2月7日
昨日の野笋炒肉丝を気に入ったらしく、ハナが作った小鉢が1つ。
あぁ、嫁とこうして交流しておけば良かった、こうすれば時間がすれ違っていても交流出来たんだ。
帰ってからも、こうして、この事だけでも覚えていられたら良いんだが。
悪夢を見た。
人が雨の様に落ちて、降って、降り積もって。
《予知夢かどうか、かなり抽象的ですね》
「そうね、最初は何も思わなかったんだけど、降り積もってるのを見て、発狂しかけたわ」
《誰も、少し、失礼します》
「おう」
マサコちゃんかな、大丈夫かしら。
マサコの状態が良くない。
ある意味で予想通りと言うか、もう認知の歪みが悪化し始めたらしい。
《そろそろ教会へ移送しましょう》
「あぁ、すまんな」
《いえ、想定通りでしたので》
「そうか」
そして女性体になり、マサコを教会へと送った。
一掃したが、未だに教会の人間は汚染されているかも知れない事、ドリアードとカールラを頼る様にと改めてしっかり言い聞かせた。
コレでしっかり稼働してくれれば良いんだが、正直、コレでも悪化する可能性は有る。
《心配ですか》
「あぁ、下手に物分かりが良いと言う事は、容易く洗脳される危険性が有るだろう。しかも元は自分が信仰していた宗教とほぼ同じ、向こうの言い分を信じたいだろう」
《その気配が有れば引き上げさせますので》
「それが間に合ってくれてれば良いんだがな」
嘗ては大罪の嫉妬と成り果てた、そこだけは舐めてはいけない。
教会は神聖な筈の場所だったのに、私の心の拠り所、安らぎの場だったのに。
『次は中庭をご案内致しますね』
私の為にもと教会の腐敗が一掃され、新しく赴任して来たのは、ジョン・マイケル補佐。
新しく職員を決める為、それと私の為に選ばれた方だそうだけれど、蔑ろにされているのか女性じゃなかった事にガッカリした。
《ありがとうございます、綺麗なお庭ですね》
コレだけ綺麗に整備されているのだし、もしかしたら冤罪で捕まっている人も居るかも知れない。
大罪の方にも会ってみたいし、今度刑務所に行ってみないと。
桜木花子の悪夢は、昨日の訓練の後遺症かも知れないので、今日は休暇日とさせて頂きたかったのだけれど。
回復役に回っても、悪夢の続きを夢に見てしまっていた。
《地球、ですか》
「砂漠多め、見て貰うのが1番なんだけど。怖いとか何も無かったから、枯れてるなって感想しか無いのよね」
《見る前に精査させて下さい》
「おう」
情報を持ち帰り、国連にも情報を上げた。
そして予知夢派、ただの夢派、味方だと主張する派、敵だと主張する派閥と複雑に分かれる事となった。
《纏まりそうも無いですね》
「だねぇ、にしても主義主張が明け透けて見えるから面白いねコレ」
一掃したとは言えど、残党や傾倒しそうな人物にも注視する必要が有る。
この夢はある意味では幸い、選別をするのに使えるこの夢は、もし単なる夢だとして、本当に偶々なのだろうか。
今日のタケちゃんへの小鉢は、インゲンと中華ベーコン炒め。
アレンジ料理、本来はセロリとかクセが強いのと合わせるんだけど、ワシが食えない物は作らん。
『いい匂い』
「ですよねー、けど脂っこいからダメー」
「じゃあ俺らは食えるな」
「いただきまーす」
『いぢわるだぁ』
「ですねぇ、困りましたねぇ」
アレク達と同じ様な遺伝子配合がされているのか、エナさんの匂い、良い匂い。
赤ちゃんみたいな匂いがすんの。




