プロローグって何書いても許される気がしねぇ?
安定感のある駄作Death。不定期で鈍更新で駄作という人気出ない三拍子! 更に見切り発車! 無謀! 圧倒的無謀!
『モブキャラクター』(以下モブ)とは、漫画、アニメ、映画、コンピュータゲームなどに登場する、個々の名前が明かされない群衆のことである。
モブは原則として名前を持たず、「群衆」として扱われる。漫画やアニメの中で、名前が明かされるキャラクターの背景に描かれる、偶然そこに居合わせた通行人達などが、モブの典型的な例である。
―[引用.Wikipedia]―
この世界には大きく分けて三つの人種がいる。
『主人公』、『脇役』、そして『モブ』だ。
『主人公』は《物語》の中心となるもので、ありとあらゆる場所に存在し、姿、形、数でさえ多種多様だ。
例えば冴えない学生。例えば不良。例えば猫。例えば無機物……俺達の日常の直ぐ側に『主人公』は潜んでいる。
『脇役』はそんな『主人公』の敵であったり、協力者であったり、友達であったり、師匠であったり……まあ、要するに《物語》の引き立て役である。
偶に『脇役』から『主人公』になる奴が居るが、基本的に『脇役』は脇役だ。それ以上でも以下でもない。
そして『モブ』だが……《物語》にすら深く関わる事の出来ない数合わせ的な存在である。時には《物語》を静観し、時には登場人物と遭うことすら許されず、時には何もわからずに無惨に死んでいくだけの惨めな駒。
この物語は、そんな無様な俺の物語。何の能力も持たない俺が、滑稽に、だけれども必死に足掻いた物語。
紹介が遅れた、俺の名前は辻 拓郎。この物語の主人公だ。
――だが俺は、この《物語》の登場人物じゃない。
始まります。