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誤字脱字申し訳ございません。拙い文章ですが読んでもらえると嬉しいです。

お茶会翌日。

人の集まるところに初めて行った私は高熱を出して寝込んでしまった。

朝からお母さま特製の熱冷ましの薬湯を飲むように言われ、美味しくなさすぎて一口飲むたびに泣いていた。

お兄さまはそんな私のそばにいてくれて寝付くまで手を握っていてくれた。

お父さまは領地に行かなければならず、何度も部屋に来てくれて声をかけてタウンハウスから出掛けて行った。

家族に心配されて申し訳ないなぁって思うけれど、愛されていると思うとそれだけでほっこりした。



数日後、やっと起き上がれるようになった私に、お兄さまがお手紙を持ってきてくれた。

それはカリーナ様からのお茶会のお誘いだった。

しかも私だけを誘ってくれている。

気を使ってくれていることが嬉しくて即快諾の返事を返した。

カリーナ様からのお誘いに家族は【遂にレオナにも友達が出来るかもしれない】と喜んでいた。


高位貴族のタウンハウスへのお呼ばれ。

普段家に引きこもっている私が自分から行きたいと言ったことに自分でも驚いていた。

またカリーナ様とお話をしてみたいと思ったから。

苦々しい薬湯を早く治すために文句言わずに飲む姿に侍女たちはほっこりした目をしていた。



お茶会当日。

楽しみにしていたけれど極度の緊張で手と足が一緒に出てると笑われながらお兄さまに指摘されたけれどこれは仕方ない。

なんていったって極度の人見知りなんだから。


馬車で公爵家に向かう間、手から汗が止まらなかった。お兄さまからお守りにとハンカチをもらっていたのでそれをずっと握りしめていた。


公爵家のタウンハウスに到着したら、我が家のタウンハウスの2倍はありそうでまた緊張で手と足が一緒に出ていた。

執事の方が中庭まで案内してくれて到着した中庭には色とりどりの花が植えてあり、圧巻の景色の中にテーブルがあり、そこにはカリーナ様が座っていた。


「レオナ様、お茶会に来てくださりありがとう。外国の珍しいお菓子を手に入れたので是非レオナ様とご一緒したいと思ったの。来てくださり嬉しいわ」


「カリーナ様、お招きいただきありがとうございます。今日をとても楽しみにしておりました。王宮でお話しした時、またお会いしたいと思っておりましたのでとても嬉しいです」


テーブルの上の珍しいお菓子を一個ずつ説明してくれるカリーナ様。食べたら口の中で溶けてなくなるお菓子に驚く私。

穏やかで楽しい時間を過ごしていた。

人見知りの私がこんな時間を過ごせるなんて。

カリーナ様が大好きになっていた。


「今度はうちのシェフ自慢のお菓子を是非食べてもらいたいからまた是非いらして。レオナ様ともっとお話をしたいわ」


「是非またお願いします。カリーナ様とこんなにお話が出来てとても嬉しいです」


そんな会話をしていたら、

中庭に1人の男の子が入ってきた。

王宮でのお茶会でお会いしたアラン様だった。


「カリーナ嬢と、一緒にいらっしゃるのはレオナ嬢ですね。お茶会の邪魔をしてしまって申し訳ない。

たまたま父上と一緒にやってきたのでご挨拶をと思い。カリーナ嬢のお茶会は珍しいお菓子がいっぱいだな。一緒にいただいてもよろしいですか?」


「アランさまご機嫌麗しゅう。いつもは勝手にお菓子を食べるのに今日はご丁寧ですわね。レオナ様がいらっしゃるからかしら」とにやにやしているカリーナ様。


アラン様のお顔を見ると少し頬を赤くしていたからいつも勝手に食べていたことを指摘されて恥ずかしかったのだろう。


「カリーナ嬢!余計なことを言うな。」

頬をポリポリしながら恥ずかしがるアラン様。


そんな2人の様子がとても微笑ましくて羨ましかった。


2人は親同士が仲良く、小さい頃からよく遊んでいる幼なじみとのことだった。

私には幼なじみどころか、友達も今までいなかったこと、これからはお2人と仲良くなりたいことを伝えたらとても喜んでくれた。

2人きりのお茶会から3人のお茶会になっても楽しくてずっと笑っていた。

人見知りの私がこんなに仲良くなりたい人に出会えて嬉しかったから、そろそろ…の時間になったことがただただ寂しかった。

カリーナ様が【またお茶会にお誘いするのでそれまでは手紙を送りますわ】って言ってくれたことが嬉しくて泣きそうになった。


帰りの馬車の中。

お茶会でのことを思い出してこんな楽しかったこと家族と以外ではなかったので家に戻ったら日記に書こうと決めていた。

私からも手紙を書いていいかしら…

お母さまに聞いてみよう。


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