31/174

２月１９日

　使節団員達は教会に感動し、そして天使や聖書の話題へ。

　そこで自分達の名を見付けたのか、部屋へと帰ってしまった。

『ココでも禁止なんですね』

「だな、間違っても召喚者や転生者に殺されない為だろう」

『名前に罪は無いのに』

「だな」

　だがラベリングには罪がある、そうラベリングする事は罪。

　例え候補と付いてもだ。

　ルーマニアの森で神に出会えたのは良いんですが、やはり本人に話す、と。

　灯台について詳しく聞く事は出来ず、代わりにハーレムへの心構えは教えて頂けた。

　昨夜は兄の憧れでも有った怠惰さんと憤怒さんと会食する事が出来た、そして桜木さんをどう思っているのかを聞かれた。

　恋人で無くても構わないので、傍に居たい、と。　

　相談に乗って頂けると言って貰えて、少し気が楽になった気がした。

　ハナちゃん、かなり挙動が違うらしい。

『そんなに？』

「あぁ、薪を持っていなかったし、こうも紫苑で人を誂う事はして無かったんだがな」

『俺からしたら、さもありなんって感じだけど、何でだろ』

「紫苑化が早過ぎたのかも知れん」

『まぁ、有利に働いてくれてるなら良いんだけどね』

「有利と言うか、まぁ、薪や炭は持っていた方が良いが」

『先がきになるぅ』

　薪を使うってどんな状況なんだろ。