とある魔族叩きにチャレンジする花も恥じらう少女
魔族A「よってらっしゃい見てらっしゃい。
世にも珍しい『魔族叩き』だよ」
人間A「なんだなんだ?この穴の空いた
でっかい箱は何だ?」
魔族A「ルールは簡単だ。この穴の空いた
箱から魔族がひょっこりと顔を出す。
そしたら手持ちの武器で魔族の頭を叩く。
魔族の頭を見事叩ければ成功。魔族が
頭をひっこめて叩けなければ失敗」
人間B「ほうほう」
魔族A「見事成功できれば、
掛け金の倍額をお支払い。
ただし失敗すれば
掛け金は全て没収だ」
人間C「ほう。それは面白い。」
魔族A「さあ我こそは魔族に一発
お見舞いしてくれようという
猛者はいないかい」
人間達「ざわざわ――ざわざわ――」
魔族B「同士よ。我は箱に潜んでいるゆえ
外の様子が分からぬが、
どのような反応だろうか」
魔族A「心配するな同士よ。間抜けな人間どもが
ずいぶんと集まってきているぞ」
魔族B「計算通りだな。これで我らは大金持ち。
いずれはその金で軍勢を作り
人間どもを滅ぼしてくれよう」
魔族A「然り。ひどく遠回りな気もするが
それは勘違いゆえ最善の手であろう。
強いて不安を上げるとするならば、
同士が危険ではないかという点だが」
魔族B「問題ない。我は箱から頭を出して
ひっこめるスピードに掛けては
右に出る者がいないと言わしめた魔族。
人間ごときに後れは取らない」
魔族A「なるほど。そんな限定的な能力において
右に出ようとする者がそもそもいるのか
疑問であるが、とても安心した」
魔族B「腕が鳴る・・・いや首が鳴る」
少女A「はい、あたしがチャレンジする」
魔族A「なに? お嬢ちゃんがか?」
少女A「うん。はいこれ、掛け金」
魔族A「10G。うむ、まあ初めはこんなものか。
同士よ。客が来たぞ。まだ子供だがな」
魔族B「女子供であろうと手は抜かん。
虎はウサギを狩るに全力で頭を
引っ込めるものだ」
魔族A「うむ、きっとそうだろう。
してお嬢ちゃん。獲物はどうする?
見たところ素手だが、こちらで用意した
武器を使うか?」
少女A「ううん。いらない。あたしの武器はね―ー
我が呼び声に応えよ! 精霊バビブベボーン!」
魔族A「おお! 何やら精霊が召喚されて剣の姿に」
少女A「あたしはね、この精霊剣を使うから大丈夫。
だからそんなナマクラは引っ込めてね」
魔族A「・・・同士よ。精霊剣を知っているか?」
魔族B「聞いたことがある。精霊の力を圧縮した
スーパー無双な武器だ。一振りで山をも
削る力があると聞くが、それがどうした?」
魔族A「精霊剣でチャレンジするつもりらしいのだが」
魔族B「なんと!?」
魔族A「どうする?さすがに危険か?
何ならこのゲームを止めるが?」
魔族B「愚かな。客商売とは信頼第一。
ゲームを止めてしまえば今後、
集客は目込めないものと思え」
魔族A「なるほど。確かにお客様との信頼は
大切だ。何せお客様は神様だからな」
魔族B「うむ。神様が故、
我は命じられれば足の裏を
舐めるのも厭わない」
魔族A「素晴らしい心意気だ。
もっともそんな命は受けてないが」
魔族B「ならば勝手に舐めよう」
魔族A「それでは変態だ」
魔族B「然り!」
魔族A「然り!?」
魔族B「何にせよゲームを止める必要はない。
たとえ精霊剣とて当たらねば意味がない。
心配は無用だ」
魔族A「承知した。それではゲームを始めよう。
お嬢ちゃん。準備はいいか?」
少女A「いいよ」
魔族A「それで――ゲームスタート!」
魔族B「はあ! ―-ふん!」
魔族A「おお、何という速さ!
お嬢ちゃんは一歩たりとて動け――」
少女A「えい!」
ボカン!
魔族B「ぐわあああああああ!」
魔族A「な、なんということだ!
お嬢ちゃんが箱を精霊剣で殴りつけた瞬間、
大爆発が起きて同士が空中に跳ね上げられた!」
魔族B「ぐぬぬぬ! だが我はまだ頭を叩かれていない!」
魔族A「その通り! 残念だがお嬢ちゃんはしっぱ――
は!? お嬢ちゃんが同士に向かって跳んだ!?」
少女A「あたしの全てをこの剣にかける!」
魔族B「弾き返してくれるわ!」
少女A「つらぬけーーーーーーーーーー!
はああああああああああああ!」
ボゴ!
魔族A「な、なんと!お嬢ちゃんが同士の
腹を貫通した!」
少女A「やった・・・やったぞおおおおおおおお!」
魔族B「ふ・・・ふふ。み、見事と言うしかないな
・・・だが・・・お嬢ちゃん・・・」
魔族A「・・・」
人間達「・・・」
魔族B「あ、頭を叩いてないので・・・失格です」
魔族A「ズコーーー!」
人間達「ズコーーー!」
少女A「てへぺろ!」
はい終わり!
信じられるか? 投稿してるんだぜ? このクオリティで・・・
ブックマークと評価一件につき、10+2話書いてみたいと思います。
もう少し延長させてやろうという方、
よければブックマークと評価をいただけるとありがたいです。
ブックマークつけるか迷ったときはつけてみましょう。




