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初めての投稿になります。

誤字脱字、文章の読みにくさがあれば申し訳ございません。

楽しみに読んでもらえると嬉しいです。

お城の中庭で2人が笑い合っているのを見た時に悟った。私ではあんな笑顔にさせられない。でも私はズルいから。あと少しだけそばにいさせて。


私レオナ・ロベルトは伯爵家の次女。

公爵家長男アラン・シュワルツ様と出会ったのは6歳のお城での第一王子のお姫様探しのお茶会だった。


その日、同じ年代の女の子全員参加が義務付けられたお茶会が王宮で開催されるとお父さまから言われ、新しいドレスとアクセサリーを身につけてお父さまとお兄さまと一緒に王宮へ馬車で向かっていた。

私は家族以外とお話をすることが苦手ですぐに赤面してしまうのでどうしても行きたくなくてお父さまに泣きついていたがどうしても行かなければいけないと説得され、泣きながらお兄さまとお話をしていた。


ダニエルお兄様は、第一王子と共にする時間が多く、今回のお茶会にも参加することになっていた。


「レオナは恥ずかしがり屋だからずっと隣にいるからね。」


『お兄さま絶対どこにも行かないでね!わたくしのそばにずっといてね!』


そんな会話をしていたら王宮に到着してしまった。


中庭に向かうと既に多くの女の子たちが到着しており、それぞれ仲の良い子たちとお話しをしていた。


お父さまとは入口でお別れをし、お兄さまと手を繋いで中に進んでいく。

心臓がバクバクでさっきも泣いたのにもう泣きそうになっていた。


お兄さまは最初はそばにいてくれて飲み物もとってくれたけれど、第一王子に呼ばれて行ってしまった。


中庭の隅にポツンといる私。

ここには知っている女の子もいなくて誰とも目を合わせられず下を向くしかなかった。

お兄さまは遠くで第一王子と一緒に女の子たちとお話しをしていた。

【お兄さまの嘘つき!】

そんなことを思いながらただ早く終わらないかとそれだけを祈っていた。


そんな私を見かねたのか、1人の女の子が話しかけてくれた。


「このお菓子美味しいよ!一緒に食べよう!」


最初は自分に話しかけられたとは思わず何も答えられなかった。


それが公爵令嬢のカリーナ・ローソンズ様との出会いだった。

その後も美味しいお菓子を教えてくれて一緒にいてくれた。

恥ずかしくて頬を染めながら頷くことしかでしない私。

そんな私の手を引いてくれたカリーナ様。

すこしずつ顔を上げてカリーナ様と目を合わせることが出来るまで一刻はかかってきた。

目を合わせた時、【なんてキレイな瞳なんだろ】って子どもながらに思ったことを覚えている。

だってカリーナ様はライトグリーンに輝く瞳だったから。

私の瞳は少し霞んだ茶色の瞳だったから、こんなキレイな瞳の人がいることに驚いちゃった。


やっと目を合わせて話せるようになった時にカリーナ様に話しかけてきた男の子がいた。

それがアラン様だった。


「カリーナ嬢、そちらは?」


「レオナ様よ。おともだちになったの。」


「カリーナ嬢はすぐにおともだちを見つけるなぁ。私はアラン・シュワルツ公爵令息です。」


ご挨拶いただいたのにやっぱり私の人見知りが発動して小声で震えながら挨拶をしたことを今でも覚えている。


2人は幼なじみで家族ぐるみで仲が良い。

2人が仲良く話しているのを横で見ていた。


お茶会が終わりに差し掛かった時にやっとお兄さまが戻ってきてくれた。2人にご挨拶をして立ち去り、お兄さまと一緒にお菓子を食べた。

さっきカリーナ様と沢山お菓子を食べたからお兄さまに得意げに様々なお菓子の説明をしてあげた。


「レオナが家族以外の人と話している姿を初めてみたよ。大丈夫だったかい?」


「カリーナ様が1人でいる私と沢山お菓子を食べてくれたので楽しかった!」


そんなことを言った私に驚いたお兄さま。


「もしかしたらレオナにとって初めてのお友達ができるかもしれないね!」


それが2人との初めての出会いだった。


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