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お近づきの印に

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

お前も幸せになるんだよ!!

此方からは以上です。

転生先は推しの友人ポジだった。まぁ乙女ゲーの友人ポジは、友情ルートが用意されているくらいには人気がある。勿論このゲームだって、手厚く、一途に、献身的に尽くしてくれた。そんな良い子を私が嫌うはずも無く、友人ポジだって推しである。

そうなると考えるのは、主人公と攻略対象対象の手厚いサポートと、この友人ポジ、つまり私の依代の幸せである。一応、主人公とは友情ルートはあるが、主人公にはゴリゴリ恋愛して、攻略対象攻略して欲しい。そうして推し同士のベタベタハッピーエンドが見たい。

とゆかそのサポートが私の役な訳だし。ならば必然的に私が行うのは、政略結婚相手とそこそこな関係になる事だった。

今は私の魂が顕現して、この子の意思はよく分からない。体奪ってゴメンなんだ。けども安心してね。私の依代。何時貴方に変わっても、引継ぎはちゃんと出来るように振る舞うから。

そんな政略結婚の相手と顔合わせをする前日に、結構な決心を決めた。


「――家のお嬢さんだ。何れお前の結婚相手となる。仲良く出来るかな」

「ええ。勿論です。父様」

彼は切れ長な双眸を上に向けて、たださらりと了承した。まだ幼いながらも、何処か大人びた容子の少年だった。幼くても利発的で何処か掴みどころのない面影は、成長した彼を連想する。私はそんな未来に思いを馳せて、軽く会釈をし、 私も当たり障りのない笑顔を返した。

「どうぞ、宜しく」


『私達は話があるから、二人で遊んで来なさい』。二人の父親にそう言われ、二人が去った後に、さり気なく顔を見る。彼は私の顔を見ると、先程と同じ涼し気な笑顔を浮かべた。上っ面だけかも知れないが、まぁ仲良くする気はあるようだ。それならば。

「宜しければお近づきの印に」

私はバスケットからクッキーを取り出して彼に渡す。昨日幾つか作ってみて、一番出来のいい物をラッピングした。

ぶっちゃけ、攻略対象じゃないし、あんまり出しゃばる真似もしなかったから、彼の事はよくわからない。何が好きで嫌いか、性格もつかみどがなく、分かっている事は少ない。だから小手調べだ。

「有難う。宜しければ木陰で御一緒に如何です?」

「ええ喜んで」

そう、二人で巨大なモミの気に横並びになった。早速ラッピングのリボンを解くと、クッキーを眺める。表と裏をしげしげと観察してから、口に入れる。ポリポリと乾いた音だけが辺りに響く。

……気まづい。内心不味いとか思われてたら嫌だなぁ。この子の設定的に料理好きで、よくお菓子くれたから倣って作ってみた。けれども中の人は料理に慣れてなくて、これ作るのに失敗作を幾つか拵えてしまった。一応いい物は渡したけれど、それでも。

「何処でご用意したのでしょう? 僕も帰りに父様にねだろうかな」

「手作りなんです。お口にあったなら、宜しいのですが」

いや本当。捨てられて踏み潰されたらどうしようかと。ちなみに失敗作は涙が出るほど苦かった。素材を無駄にするのは柄じゃないので、ある程度消費したが。

「お上手です」

「それはどうも」

私も昨日の失敗作を取り出して、口に入れる。何度かやって比較的マシなものを持ってきたとは言え、やっぱり焦げたものは苦味が残る。次渡す時にはもっと上手くやろう。

相当嫌な顔をしていたのだろう。彼はころころと笑って眉間を指さした。

「眉間にシワが」

「実はお菓子作りが初めてでして、何度か失敗してしまったのです。その比較的マシなもの、ちょっと焦げてしまったものを頂いております。顔に出ていたのならお恥ずかしい」

「……貴方とは仲良くなれそうだ」

これが初めての彼との会話だった。今でもしっかりと鮮明に覚えている。


「ねぇ、私が初めて君に送ったのクッキー、どうだった?」

「少し苦かったけれど、口には合ったよ。あれはあれで好きだった」

数年越しの伏線回収。やっぱり少し焦げて居たらしい。悲しい。

時代背景を明治にするか、西洋にするかで考えてます。


友人ポジの子の目的

主人公と攻略対象の縁結び。

いつ入れ替わっても良いように引き継ぎをする。


乙女ゲーの主人公ちゃんも好きですが、『可愛ければ良いんだよ』精神で友人ポジの子もしっかり推しな気がします。

だからこの依代の性格に沿った行動をするし、いつ体を返しても良いように、扱いは丁重です。


風邪ひいたら

『え、今入れ替わったら風邪で鼻水ダラダラ、咳ゲホゲホで返すの? マジで? 可哀想過ぎない? 一発目風邪とか。はよ治そ』

って感じです。



何処までも人の為に奔走します。

ゴリゴリ大団円エンドが頭にぽこぽこしてます。

いつか依代ちゃんとも互いに抱き締められたら良いですね。



多分、連載にはしないと思うので、軽ーいプロットもしくはネタバレでも。

連載にしたら、『読んでやってもいいよ。作者はこーかくんだー。』ぐらいのノリでいてください。

深夜テンションで眠れないからこーなんだ。

作者はこんな奴ですよ( 'ω')


段々と元の友人ポジの人格が表面化してきて、転生元である人格が眠る事が多くなる。

所謂、多重人格の症状の如く入れ替わる。

入れ替わってすぐ婚約者に会うと、転生元である人格では無い事を見抜かれる。

婚約者はその事に落胆するも、『彼女が大切にしてきた友人ポジを蔑ろにする訳には行かない』と親愛にも似た感情を抱く。

転生元に恋愛感情はあっても、友人ポジに恋愛感情はない。

↑ここ大切。テストに出ます。

友人ポジも、転生元である彼女が自らを大切にしている事は日記を通じて知っており、どうにか転生元の人格を残せないか画策する。(意思疎通は日々の日記)

そうして転生元の性格が浮上した際に、一夜の契りを結んで子供を身ごもる。

そうして生まれたのが友人ポジ。

結末は『生まれて来てくれて有難う。私達の○○』だといいですね。


ちなみに友人ポジに恋愛感情持って、一夜の契りを結んだら、転生元の子が子供として生まれます。

生まれた子供に恋愛感情持つとかどーなのよ!!

と言う理由からこんな設定。

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