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【4コマあり】とあるアイドルとファンたち
「決めた。私……アイドルになるわ」
少女の発言に、少女の母親は度肝を抜かれた。
「何を言っているの? あなたは」
「だって私、超絶可愛いんだもん。
きっとこのリミッテッドプリティフェイスを
使って世界を平和にしろって、
神様が言っていると思うの」
「色々意味が分からないわ。
とにかく、アイドルがどうして世界を救うことになるの?」
「今は分からない。でもそのうち、
その意味を知るときがくる。
それが私の宿命なんだから」
「自分の娘だというのに、会話ができない。
私は母親失格だわ」
「泣かないで、お母さん。
確かに辛い道だけど
私必ずやりとげてみせるから」
少女はグッと拳を握りしめると、
輝かしい太陽に向けて、そう決意を表明した。
――そして、一年の時が経つ。
読んでいただきありがとうございます。
もうネタ切れか? と邪推した方。
ネタは一話目から切れています。
全十話を予定していますが、
ブックマーク一件につき、+2話書いてみたいと思います。
もう少し延長させてやろうという方、
よければブックマークをいただけるとありがたいです。




