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【建国後】布ナプキンその後とミユキが胸が垂れるのを恐れる理由

建国後のある日


「聖女様。聖女宮での物販も落ち着いてきましたし、布ナプキンを作るのはやめようと思います」


ジュディは深刻な顔でそう言った。


「そっか。同じような商品が出回ってるし、聖女も街に出られるようになったしね」

「聖女様のブラを作っている洋装店は貴族の奥様のお店だそうで、やはり後ろに貴族がいるかどうかは大切ですね」

「アンリの後ろ盾を貰っておけば良かったよね。ごめんね」

「お若い坊ちゃんに女性の身体のことに関わらせることは酷ですよ」

「確かに……」


私に男性特有の商品の説明してくれと言われても困るし、セクハラかもしれないと思うから逆もダメだよ。

なんて視野が狭いんだ。だめな国王すぎる。


早く画期的な発明は真似しちゃダメだという特許のような制度を作らなければいけないけど、チハラサに聞いたところ人材育成やいろんな観点から実現には二年ほどかかるらしい。

全ての物事が決まるのに多くの工程数が必要で、思うよりずっと国を発展させるのは大変だった。


「ここのお給料もいいので問題ありません。とりあえず残っている分で似合いそうなものはプレゼントしますね」

「残ってるの全部買い取るよ。ゾーイとか、仲良くなった女の子にあげるから多めにあった方がいいし」

「それは悪いですよ!」

「悪くないよ。上手なんだし労力がかかってるから、受け取って」


私が言うと、これ以上断ってもよくないと判断したのか、ジュディは少し笑う。


「ありがとうございます」


喜んでもらえたらそれでいいと思った。



次の日の朝。

ジュディから30個ほど作り終わった布ナプキンと、防水布の腰巻を三枚買う。

値段は知っているので現金を封筒に入れて手渡すと、嬉しそうな顔をしたので安心した。

ゾーイが気に入りそうなデザインをいくつか選んで袋に入れる。この前ちょっとあげたけど数が足りないと思う。


(ドロテアのも同じの用意しとこっと。ゾーイも喜んでくれるかな)



仕事場に行ってゾーイにプレゼントする。

ゾーイは袋の中を見て色々察したあと、腰布を取り出した。


「ありがとうだけど、これ何?」

「防水布で、漏れそうで心配な時はこれを腰に巻いて保護する。私が考えたの」

「スカートじゃないと使えないね」

「似合うから穿けばいいのに」

「似合うかなぁ。塔にいた時は仕方ないから穿いてたけど、無防備すぎて」

「私、スカートしか穿かないけど、あんまり無防備って思ってないよ」

「ミユキは色んなことが無防備だから。下着くらい見えててもどうでもいいんだろうなって思ってる」

「そんなことはないよ! 私のスカート足首くらいまであるし、安心安全だよ!」


ゾーイは何も言わず視線を外した。


「え、なにその反応」

「なんでもない」

「ミューは寝相が悪いからね。下着くらい見ようと思えばいくらでも見えるよな」


リツキが話に入ってきた。

確かに寝相はよくないし、そもそもドロテアの結婚式前のお泊りの時は、ゾーイの記憶を見る限り本当に足が丸見えだった。

ゾーイが見ないようにしていたので気にならなかったが、見ようと思えばいくらでも見えたと思う。


「あっ、ミユキがすごく渋い顔をしている。いや、でも本当にミユキには布ナプキンとかブラとか、色々世話になってるよ。ありがとう」

「うん。胸はね、ブラがないと垂れるから」

「ミューはなんでそんなに胸が垂れることに恐怖心があるんだよ。別に垂れても愛せるよ」

「愛せないよ! 垂れた胸は怖いんだよ! 銭湯に行ったからわかる」

「せんとうって何?」

「なんか、みんなで一つのお風呂に入る施設が、元にいた国にはあったんだよ。そこでお母さんにブラをつけないと恐ろしいって教わった」


過去に見た、銭湯でのことを思い出して視線を下に落とす。

暗い表情の私に、リツキは心配そうな顔をした。


「母さんに? なに見たんだよ……」

「なんか……すごく上が平べったくなって、タテに伸びる……」

「縦に?!」

「怖かった。ブラをつけないで、クーパー靱帯? というのが伸びて、胸の肉が横に流れるとそうなるらしいって」

「胸が小さかったら流れる肉はないって言ったら、ミユキに怒られたもんな」

「そうだよ。胸が小さくても形がいい悪いはあった。その頃の私は連れ子だったからブラ買ってもらうのが悪いなって思ってたけど、すぐに買ってもらってつけた。怖すぎて」

「爺さんも胸たれてるし、婆さんならもっと垂れるよな。怖い」

「俺も筋肉をもっとつけよう……」


三人でしんみりする。

私もダイエットの為に鍛えなきゃと思った。


「それにしても、なんだよみんなで一緒の風呂に入るって。卑猥な施設……」

「別に同性なら卑猥でもなんでもないよ」

「ゾーイがやましいから卑猥だと思うんじゃね。ミューと風呂に入っちゃダメだからな」

「入る予定はないし、あっても断る」

「ゾーイはネグリジェも透けてるからって着てくれないくらい恥ずかしがり屋だから無理だよ」

「えっ、ミュー、ゾーイの前でネグリジェ着たの?」

「えっ、夜寝るのそれしかないし。着たよ」

「だから下着くらいは普通に見てるよ。ミユキは無防備すぎる」

「別に無防備でもないよ。身近な人に警戒なんてしてらんないし」


何を言っているんだと思いながら文句を言う。

別に裸を出しているわけでもないし、そんなに透けてない。


「よくないな。透けてないネグリジェも買わないと」

「別にそんなに透けてないと思うけど。でも私も生理の時に辛いし厚い布の買いたい。でも、もういっぱいあるから困る」

「腹痛いの?! でも確かに女の子はそういう時お腹あっためるって聞くよな。ミューは自分が生きやすいように思ったこと言いなよ」

「国王なのにスケスケネグリジェ着させられてるの可哀想すぎるだろ。もうミユキは離婚しな」

「大げさ!!!! ネグリジェはアンリが好きだから着てるだけだよ。ちゃんと上に着るのもあるよ」

「俺もネグリジェは好きだけどね。でもまぁいつもサッサと脱がしちゃうからな……」


リツキをボコボコと叩くと、へへ、という顔をして平気そうな顔をしていた。

ゾーイは嫌そうな顔をしている。

国王が舐められている! 最悪だ!!


「もうリツキは解雇だよ解雇。国王を馬鹿にしてるから」

「俺を解雇すると貴族をまとめられないぞ。勇者の力で脅してることもあるのに」

「国王も脅してるじゃん! お姉ちゃんなのに!」

「まぁミユキって威厳がゼロだよな。あまり表に出せないよ。あぶなっかしい」


呆れるゾーイを横目にみつつ、腹を立てながら仕事をする。

威厳がなくても、適当でも、二人がちゃんとしているので助けられている節もあるので、強く言えないところがある。

情けないけど、国王はコミュニケーションが大切なので、多少は折れるのも大事なのだった。





ちなみに世界には混浴推奨の国とかもあるので、世界は広いですね

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