2月28日
紫苑さんはずっと眠ったまま、鈴木さんに言われて仮眠はしたけれど、直ぐに目が覚めてしまって。
「寝れない?」
「すみません、直ぐ目が覚めてしまって」
「何か食べたら?甘いのとか、何か。何も食べないと、起きたらきっと怒るよ」
「ですよね、はい」
「うん、きっと大丈夫、そう思おう」
今はそれしか出来ない。
それは分かってるのに、食べられない、眠れない。
「アクトゥリアン」
【はい】
「呼び掛けは来ないのか」
【はぃ】
『もう要請されてもおかしくない筈ですよね』
【はぃ】
「妨害されてる可能性すらも言えないのか」
【はぃ】
『ならアクトゥリアンを妨害出来るって』
「あぁ、科学力が有るか、有ったか」
『もう行きましょう』
「だが意識の無いハナを安全に動かせるのか、だ。妨害がどれだけのモノになるのか、エナでも予測が付かないと言っているんだ。せめて起きるまで、だ」
【ごめんなさぃ】
「呼び掛けが有れば直ぐに応え、俺らにも教えてくれ、良いな」
【はい】
魔素の消費は収まったけど、どんだけ吸うんだよ、シュブニグラス。
『ギリギリまで、ね』
『殺す気?』
『そんな事しないわよ、ただちょっとね。ドリームランド分は貰わないと本当に動けないんだもの』
『そうやってまたド派手にすんだろ、コレ死んだら面白く無いんだからさ』
『それは大丈夫よ、どんな状態でも、生きてた方が得だもの』
『俺らにとって、な』
『そうそう、ふふふ』
コイツ強いから嫌いなんだよね、流石の俺も負けるもの。
あれ、また不味い事言っちゃったかも。




