とあるお笑いで世界を救う人間と魔族
人間「どうも。ヒューマン&モンスターでーす!」
魔族「今日はオーディションよろしくお願いします!」
人間「はい。僕たち見ての通り人間と魔族のコンビなんです!」
魔族「珍しいですよね!」
人間「みなさんもご存知の通り、今世界は魔族の恐怖に苦しんでいます!」
魔族「魔族の僕が言うのもなんですが、魔族は多くの人間を犠牲にしてきました!」
人間「しかしそんな魔族ばかりではない!
魔族にも心優しいものがいるのです!
その一人が僕の相棒です!」
魔族「ありがとうございます!」
人間「僕はそのことを漫才を通して皆さんにお伝えしたいのです!
人間と魔族は笑いにより分かり合えるのだと!」
魔族「人間と魔族がおりなす化学反応! ぜひご覧になってください!」
人間「あ、分かりました! それでは早速ネタに入らせてもらいます!
やってやろうぜ、相棒!」
魔族「ああ、ぶちかましてやろうぜ!」
人間「では――はい、どうも! ヒューマン&モンスターでーす!」
魔族「よろしくお願いします!」
人間「いやあ、それにしても気温が中々下がりませんね!」
魔族「そうですね!」
人間「いやあ本当に、暑は夏いでんなあ!」
魔族「それを言うなら――夏は暑いやろ!」
人間「――ちょ!」
魔族「・・・え?」
人間「・・・」
魔族「・・・」
人間「・・・さわんなよ」
魔族「・・・え? さわんなって?」
人間「だから・・・さわんなっての」
魔族「・・・だってほら・・・つっこみ・・・」
人間「あ?」
魔族「いや・・・ご、ごめん」
人間「ちっ、気を付けろよ」
魔族「・・・」
人間「はい! ところで話は変わるんだけど――」
魔族「あ・・・ん・・・はい! ほうほう!」
人間「オレ、コンビニ店員のバイトやろうと思ってんだよね!」
魔族「ほうほう、いいじゃないですか!」
人間「でも自信がなくてさあ!」
魔族「それじゃあここで練習しておきますか!」
人間「いいんですか!?」
魔族「構いませんよ!」
人間「それじゃあオレがコンビニ店員やるので
アナタ客をやってくださいよ!」
魔族「分かりました! それでは始めますよ!」
人間「よろしくお願いします!」
魔族「それでは――ウィーン!」
人間「こちらもウィーン!」
魔族「いやいや、店員が自動ドアやる意味ないやろ!」
人間「・・・あ?」
魔族「・・・え?」
人間「悪いのかよ?」
魔族「・・・いや・・・悪いって言うか・・・」
人間「店員が自動ドアやっちゃ悪いのかよ?」
魔族「だって・・・店員だから店の中に」
人間「外で掃除してたんだよ。それぐらい分かれよ」
魔族「あ・・・そ、そっか・・・そうだよね」
人間「謝れよ」
魔族「ご、ごめん」
人間「・・・」
魔族「・・・」
人間「調子乗んなよ、魔族のカスが」
魔族「ほんと・・・ごめん」
人間「はい! いらっしゃいませお客様!」
魔族「・・・」
人間「いらっしゃいませお客様ぁああ!」
魔族「あ・・・じゃ、じゃあ、これとこれを取って
すみません! レジお願いします!」
人間「はいはい、お弁当が一点!
こちら温めますか!?」
魔族「お願いします!」
人間「それとアイスが一点!
こちら温めますか!?」
魔族「って、アイスをあ――」
人間「・・・はい?」
魔族「アイスを・・・アイス・・・」
人間「温・め・ま・す・か?」
魔族「・・・よ、よろしくお願いします」
人間「ふっざけんなテメエはよおおおお!」
魔族「ひぃい」
人間「なんでアイス温めんだよ!?
テメエはどろどろのアイスを食うんか!?
あああ!?」
魔族「だって・・・だって・・・
温めるアイスだって・・・あるかもしれないし・・・」
人間「温めるアイスってなんだよ!?
言ってみろよ! ほら、言えよ!
はいどうぞ! ああ!? 言えねえのか!?」
魔族「う・・・ぐず・・・ひっく」
人間「はいでた被害者面!
泣けば許されると思ってる最低な奴!」
魔族「だって・・・ひっく・・・だって・・・」
人間「テメエ分かってんの!?
テメエら魔族が人間に何してんのか!?
人間が被害者で魔族が加害者なの!
被害者面して泣いてんじゃねえよ! カス!」
魔族「分かってるよお・・・分かってるけど・・・」
人間「テメエが漫才でヘラヘラと笑っている間にも
人間は魔族に殺されてんだろうな!
あーあ、可哀想!かわいそう!」
魔族「・・・ご、ごめんん・・・」
人間「あーあ、もう駄目だ! めちゃくちゃだ!
お前とはやってられねえわ!」
魔族「・・・ぐす」
人間「はい! ありがとうございました!」
魔族「・・・ひっく・・・ひっく」
人間「・・・」
魔族「・・・ひっく・・・ひっく」
人間「どうでした!? 僕たちの漫才!」
魔族「・・・う、うう・・・」
人間「え? ええネタですよ!
あたりまえじゃないですか!
僕たちの夢は人間と魔族の
架け橋になることなんですから」
魔族「・・・ひっく」
人間「ああ、相棒ですか!? いやだな本気じゃないですよ!
気持ち入っちゃうタイプなんですよね!
な、相棒!」
魔族「・・・う、うん・・・ひっく・・・大丈夫です」
人間「それで!? オーディションは!?」
魔族「・・・」
人間「え――合格ですか!? ありがとうございます!」
魔族「・・・」
人間「やったな相棒! ついにデビューだ!
俺たち二人で大暴れしてやろうぜ!」
魔族「・・・も」
人間「・・・も?」
魔族「もう・・・いいよ」
完!!!!!!!!
二人はお笑いの頂点に立てるのか!? こうご期待!
ブックマークと評価一件につき、10+2話書いてみたいと思います。
もう少し延長させてやろうという方、
よければブックマークと評価をいただけるとありがたいです。
ブックマークつけるか迷ったときはつけてみましょう。




