序章3.
変化 大陸を混沌に落とし込めようとする者達がいた。どんな存在かといえば恐ろしい存在と言えるだろう。むしろそうとしか表現のしようがなかった。目的は一般には古の悪しき王の復活と言われてはいるが実態は分からないままである。四王国が総力をあげて対応をしているがどうにも被害はとどまることを知らなかった。噂によればリーダーのみ妖怪に変化できる能力を持つらしい。逆を言えばリーダー以外は変化ができないと言うのがそれぞれの王達の見解らしい。しかし、盗賊達の腕は相当のもので王国の衛兵ではギリギリ互角というレベルで強いらしい。今は三男が建国した王国が対応を任されているらしい。なぜかと言えば他の国は未曾有の飢饉にさらされてしまっているからである。まずは自国のことをどうにかするので精一杯であったとか。
ある日、四男の国の衛兵がなんとリーダーと接触したという。衛兵は奮戦したがあえなく戦死したという。その衛兵が死に際仲間になんと軍団の名前を聞き出したと言ったのだ。その悪しき軍団の名前は「オエステクリーナー」というらしい。名前の由来、軍団の規模、人数は未だによく分かっていない。
そんな献身的彼らに古の悪しき王は封印をされながらも命令を一つ下した。「九尾は悪の手先であり、迫害されなければならないという噂を大陸中に流せ」というものであった。そうして、現代に至るまで九尾という存在は悪しき獣として大陸中に広まってしまったのである。九尾が大陸を救うと知っているのはごくわずかな存在のみとなってしまうのであった。