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TRPGを作ろう  作者: 宮沢弘
第六章: 補遺
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スキルの使用回数制限

 スキルの使用回数に上限があるという場合も、ないわけではありません。ただし、ここでは、たとえば疲労や負傷によってHPが低くなって、「走る」など体を動かすことがつらくなったなどを再現するためのものは含めずに考えます。また、あるスキルを使うためにはなにかが必要だとして、そのスキルを使える回数は、持っているそのなにかの量に依存するという場合も含めずに考えます。こちらの例としては、射撃というスキルがあるとして考えてみましょう。仮に特定の拳銃を使っており、その場では銃弾の補充そのものができないとします。そうすると、手持ちの銃弾を使い切った時点で、射撃というスキルは使えなくなります (敵味方からの別の銃器の提供はないものとします)。

 その条件で考えると、スキルの使用回数に上限があるというのは、あまり例がありません。「走る」などにおいてHPからの制約などをとりあえず考えないこととしましょう。すると、「3回走ったらもう走れない」というような制限は不条理なものに思えるでしょう。

 ちょっとここで、古いD+Dのマジック・ユーザーが使う魔法を考えてみます。古いD+Dでは、目が覚めた時あたりに、その日に使う魔法を選んで覚えておくという方法を取っていました。この場合、スキルに使用回数制限があるように見えるかもしれません。このあたりはシステムの設計思想によるところもあります。ですので、公式の見解がどうだったかということを確認したいところですが、確認できませんでしたので、こういう考え方があるということを示しておきたいと思います。

 問題は、魔法がスキルなのか、魔法を使うスキルなのかということです。魔法がスキルだとすれば、スキルの使用回数に上限があるということになります。対して、魔法を使うスキルであるとすれば、覚えた個々の魔法は、いわば装填したものと言えます。つまり、装填数に制限があるのであって、スキルの使用回数には上限があるわけではないわけです。

 では、使用回数に上限があるスキルとはなんなのでしょうか。最初に書いたような例であれば、別段スキルであるとしてかまわないでしょう。ですが、そうでない場合は素直にスキルではないなにかとした方がいいように思います。というのもスキルの中でこういうものもあれば、あぁいうものもあるという違いが出るよりも、別の物は別の物として整理しておく方がすっきりするだろうからです。使用回数に上限があるスキルをスキルではなくなんと呼べばいいのかについては、これと言ったものが思いつきません。読んだり聞いたりしたことはあるかもしれませんが、記憶から出てきません。

 スキルの使用回数に上限を設けるなら、上の銃弾のように、なんらかの媒介が必要としておくのがいいように思います。

 なお、 “Gift” などの場合、1セッション中に何回までという回数制限がある場合があります。というのも、 “Gift” などは効果が非常識なくらい強力な場合があるためです。


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