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とある戦闘力がたったの5・・・ゴミめ。

挿絵(By みてみん)

※「とあるメタル系モンスターと嘘つき人間」登場キャラ

「これが私が開発したステータス・カウンター。

略してスカウターだ」


そう誇らしげに話して、白衣の魔族が自身の

耳にそのスカウターなる機械を装着する。


白衣の魔族が俺を見ながら

スカウターを操作してひとつ頷く。


「ふむ。どうやらお前の戦闘力は100のようだ」


「100だと? むう・・・基準が分からん」


首をひねる俺に

白衣の魔族がカラカラと笑う。


「まあ一般的な魔族はこんなものだな。

訓練を積めば多少は戦闘力を高められるだろう」


「そうか・・・ちなみに魔王様はどの程度だ?」


「魔王様の戦闘力は・・・53万だ」


「ぬう」


流石は魔王様だ。


だがそれはそれとして――


「このような機械が何の役に立つというのだ?」


「なに。まれに魔族よりも強い冒険者がいるだろ?

この機械で予め戦闘力を計測してから襲えば

危険も少ないということだ」


「なんと・・・」


白衣の魔族の説明に

俺は眉間に深いしわを刻んだ。


「それは魔族らしからぬ

なんとも姑息な方法と言えるな」


「気に入らんか? 

まあ無理に使えとは言わんが」


「いや、もらおう」


俺は恥も外聞もなく

スカウターを受け取った。



=========================



「このスカウターがあれば何の危険も

冒さずに人間を襲えるということだな」


そんな独り言を呟きながら森を歩いていると

ふと視線の先に一人の冒険者を見つけた。


そそくさと草陰に隠れて

俺はふむと一人頷く。


「さっそくスカウターの出番だな。

あのいかにもモブ的な冒険者など

当然俺よりは弱いと思うが念のため」


スカウターを操作して

冒険者の戦闘力を測定する。


冒険者の戦闘力は――


450であった。


「これは・・・危ないところであった。

まさかあのような冒険者がこれほどの戦闘力とは。

恐らく世界でも名の知れた強者なのだろう」


俺は戦々恐々としながら冒険者を見送る。


するとまたすぐに

森の中を一人で歩く人影を見つけた。


それはまだ若い女性であった。


「女か・・・見たところ冒険者でもないようだな。

ただの村人が魔族より強いなどということはないが・・・」


念のためにスカウターを起動する。

女性の戦闘力は――


230であった。


「ぬう・・・先程の冒険者より劣るも

俺より強いではないか・・・」


女性をどうみたところで戦士には見えない。

あれが本当に自分よりも強いのだろうか。


多少訝しく思いながらも

女性が通り過ぎるのを草陰に隠れたまま待つ。


すると今度は

腰の曲がった老人が通りかかる。


すぐさまスカウターを起動。

老人の戦闘力は――


130であった。


「ぬぬ・・・納得がいかん。

あのような押せば折れてしまいそうな

老人までも俺より強いというのだろうか」


とりあえず老人を見送り俺は首をひねる。


「まさかこのスカウターとやら・・・故障か?」


そんなことを呟いていると、

今度は十歳にも満たないだろう少女が通りかかる。


俺は懐疑的ながらスカウターを起動した。

少女の戦闘力は――


「・・・たったの5だと?」


ようやくスカウターが正しく起動したようだ。


俺は意気揚々と少女の前に躍り出た。


「ふはははははは! このようなところを

一人で歩いているとは不用心なガキめ!

後悔する間もなく殺してやるぞ!」


特に驚く様子もなく

ぽかんと目を丸くする少女。


何やら余裕の少女だが

所詮は戦闘力たったの5のゴミだ。


俺は高々と剣を振り上げると

呆然としている少女に剣を振り下ろした。


するとあろうことか――

少女が剣を腕で受け止めた。


カンッと甲高い音が鳴り剣が半ばでへし折れる。

少女のか細い腕が肉厚の鋼の強度を上回ったのだ。


だがそんなことあり得ないはずだ。


「馬鹿な・・・このガキの戦闘力はたったの5・・・」


ピピピ!


スカウターが異常を検知する。


少女の戦闘力が――急激に上昇を始めた。


「そんな・・・戦闘力が50・・・100・・・

200・・・500・・・まだ上昇していくだと!?」


少女の戦闘力の上昇に伴い、

ゴゴゴと地面が激しく揺れる。


大気が波打つように揺れて

上空の雲が吹き千切れるように霧散する。


だがまだ少女の戦闘力の上昇は止まらない。


「1000・・・4000・・・10000・・・・

50000・・・120000・・・」


そして――


「じゅ・・・180000!?」


戦闘力を急激に高めた少女に

体が恐怖で震える。


「ば・・・ばかな。これがお前の真の力だというのか?」


「はっきり言うわ。瞬間的にだせる力はまだまだこんなもんじゃないわ」


少女がふうと息を吐く。


この少女は戦闘力をコントロールできるのだ。

俺は自身の失態に激しく後悔した。


「だが人間がこれほどの力を・・・まさか・・・

まさかお前はあの伝説の・・・スーパーサイヤ・・・」


「あ、それ以上はNGよ」


自分でもよく分からないことを口走りそうになったその時、

少女の右ストレートが俺の頭部を砕いた。





はい。ふざけてます。


ブックマークと評価一件につき、10+2話書いてみたいと思います。

もう少し延長させてやろうという方、

よければブックマークと評価をいただけるとありがたいです。


ブックマークつけるか迷ったときはつけてみましょう。

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