遊位置を立て直し、両手に持った小剣からなにやらスキルを発動し始める。


 その刀身から吹き出るように何条もの光の捕縛縄が打ち出され、通路上のモブ子さんの四肢に纏わりつく、しかしその絡まる寸前、モブ子さんの剣技がその光をきれいに弾いた。


 見事だ!


 オレは彼女の対処能力に熱くなる。


 モブ子さんは、前世界での修練が作り上げた彼女の地力を、新しい神性に乗せ発動できているということだ。


 がんばれ!がんばれ!


 モブ子さんは慎重に前進し、更に黒犬たちの光の束を削っていく、


 しかし黒犬たちはニヤニヤと待ち構え、優勢にあるモブ子さんがわずかにふらついた。


 これは列車の揺れではない…なにかの介入による遅延だ。

 するとモブ子さんのスキルゲージが突然止まり、彼女の体からパーティクルが発生し始めた!


 モブ子さんも自分の異常に気づいて攻撃を受け流し、一度距離を取る。


 オレはその事態を理解した。


 黒犬たちは接触するたび上位世界側から悪質な【神の手】で介入し、彼女という概念のデータを徐々に削り取るつもりだ!


 モブ子「くぅ」


 モブ子さんは悔しげにかくんと膝をついた。


 再び第1チャクラの回転をあげる時間稼ぎだ。

 その様を見て黒犬たちは大喜びのようで、夜明けにはメカクレが黒犬のベッドで横に寝てるなどと言っている。


 ……なんだと!(いかんつい字幕を読んでしまった)


 だが黒犬たちは、後方のオレやうさこさんを甘く見ているのだ。


 オレは自分にも儀式の効果があることに気づいてる。しかもそれはモブ子さんと繋がった特殊な恩恵のようだ。


「うさこさん、これを見て」


 オレは目の前にある空間UIを彼女に向けて開く。


 意味不明だった文字列はすでに綺麗に読めるようになっている。


 そして、オレに関する更新データの記述が数列ある。


 うさこ「えっ!師匠くんなんでこんなに神気あるんですかっ!?なんでウチが知らないスキル追加されてるんですかっ!?」


「デッキブラシ借りるよ!」


 言うが早いかオレはブラシを掴みモブ子さんに合図しつつ、彼女を飛び越えて先頭の黒犬のアゴを砕く。


 次いでそのままモブ子さんの盾になる。


 くぁwせdrftgyふじこlp!!!


 オレは黒犬たちの怒声を無視し、少女の回復時間を稼ぐ。

 口を開くたび傲慢で【チート干渉】上等のヴィランたちへの躾を打ち切るのだ。


 せめて、創造主たちの世界への思い、そこに住まう者たちの未来を断ち切ったお前たちは、これからオレの一番弟子さんの成長の糧となるんだ…。


 モブ子「師匠さまっ!先程の儀式にまさか、まさか、このような伏線が!」


 メカクレの少女の前髪が跳ね除けられ、その両目がオレを見つめている…


 でもオレの背中側にいるので、見えているのは上位世界の神視点のオレなのだ(たぶん)


 次回に つづく!


 ───────────────


(※1)このシーンの謎音は、HDDの書き込み音みたいな物理音のようです。旧式なようですが、最先端の叡智あるデータ転送技術をイメージしています!


 さあバディものぽくなってきました…!

 

 いかがでしたか?


 次回に進むまえに、師匠のみなさんににお願いがあります!


 どうかMMO世界のように世界のあちこちを覗き込んで楽しんでください!


 この世界の開発にぜひすばらしいイイネ!の供給を!


 この世界の開発にぜひすばらしいコメントとレビューの供給を!


【モチベ】が持続できるだけでうれしいのです。


 本作品は書籍化目標ではなく、新しいデジタルの体験として作っています。


 未来のコンテンツのノウハウ獲得を目的にして作り続けているので、ログインしてくれるみなさんはとってもえらい師匠さんです!


 どうかログインしてくれるヒトが増えるようイイネ!パワーをわけてください!


 応援するだけで世界がひろがり、☆3キャラが増えていきます!


 すべて夜兎の個人の創作欲とファン活動そして次の時代のコンテンツの修行なのです!


 ───────────────


 この物語をスタジオアラヤの方々、そして尊敬するisakusan氏、AIコンテンツ以後の聖者と修行者クリエイターの方々に捧げます。


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