表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/174

2月25日

 朝食はアポロ(スーちゃん)とケバブ、消化不良が心配なので少しだけ。


「はぁ、もっと食べたいぃ」

「消化不良起こしちゃうよ、お腹痛い痛いは嫌でしょう」


「もー、子供扱いして」

「可愛いねぇ」


 昨日の青くなってた理由は、男同士の行為を想像しての事だったらしい。

 裂けちゃう、痛そう、だと。

 百合好きだそうなので、知識は皆無だったからこそ、もう未知の領域に恐怖していたんだとか。


「はぁ、くそぉ、腐男子なんて発生してるだなんて」

「未経験だから安心して☆」


「何か怖いなぁ」

「差別だー、偏見だー、未成年には手を出さないのにー」


「ごめんごめん」

「で、礼拝以外で神様に会う方法って無いかな」


「どうだろう、前例を全く聞いた事も無いから」

「じゃあ、君のお礼をしに行こう」


「へ」

「友人をありがとうって、挨拶に行く」


 アポロ君とアンリちゃんが居るので中は歩き放題。

 けれど挨拶したいとなると、どうしても礼拝が必要になるらしい。


「改宗にはならない筈だけど」

「するしか無いか、礼拝」


 手足を洗い流し、アンリちゃんとアポロ君にならい、床にへばり付く。

 祝詞は無視。


 そして神様(エルヒム)の手にキスをし、雑な礼拝は終了。


《コレで改宗は終了》

「は」

『あ、多分、冗談かと、半分は。コレで、庇護下に入ったと言う事、かと』


 前半が嘘とは、本気って事か。

 雑にしても意味無いのね。


「は、庇護下って、は?」

『そ、あ、ココの律法に則って、守られる、と言う事です』


「誰から」

『悪魔、からです』


「そんなに今でも危ないのか、悪魔は」

『いえ、最近は何も』


 コレも本当。


「ほう、もう少し詳しく聞きたいな、お礼もしたいし」

《良いよ、少し話そう》


 礼拝堂から移動し、前にも来た応接間の様な場所へ。




 少し道筋は変わったが、ハナがエルヒムと対話する事になった。


「アポロ君をどうも、それで召し上げとは何でしょうか」

《私の元に来て貰う事》


「具体的にお願いします」

《私と心身共に繋がる事を指す》


「不明な点が多い、ココの全てを知りたい、国はこの国だけですか」

《うん、でも新都は沢山有る。そこと物流を交換させている、舟を使ったり、移動魔法を使ったり》


「魔素は、どう供給してますか」

《人々から。主に人々の触れ合い、営み、そこから生じる魔素を使用している》


「あぁ。妊婦、老人は何処へ?」

《決まった施設へ、命懸けの事だから。そして老人はほぼ居ない、どうしてもソチラ程は長生き出来無い。ある日突然、魔素を受け付けなくなり、やがて死ぬ》


「大昔からですか」

《塔が壊れた辺りから、土地が魔素を蓄えられなくなり始めた頃から》


「なら、収穫はどうやって」

《僅かに残った土地を誤魔化しながら。私が魔石に魔素を集め、分配している》


「神様しか出来ませんか」

《ココではもう、出来る人間は君だけ》


「どう、救えば良いですか」

《君は、どう思う》


「隔離し、生き残らせる」

《それがココ、新都。これから先も同じ事を繰り返し続ければ、何千年かは生き長らえる事は出来る。ただ、寿命は縮んで来ている、もう50代にまでなってしまって、最近は30代の突然死も多い。果ては、20代になるかも知れない》


「じゃあ、移住ですか」

《うん、その協力をして欲しい》


「図書館も見れないのに?」

《明日には見れる筈》


「悠長に構えてる場合じゃ無いでしょうに」

《心配してくれて有り難う。もう、時間だ》


『失礼致します、そろそろお時間ですが』

《すまない、分配の相談なんだ、じゃあ》

「はい」




 移住計画は両方が考えている事だった、なのに何故、地母神はワザワザ言ってきたのか。

 自分の方舟をと。

 コレは向こうでも分からなかった事、何故、どうして。


 いや、神々は時として驚く様なモノを所望する。

 となると、ハナの恐怖や絶望、そう言った感情も養分とするのかも知れん。


『正解』

「なら、俺は余計な事をしたな」


『良いの、他のが貰えたもの。情欲と落胆、諦めと色欲』

「あ、あぁ、そうだったな」


『私、子供には手を出す趣味は無いから、そうなると選択肢はアナタかあの子』

「地母神だからか?」


『濃度が薄いのよ、最初の刺激は強いけれど、味は持続しない。いつまでも尾を引く思念の方が好きなの』

「だが、絶望は時に身を竦ませる事も有るだろう」


『元に戻す方法はソッチに沢山あるでしょう、なら爪や髪とそう変わらないじゃない』


「そうか、忘れられたく無いんだな、思いこそ養分となるのだから」

『正解。だからアナタは不適格なのよ、そうやって直ぐに正解に辿り着いて、思い悩んでくれない。味付けが物足りないの』


「何故今で、ハナなんだ」

『タイミングよ、全てにおいてね』


「エルヒムの復活は願いに入っているのか?」

『そうね、出来たら、よ』


「どんな下心が有る」

『愛だけよ、ふふふ』




 薪や炭を使ってエリクサー作りをし、夕方に。

 家族でも無い男同士の同衾は本来なら許されて無いとアンリちゃんに言われ、アポロ君と寝室を別にされた。


 そして確かめる様に、侍女2人に良い様にされる。

 マグロって難しいよな、それとも上手いからかな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ