#17 ぼくの箱庭
真っ白い部屋に独り
5m四方の部屋でLEDが煌々と光っている
この小さな世界は至って単純
どこかが歪む事もなければ
何かが入ってくる事もない
自分が外に触れる事もまた無い
安寧とした停滞
そこで僕は自分の淵を覗き込んでいる
そんな部屋が世界には80億くらいあって
ぶつかったり、たまに欠けたり
お互いに影響し合っている
皆さまざまな違いはあるが
一つだけ共通していることがある
それは私たちは部屋から出られないという事
故に隣の部屋がどんなものか
隣の人が今どんな気持ちなのか
知ることはできない
だから怪我は自分で直すしかないし
助けてくれる人もいない
僕らはここで生まれて死んでゆく
僕らがこの部屋から出ることはない
逆に入ってくる事もない
ある人はそれを「孤独」と呼んで
またある人はここを「自由」と呼んだ
生まれてから死ぬまでの唯一の「希望」と呼んだ
僕はそんな世界で
おにぎりを食べて
洗濯をして
たまにこうやって文を書いては
窓に張り出してみる
なんて事ない日々を
暮らしている
自分が考えた事をそのまま書いた詩です。ぜひ他のものも読んでみてください。
感想をいただけると嬉しいです。次の創作の参考にします。