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#11 人間と傷
傷を負った過去は
そう簡単には消えない
忘れたように思っても
心のどこかで
消えずに燻っている
忘れるというのは
良い事だ
何も残らないというのは
良い事だ
それは全力だったという事だから
人は手に入れたものには
無関心なくせに
失ったものばかり
数えている
手の中には何がある?
何が手に入りそう?
何を手に入れたい?
傷ついた手は
時々血を流すけど
進まなくちゃいけないんだ
傷を負った過去は
消えてくれはしない
ふとした瞬間に
また苛んでくる
それでも時間は止まってくれない
僕らは進まなくちゃいけないんだ
それが
生きていくということだから
それが
人間だということだから。
自分が考えた事をそのまま書いた書き留めです。ぜひ他のものも読んでみてください。
感想をいただけると嬉しいです。次の創作の参考にします。